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「佐伯佑三 自画像としての風景」@大阪中之島美術館

中之島美術館が開館前から相当に準備していたかと思われる展覧会。
開館時か佐伯佑三の絵を推してましたし、今回も驚くほど多くの点数が集められていました。

私は美術についてあまり知識を持たないゆえに好き勝手にnoteで備忘録書いている方です。
そのため、佐伯佑三の知識は夭折の画家で代表作が「郵便配達夫」という程度の知識です。

この展来会では全くはじめから佐伯佑三という人物が作品からたどれるものでした。
天才的な夭折の画家ですが、経歴について不明な点は少なく、また、作品は決して少なくないのは意外でした。
ただし活動年数はとても少なく、そして戦火で焼失した作品が多いために現存ししているものだけでは寡作とされてしまうのかと思われました。

佐伯佑三作品を見てると見たものを描くという点は全くぶれていません。
そのため同じ風景を何度も描いていてもそのたびに異なっており、そのこと自体を楽しんでいたように見えます。

今回の展示会は佐伯佑三の「自画像としての風景」という副題がついているとおり、風景画が中心でその移り変わりがとても面白かったです。
最後の1年ほどのフランス時代が最高の作品であることが明確に分かります。
現在でも最後期の作品が最も評価が高く、それについてもよく分かります。

ですが、1度目のパリ時代とそのあとの下落合時代の作品を鑑賞した後だと一気に創作活動の爆発感が出てきて面白かったです。





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