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Episode11 BLUEGOATS 9thSingle 「夢患い」 お披露目インタビュー

2月19日、初めての名古屋公演を控えたアイドルグループ・BLUEGOATS。そこで発表する新曲の作詞を担当したダイナマイト・マリンに、詞に込めた葛藤と希望を伺いました。

ー9曲目のお披露目までいよいよですね。最初に書いたマンガの反響はどうだった?

この曲は、私がアイドルになる前に工場で働いていて、その時に他人と比べたりしてコンプレックスが大きく、自分のなりたい自分になれなかったことを歌にしています。初めにそのマンガを投稿したときに、過去の自分を脱却してアイドルになってすごいねっていうコメントとかいただいたんですけど、私は、そこでアイドルになったことがゴールではなくて、そこから先もいろいろなことで悩んだりとか心が折れたりすることがあると思っていて。それは私だけでなくて、皆も人生の色々な場面でそういう時が来ると思っています。
歌詞の中には「夢」っていう言葉が出てきて、それを聞くと、大それたものに聞こえるけど、上司に言い返せなかったりとか、「なりたい自分になれない」葛藤を歌っているつもりです。なので、その部分には共感してほしいと思っています。

ー「葛藤」はこの曲の大きなテーマだと思うけど、4年前のことだよね?まだ自分の中でも、その時の出来事は昇華できていないのかな?

逆に今の方が悩んでいるのかもしれません(笑)。アイドルになってやりたいことをやれているはずなのに、いざやってみると、思ったようにやれないことの方が多くて。

写真:すずき大すけ

ー自分の中でそういった葛藤が大きくなってきたタイミングは、どういったとき?

アイドルになる前はもちろんそこまで思っていなかったんですけど、デビューした後、特典会で自分にファンがあまりつかなかったことで悩んでいて、それを当時運営さんに話した時、「時間の問題だから大丈夫だよ」って言われて(笑)。その時はデビューしたてだったから、素直に頑張ろうって思えたんですけど、そこから時間がたってもファンが増えなくて、あ、時間の問題じゃなかったのかもなって(笑)。私はアイドルに向いていないのかなって思う時もありました。

ーそれは、今も残り続けている・・・?

そうですね。

ーその感情に対して、自分なりにどう対処しようとか思ってた?

(しばらく考え込む)・・・私としては、どうしようとも思っていなくて、ただ頑張るしかなかったし、今もそうです。BLUEGOATSの活動がなくなったら、何も残らないので。何のために生きているかもよくわからないです。

ー無表情でよくそんな怖いこと言えますね(笑)

でも、どこかで自分に期待しているところもあります。私には何もないけど、アイドルとして成功するんじゃないかって。

写真:すずき大すけ

ー例えば特典会だったりで、具体的に試したこととかありますか?アイドルって、ガチ恋営業とか、いろいろやるじゃないですか。

やろうと思えばできるんですけど、でも自分としては、どうしてもやりたくないというか。どんなに人気が出るって言われても、やりたくないです(笑)。 

ーなるほど。

ステージに立っている自分を好きでいてほしいし、そういうことで人気を得ることはできるかもしれないけど、私はそれは嬉しいとは思わないかもしれないです。
ファンの方のことは好きなので、愛がないわけではないけど。
特典会で言うと、中身をもっと見てほしいっていう感情はあるかもしれません。だから、かわいいって言われると、嬉しいんですけど、中身も見てほしいなって思う。内面がきれいな人が人間として美しいと思うので、建前だけじゃなくて、ありのままの自分で受け入れられたいです。

ーすごい覚悟ですね・・・そういった感情は、いつから芽生えた?

いじめられていた時に、自分はこうなりたくないって思ったのが初めてかもしれません。自分がそういう心が汚くなってしまったら、その人たちに負けた気がするから。

ーそういった人たちに勝つ日だったり、自分がアイドルになってからの葛藤が晴れる日は、いつ来ると思う?

ライブがちゃんと評価された時かな・・・もちろん来てくれているファンの方たちはほめてくれるけど、今は正直ライブがすごいから集客できているわけでもなくて、YouTubeとかで知ってくれた人たちがメンバーに会いたいっていう気持ちで来てくれているのが現状で。私達が一から曲を作って、プロモーションまで考えているので、毎週曲についての会議とかもしていて。マンガを描いて曲を広めようとしているから、ライブを知ってもらいたいです。

ーそういった曲やライブを広める上で、今抱えている課題感はありますか?

多くの人に知ってもらうには、曲をバズらせたりする必要があると思っているんですけど、今はその数を出せていないので、そこは課題として持っています。でも、そういう不安を抱えながら前に進まないといけないので、目の前のことに集中して頑張ります。
この曲について言うと、BLUEGOATSの他のメンバーも私と同じ不安や葛藤を抱いていて、だから、メンバー皆でこの曲に対してそういった気持ちをライブでぶつけてほしいなっていう気持ちで、作詞をしました。

ー・・・すごい伏線回収ですね。

マンガを出した時も、「こんなに頑張っててすごいね」みたいなことを言われたりしたんですけど、全然そんなことはなくて。私、「頑張れない人はいない」って思うんですよね。

ー急に体育会系みたいなこと言いだした(笑)。

(笑)。正確に言うと、「頑張っていない人はいない」かな。私はアイドルになるために頑張ったかもしれないけど、皆も自分が気づいていないだけで、学校も仕事も、頑張っているところはあるはずで、それを、この曲を通して感じ取ってほしいなと思います。私も、自分の努力を認められない部分もあるので。皆と一緒に、自分のことを認めてあげられる曲になればいいなって思います。

(インタビュー:林田浩作)

▼新曲お披露目ライブの詳細
東名ツアー『タイトル未定』
■2/19(日)
■愛知・CIRCUS NAGOYA
■開場/開演 12:00/12:30
■料金 ¥2,500

購入はこちらから↓
https://bluegoats.theshop.jp/items/54203299

▼新曲の歌詞
https://bluegoats.jp/news/cbb3a282-a37c-4885-b16a-f838c8ba604f
▼新曲についての物語まとめ
https://note.com/bluegoats/n/n20eb591f600b
▼音源
https://dropbox.com/s/71gq1stmhm5sku8/BLUEGOATS9_1chorus.wav?dl=0

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