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Episode13 新メンバーpiyo加入インタビュー | 「いいものはたくさんの人に知ってもらった方がいい。よくなれる自信がある」

メンバーとの別れや作曲プロジェクト、特典会との向き合い方など、変化しながら着実に横浜アリーナへと成長を遂げるアイドルグループ・BLUEGOATS。結成2周年を目前としたタイミングで突如発表された新メンバーに、決意と覚悟を伺いました。

ーまず初めに、アイドルとの出会いを教えてください。

アイドルは、小さい頃からなってみたいなっていうなんとなくの憧れの気持ちはずっとあったんですけど、親はずっと勉強を頑張りなさいって言う家庭だったので、なりたいとか考える余裕もなくひたすら勉強をしていました。でも中学生の時 学校に行けなくなってしまって、徐々に不登校になりました。私立の学校だったので学費がバカ高くて、すごいお金持ちの家庭でもないので、もう親には申し訳ないけどお金の無駄遣いだなと思いました。
そして初めて親に反抗して自分の意思で学校を辞めて。その時期に自分とあんまりうまく向き合えなくなってしまって、そんな時にアイドルを好きになりました。その前まで好きだったAKBさんとかももクロさんとかは、まあ学校でもすごい人気だったじゃないですか。そのクラスの雰囲気に流されて 私はこの子が好きだなっていうのはあったんですけど、そこまでハマってはなかったというか。
中学生の時、学校に行けなくなってしまった時期に初めてちゃんと好きになったアイドルは、曲とか表面的な部分だけでなく、ライブのMCや日頃の努力や苦労をみて、裏で一生懸命努力する姿に心打たれました。


ー不登校のきっかけは?

新しいクラスになってから徐々に行けなくなって、嫌がらせとかも結構されるようになっちゃって、中2の夏にもう完全に行かなくなりました。いわゆる物盗まれたりもあったけど、それよりも私が しんどかったのは見た目について結構悪く言われたりしたことです。

piyo、中学生

ー嫉妬だったのかな?

周りの人は嫉妬だよって言ってくれるんですけど、当時は結構自分の見た目について特別悩んだこともなかったので、初めてここがこうとか具体的に悪く言われて結構気にするようになって。そこから、学校ではマスクが取れなくなっちゃいました。多分その頃まではずっと性格も明るかったので、軽く調子にも乗ってたし、ちょっとおちゃらけてる部分が多分一部の人にに気に入らなく映っちゃったんだとと思います。
そんな時に一人だけ、違うクラスの仲がいい子がいて、その子も独りだったから、、学校も先生も嫌いっていうような話をしてました。
クラスは違うけど、その子とお弁当を一緒に食べる方がずっと楽しくて、クラスからいなくなって、もっと馴染めなくなりました。
その友達は、友達なんていらねえって尖ってて(笑)。最初 私のことも別に興味なさそうだったんですけどあんまりにも私が気に入ってくっついてたから、だんだん誘ってくれるようになっていっぱい遊ぶようになりました。ー結構話が脱線したね(笑)。

たしかに(笑)。それくらいの時に初めて自分の意志で欅坂46を観るようになりました。小学校6年生の時に、塾の先生が布教してきて。別にお金もなかったし携帯持ってるぐらいだったので、とにかく曲聴いて踊りを真似してみたり、歌を覚えたり、カラオケ行って歌ったりしていました。

ー小学生から携帯持ってたんだね。

父親はめっちゃ厳しくて持たせてくれないって言ったんですけど、お母さんが周りになじめないしって言って、持たせてくれました。でも、夜9時とかには没収されてましたね。中二の時まではそういった親の言うこと聞いて、厳しくてもそれが正しいと思って生きてきたんですけど、中二で結構爆発して携帯も破壊しちゃって。ムカついてもういらない、自分で生きてくとか自分で契約するとか言って壊したりしてました(笑)。

ー尖ってるな・・・

中学受験は結構頑張ったんですよね。目標があったから頑張ってたけど、中学に入ってから受験をずっと目標にやってきたから目標が何も無くなっちゃって、学校の勉強は難しいし早いしでつまんなくて。だからそれを頑張る気にもなれないけど、大学受験はあと5年先だし、(中高一貫だったので)同じメンバーで生活することが厳しいと思うようになりました。さっき言った唯一の友達とも、クラスも離れ離れだったし。
で、中二くらいからその友達に影響を受けてBiSHさんにハマりました。

ーその頃は、オーディションを受けようとは思わなかった?

受けようと思ったりはしてたんですけど、でもその時は常に目の前にやることがあったので…明日の課題、受験に向けた勉強ってやってくうちに、タイミングもなくて。自分からそういうのもできるほど 携帯やネットも使えたわけじゃなかったし、応募とかもしたことなかったです。

ーでは、演者側になろうと思ったきっかけは?

高校生の時に、その友達がとある挑戦をして夢を叶えたことで本当に忙しくなっちゃって、ほとんど会えなくなりました。その時にこんなに身近に一歩踏み出してる人がいるのを見て、自分が踏み出せないことに悩んでから、人生観が 大きく変わりました。

ーそんなに大切な友達だったんだ。

そうなんです。一気に会えなくなったんで。その子は、友達が本当にいらないって子なんですよ。友達は別に要らないって言ってて。 だから人とどっか行くとかも嫌で、1人でディズニーに行ったりするのが好きな子なんです。けど私のことをいろんなとこに誘ってくれたり、いつも一緒にいてくれました。その友達が一気に会えなくなったから、その時に私は、これからは彼女が全てじゃないから、自分の意志でいろんな人と関わるんだって。
自分で自分の好きなものを自分でちゃんと 好き って言って自分で関わりたい人と関わって切り開かないといけないんだなってその時に思いました。

ー親に依存してきた人生から抜け出して、友達への依存も抜け出したと。

その友達がずっと憧れだったので、カリスマ的でしゃべらない性格に憧れてて。彼女はその挑戦を誰にも言ってなくて、はじめは親にも言ってなかった。誰にも言わずに夢に向かって頑張ってました。私はおしゃべりだし、友達とは真逆でそれが少しコンプレックスだったんだけど、そこからそれが悪いことじゃないって思えるようになって。

ーなぜそう思えるようになった?

その友達もそうだし、弟とかも、ちっちゃい頃から周りの子がみんなあんまりしゃべらなくて。私、結構明るいねって言われるけどおしゃべりする自分の性格が好きじゃなかったんです。でも、高校の最後のクラスで沢山友達が出来て、ありのままの自分で好いてもらえることがうれしくて。学校や受験の時とかに私のコミュニケーション力とかそういうものを評価していただくことが増えたことも少しでもこのままでいいって思えた理由として大きかったりします。それからは、別に自分の本来の性格を潰さなくてもいいんだなって思えるようになりました。

ーそういった心の変化もありつつ、アイドルは常に触れ続けていたのかな?

アイドルは、高1高2ぐらいからいっぱい好きなグループが増えてきました。三期のBiSさん(※先日東京ドームで解散したアイドルグループ『BiSH』の姉妹グループ) は、間違いなく自分で見つけて、自分でいいなと思って現場にいっぱい行くようになりました。最初はYouTube のおすすめでたまたま出てきた曲と MVではまって。
歌詞やメンバーさんの姿に惹かれて、そこから、絶対にBiSさんに入りたいと思うようになって、オーディションを受けるようになりました。

ーそこでのオーディションの手ごたえはどうでした?

私はBiSさんの、特別な何かを持ってなくてもとにかく努力してファンを集めてる姿勢がかっこいいといいと思っていたので、オーディションでも同じようなことを話しました。でもその時運営の方に、「じゃあ君は、今具体的に何を努力してるの?」って言われて。
当時は学校には行ってたんですけど、席に縛り付けられて友達もいっぱいいたけど学校が本当に嫌で。だから高校についてはダラダラ過ごしていたからハッとしました。
そこから、そもそも私は人間的に何も考えてないじゃないかと思って、頑張ることを決めました。
学校は絶対休まない、1時間でも授業中寝たりしたら自分のことめっちゃ責めちゃうようになりました。毎日メモとかTwitterとかにめっちゃ愚痴とか書いてたけど、でも頑張れる、頑張れば絶対変わるからみたいな気持ちでやってました。

ーオーディション一つで、そんなに気持ちが変わるものなんですね。

人は一瞬じゃ変われないけど、1年死ぬほど耐えたら変われるんじゃないかなって。そうやって頭おかしいぐらいスパルタみたいにやっていると、初めて大人に褒められました。成績も今まで1とかだったんですけどあがったし、親にも 急に褒められて 周りからの評価もあったからやっぱり意味があったんだって思いました。
そして自分に自信もついたから、もう一度同じグループのオーディションを受けて、私は毎日日常の中で、バカにしてもいいことも絶対にバカにしないでどんなにめんどくさいことも、馬鹿にしてもいいことも全部頑張ってますって言うつもりでした。
でも、その面接で聞かれたのは、グループに入ったら何がしたいですか、だけで(笑)。歌詞書きたいです、とだけ言って終わったんですよね... 
そんな感じで何度か受けたけど、ダメだったし受験もあったので、一度諦めて受験生になりました。
そこからは、今まで頑張ってきたおかげで成績も上がったし、アイドルに逃げなくても大丈夫な自己肯定感ができて、変わったと思います。
これから普通の人生を楽しめるし、親依存も抜けて、友達依存も抜けて、でアイドル依存は、自分の努力の結果抜けた。
だから、あんなに憧れていたグループが、入りたいと思える場所じゃなくなっちゃったんですよ。私は親のレールを歩いていかなくても、1人の友達に依存しなくても、好きなグループに入らなくても生きていけるって。

ーでも、アイドルのオーディションは再び受けるようになった。

そうですね。そこからは、受験も落ち着いて、いろいろなことを考える余裕ができたときに、私このまま一生アイドルを1回も体験しないままでいいのか、とか考えたり。
だから、昔の必死な感じとは違って、経験としてまたアイドルのオーディションを受けました。そして他の事務所を受けたりしたけど、まあいいところまで行ったけどダメでした。
そこで受かった子は、昔と比べて悩みもなくなって、少し自信もついていた私と違って、オーディションで落ちるのが怖かったみたいで。今までやってきたことに自信持てばいいのにって思った自分がいました。
でもその子は受かって私は落ちたし、そういう人もいるんだ、この人はこう考えてるんだっていう風に私が受け入れる態度が足りないなって思いました。それは協調性にもつながることだと思うんですけど。私は自分のことがちゃんとできるようになったのはいいことだけど、人のことをもっと周りをちゃんと見れる人間になろうってそのオーディションの時に思いました。

ー客観的に自分を見ているんだね。自分で問題を見つけて、修復して、解決する。

ちょっと自分のことを一歩引いてみてる気はします。周りの子は当たり前のことを当たり前にできるけど、私はそれを自分で考えて、客観的に自分を見て、ここが足りないって意識していた上でやらないと追いつけないから。いろんなことを考えてその行動していかないと、人並みにすらなれない気がするので。

ーBLUEGOATSのオーディションには、どういう気持ちで臨んだ?

BLUEGOATSはインスタの広告で見つけて、曲を聴きました。曲に対しては、正直あんまり響かなかったです(笑)。中学生や高校生の頃に聴いてたら響いていたかもしれなかったけど、私自身が強くなったから必要がなくなったというか。昔の自分に言いたいこともあります。今まで人生で寄り道にみえることも何回もあったけど、それぞれ無駄じゃなかったです。しんどいことはいっぱいあったけど、今ここにいて、自分を客観的に見ることができているのも、全部過去の自分の選択と行動の積み重ねなので、全部があって今の自分があるんだと思えます。だから、戻ってやり直したいとかも思わないから、昔の自分を慰める曲は響かなくなりました。

BLUEGOATS オーディション写真①
BLUEGOATS オーディション写真②

ー今のところなぜ応募したのかわからないけど(笑)。

(笑)。大きいステージに立ちたかったので。
一応他にも並行して別の事務所を受けてたんですけど、そこは書類も通らなくて、今まで書類が通らなかったことはないから、送れてなかったのかなって思って送りなおそうかなと思いました(笑)。だけど、BLUEGOATSで面接して、結構いいなとおもったからそっちは放置しました。正直面接に行くモチベもなかったけど、人としゃべることは好きだから喋りにいこう、くらいの気持ちで面接には向かいました。

ーどうして大きいステージに立ちたいの?

たくさんの人たちに知ってもらう方がよくないですか?

ー純粋だね。今、どういうアイドルを目指してる?

特にありません。

ーなるほど(笑)。自分が他の人に比べて自信があるところは?

努力ですかね。というか、努力に自信が持てるようになりたいです。元から自分には才能があって、それですごいですみたいなアイドルを見て、ずるい、としか思わないですもん(笑)。BiSさんが好きなのは、努力してるからで、才能とか運とか環境を言い訳にせずに、努力して変わる世界があるってことを教えてもらったから、努力ってかっこいいんだ!って思われたいです。諦めないことが大事だってことも、教えてもらいました。あとさっき大きいステージに行きたいって言いましたけど、もちろん私は何も技術も持ってないし、根拠もないんだけど、私のできることと、私の信用している周りの人が作るもの、つまりBLUEGOATSがこれから作るものには自信があります。自信があるものはいいものに決まってるじゃないですか。だから、できるだけ、多くの人がそれを知った方が幸せになれると思いませんか...!?

ー急に宗教勧誘みたいになったけど(笑)。

だから、シンプルに、いいものはたくさんの人に知ってもらった方がいい。これからよくなれる自信がある、だからグループとして大きくなる必要があると思ってます。

ーではあえて聞くけど、1年後横浜アリーナに立つとして、ステージに立った瞬間「私が一番努力した」って言えるものは何だと思う?

ライブです。ライブが絶対楽しいって言わせる。楽しいから、毎回行こうって思わせたい。自信はあります。努力します。(笑)

ー最後にメッセージをお願いします。

私が好きだったアイドルが救いきれなかったたくさんの人たちを、私が救っていきたいです。これからよろしくお願いします!

(インタビュー:林田浩作)

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BLUGOATS 全国ツアー「わたしじゃない、わたしへ」
●2023年11月9日(木)
●会場 東京・CHIC HALL SHIBUYA
●開場/開演 19:00/19:30
チケットの購入はこちらから↓
https://bluegoats.theshop.jp/items/75114233


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