ユンギさん、私ね、
私が何かを打ち明けた時、内容が重くても軽くても多くの人はこう答える。
『えっ全然そんな風に見えないよ!大丈夫だよ!』
”全然そんな風に見えない”
嬉しいようで、なんだか悲しいような。受け取ってほしいと緊張しながら投げたボールをすぐに跳ね返されたような。
大げさかもしれないけど、そんな気持ちになった。
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私は、ユンギさんが好きだ。それは彼がかっこよくて可愛いくて面白くて、素敵な音楽を作っていて素敵な考えを持っていて、私にとって1番尊敬できる人だから。
でも、ユンギさんを特別好きな理由の一つは、優しさではないかと思う。それも、ありきたりな優しさではない。
ユンギさんには、安心感がある。
それは、今まで沢山の苦しみを乗り越えて得た、人の気持ちを否定せず受け入れる心によるものだろう。
ユンギさんに出会って、“全然そんな風に見えない”と言われるのが何故悲しいのか分かった。
本当の自分を否定されてるように感じたから
見える見えないじゃなくて、あなたに知ってほしいと思ったから言ったのに、突き放されたように思えたから
大丈夫って言ってほしかったんじゃない、受け入れてほしかった。
こんな風に思う私は、めんどくさくて欲張りな人だ。
受け入れてもらえないって悲しい。
逆に言えば、受け入れてもらえるって本当に嬉しいことで。
淡々と話しながらも、彼の言葉はどれも暖かくて、どこまでも優しい。
ユンギさんに何かを打ち明けた時、ただ静かに『そうなんですね』と一言だけ言ってくれそうで、好きなんです。
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時々、心の中でユンギさんに打ち明ける。
「ユンギさん、私ね、
未だに、夜が怖いの。
未だに、過去に囚われるの。
ユンギさんは決まって、『そうなんですね』と、優しく微笑む。
それだけで安心する。それだけで、ほっとして眠りにつける。
こんなことをする私は、変なのだろうか。
ユンギさんに出会ってから、私は人の話にむやみに共感するのではなく、自分の意見を言うのでもなく、ただ“受け入れる”ことを心がけるようになった。うまく出来てないかもしれないけど。
ユンギさんは優しい。
まるで、冬のお布団のように。
淡い星の光のように。
そんな人に、私もなりたい。
おしまい!
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