Episode1 チャンチー、2ndワンマンを終えてインタビュー 「正直最悪でしたね。グループやメンバーに対してじゃなくて」
ーBLUEGOATSが始動して3か月が経ちました。先日は下北沢SHELTERでワンマンライブがありましたが、いかがでしたか?
正直最悪でしたね。グループやメンバーに対してじゃなくて、自分に対してですけど。
ーどういう点で?
BLUEGOATSが始まった頃は4人だったのもあったりして、自分は本当に歌割りが本当に少なかったんですよ。でも3人になってからちょっとその大事なところとか、実力的に歌える立場じゃないのになんか歌割りをもらっちゃって。それで、歌ってる時に私のその声でその曲を汚しちゃったり、お客さんが萎えちゃったらどうしようとか、なんか下手だなって思われるのが怖かったです。あと新曲のフィルムカメラを初めて披露するのもあってプレッシャーで、かいなちゃんが歌の重要なところを歌うプレッシャーとは違って、最初から最後まで緊張がずっと取れませんでした。そのせいで浮き足立ってる感じになっちゃった。
ーなるほど。今まで6年アイドルを続けてきて、初めての感情?
前のグループでは、むしろ結構歌割多かったんですよ、人気で歌割の多さが決まってたので。その時はすごい歌が重視されてるわけでもなくただ歌っていただけだったんですけど、このグループに入って三川さん(プロデューサー)に出会ってから歌に対する考え方が結構変わったって言うか自分の下手さ本当に身にしみました。そこまでなんか気にしてるのはずっと一緒かもしれない、不安。歌割りが少ないことでまた何かやっぱ自分って下手なんだ、みたいな。
ー歌割が多くても少なくても病んじゃうってことですか?
ほんとにそうなんですよ(笑)自分でもきもくて。少なくて泣いたし、多くてもプレッシャーがあるし。でも、そういう意味ではシェルターは歌をテーマに乗り越えられたのかもしれない。
ー歌で褒められたことは?
ファンの方には、フィルムカメラは声が曲調に合ってるとも言われました。前は自分の声を聴くのも嫌だったけど今はギリギリ聴けます。フィルムカメラで初めてサビの歌割りを貰ったから、それが自信になったのかなあ。
ーパフォーマンス以外はどうでした?
あまりシェルターではファンの方と私たちで一体感がなかった気がする。もっと伝えないといけないことがあったのに、伝えられなかったです。シェルターで集客すること、シェルターを乗り越えることに必死過ぎて、来てください、とだけ言ってそこで気持ちを伝えても伝わらなくて、もっとシェルターに向けた気持ちを発信するべきだったのかも。
ー確かにすこし、ステージと客席で温度差があったかもしれません。
その反省を活かして、ロフトまでに伝えられることを伝えたいです。私たちの強みは共感できることや寄り添いだから、一緒に悩んだり頑張ったりできるから、そこを出していきたい。伝えようとしないと伝わらないから。
ー具体的に、どう寄り添いましょう?
曲で寄り添いたい。作詞や振付は自分たちでしているし、曲への入り込み方が違うのかな、とは思います。
それも対バンで、より一層その想いを感じました。対バンでは、一体感を感じられた気がしました(笑)。他も見えるから自分たちも見返せるし、振り替えられた。いつもは自分たちのファンしかいないから、対バンだと燃えました。だから楽しかった。
ーBLUEGOATSが結成してからシェルターまでの道のりはどう感じました?
思ったより届かないな、と思いました。自分たちが経験した曲を作ったからこそ、大変だった。歌うたびにつらいことを思い出します。曲に感情移入しやすくて、かいなの死にたい夜も、伝えるために考えながら歌わないといけないから、死にたくなっちゃう(笑)
ー純粋すぎるんですね(笑)
ライブは好きだけど、怖い。ある時から楽しめたことがなくて、初めていうんですけど、前のグループの時、ライブ終わりに立てなくなって活動休止したことがあったんですよ。
色々なメンバーもめっちゃやめて心が崩れたとき、信頼していたメンバーがファンと結婚して。その時高校生だったのもあって。そして、昔人気がなかった時に唯一推してくれていたファンが私が少しファンが多くなったことに嫉妬して、その人が私のパートで後ろ向いたりとか、無表情になったりとか。その日から前を見れなくなって、そこから立てなくなりました。蕁麻疹もあるんですけど。そこからライブハウスには魔物が棲んでるなって。
もちろんライブでしか出ない感情もあるから、やめられないですけど。
ーその怖いことについて、普段はどう向き合っていますか?
今はまだ小さいからライブに対する怖さも小さいと思っています。でもライブに立てているのはメンバーとファンの方のおかげで、純粋に応援してくれているから。メンバーは蕁麻疹が出ることを想定してレッスンとかも組んでくれてるし。
ーなるほど。これからはどう乗り越えていきますか?
横アリに立ったら乗り越えられるかと思ったけど、最近かいなちゃんとジャニーズさんのライブ映像を見たとき、照明があついじゃん、とか新しい困難が出てくるよね?みたいな話になったりもして(笑)。蕁麻疹での障害があるから、怖いです。
でも、私は自分のためには頑張れないけど、他人のために頑張れると思います。だから、応援する人のエネルギーを力に変えて、これからも頑張っていきます。
ーでは最後に、ロフトに向けて一言
実はまだちょっと早いかもしれない。でも、シェルターを通して発信という課題が見えてきたので、もっとファンの方に伝えていけるよう頑張ります!
(インタビュー:林田浩作| 写真:すずき大すけ )
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