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VOICEROID実況にYMM4を使うメリットとデメリット【ゆっくりMovieMaker4α】

この記事は、情報源があまり存在しないゆっくりムービーメーカー4(YMM4)についての個人的なメモ書きです。ボイロ実況での使用想定です。

※ 2020/08/16 記事を現状に合わせて加筆修正しました。
※ 2021/05/16 追加された機能を踏まえて記事を書き直しました。

 ◇◆

◇ゆっくりムービーメーカー自体の現状について

ゆっくりムービーメーカーと聞くと、現在デファクトスタンダードなのは1バージョン前のYMM3が主流となっています。
そもそもYMM4はまだ開発中の段階であり、予期せぬエラーが起こる可能性も否めません。その上でYMM4を使用するメリット、デメリットはどんなものかを書いてみます。

私的にはこのような感じかと思っています。ひとつずつ噛み砕いていきます。

※ デメリットの②に関して、登場退場アニメーション機能に加え、通常のアニメーションも使用できました。誤解を招く書き方をしてしまい申し訳ございません…。詳しくは以下で。

①字幕の縁取り設定がいろいろ可能

動画を見ているとたまに、字幕が見づらいな、と思うことがあります。また、黒や白の縁取りだけだと、見栄えに味気なさを感じたりもします。
YMM3では単純な縁取りしか行えないらしく、細かな装飾をするためにはAviUtlなどのほかの編集ソフトを使用することになります。

YMM4は単体で縁取りを多重化できたり、ドロップシャドウを付けたりと複雑な書式を作れます。サムネイル出力機能もあるので、組み合わせれば簡単なタイトル画像なら作れます。
↓こんなの↓

画像1

基本的に、縁取りは2重以上が見やすいです。上のは
文字色=白、縁取り(太)=黒、縁取り(薄)=白
という感じですね。雰囲気も柔らかく見えるのでよく使っています。
設定はこんな感じ。

画像3

②YMM単体で動画出力ができる

YMM3はAviUtlを使用して動画出力を行う必要がありました。また、エンコード時間もかなりかかるため、無事に終わるまで気が気でなかったと思います。

YMM4は単体で動画出力が可能です。
64bitアプリケーションのため、メモリ量の恩恵を受けられ、さらにグラフィックボードが対応していればハードウェアエンコードによるエンコード時間の短縮も見込めます。

画像4

ニコニコ動画用画質チェッカーもあり、容量制限の3GBを超えないように画質を自動調整する機能もついています。
規定サイズを数百MBほど超えてしまって、泣く泣く画質を落として再エンコードを行っていた方も多いのではないでしょうか。

③ウィンドウがまとまっている

YMM3に対して、個人的に一番拒否反応が出たのがこれです。
自由度が高いとも取れますが、ウィンドウが全て分離していてどこに関連付いた機能なのか、どれが本体なのか……。スッキリしたUIが主流なこのご時世に使うには、操作系統が分かりづらく感じました。以下はYMM4の画面です。

画像2

スッキリしていて分かりやすいですね!
普段他の編集ツールも立ち上げて作業するので、まとまっている方が視認性が良いです。

③' 従来のように各ウィンドウを分離できるようになりました。 2020/08/16

画像7

お好みの自分スタイルを。余談ですが、最新版でダークモードが実装されました。かっこよくて目にも優しく良い感じです!
ちなみに私はVoiceroidUtilをVOICEROID2の上に配置する人です。

④プレビューが仕事する

YMM3やAviUtlで作業した際、プレビューを行うとカクついていて正確な確認ができませんでした。画面サイズが大きいと顕著です。
YMM4はプレビュー機能がしっかりしており、カクつきなどもありません。再生速度も2倍や0.5倍をはじめ、0.25倍~8倍速まで再生可能です。編集の形態に合わせて柔軟に作業ができますね。

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以下は最近よく使うようになった機能です。


⑤簡単な動きを付けられる

エフェクト(装飾要素)を組み合わせることで、簡単なアニメーションを作ることが可能です。字幕のフェードや拡大縮小しながら出現など、簡単な演出ならAviUtlを使わずに作ることができます。

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これらは他のアイテムにも使え、登場、退場の際に付けることができるため、アイテムを細分化して繋げたりと、工夫次第で立ち絵に動きを付けることも可能です。

もっともこちらの手段は、開始と終了時の位置を調整したり、あまり直感的ではない方法になるので少し手間がかかったりします。YMM4単体で編集したい、という強い理由がなければAviUtl側で編集するのがおすすめです。
(一度AviUtlに持って行くとYMMに戻せないため、このような手段を講じてるわけですが……)

詳しくはこちらの記事で。

◇デメリットについて

長々と書きましたが、もちろんデメリットもあります。
現在開発中なため、急な不具合に悩まされることもたまにありますし、使い方がわからなくても情報源がほとんど存在しません。
また、AviUtlに出力する機能もありますが、YMM側の出力結果と異なる効果に変わっていることがあります。
(YMMのエフェクトで動画に縁取りを行ったら、AviUtl側で太さも全然違い、クリッピングされていたとか)

そして機能面が向上したとはいえ、動画編集ソフトのような機能は持っていません。もともとAviUtl側でほとんど編集作業を行っている人は、あえてYMM3から乗り換える必要も少ないかもしれません。
YMM3の外部ツールは充実しているので、そちらをよく使っている人も使い勝手が変わってくるので、現在はあえて移行するほどでもないと思われます。

2020/08/16
YMM4もβ版に移行し、YMM3ではできないことも増えてきました。使い勝手の面でも向上しつつあるので一度確かめてもらっても良いかな、と思ってきてます。

◇まとめ

現段階でYMM4を使用するメリットがあるのは、以下のような方々だと思います。情報源が少ないため、使う上では少しの自己解決能力は必要です。
・動画投稿初心者で、なるべくシンプルな構成で編集したい人(私がそうでした)
・メリット面のいくつかに魅力を感じられる人
・YMM3でAviUtlを動画出力専用に使う人
こんな感じでしょうか。

メモ書きのつもりが長くなりました。
また次回。

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