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1年目の憂鬱

さて「ミールロシア語研究所形式のオンラインレッスン」のその後ですが、現状私一人でやっています。学校という場所も構えていません。関東の不動産って高いんですね。師匠は昔、代々木駅前にかたちのある教室があった時代ですら、「フリーメイソンみたいだ」とおっしゃっていましたので、バーチャルですからもっとフリーメイソンみたいです。


ミール・ロシア語研究所は半期のまとまった学費制で、入学金がいくら、入門科はいくら、予科はいくら、本科はいくら、という形でした。週2でもう何が何でも毎回1課ずつ進んで、半期で1冊、一周してました。ひとクラスに生徒が5人も8人もいたので、来なくなるひとも結構いました。私は休むと叱咤激励又は補講の電話がかかってきていました。(今も休むと生徒さんにメールするのはこのため)

意外とこれが、再現できそうでまだできないんですね。実現できるとしてもまだまだ先かもしれません。

まずロシア語は学習人口がもともとそんなにいません。生徒さんの人数を増やす場合、オンラインなので、人数が多すぎるとマイクと雑音の問題があります。

学費を安くして生徒さんを増やそうとすると、すぐやめてしまわれることにもつながって私の収入の問題が出てくるので、現状こちらとしてもそれなりに1年単位以上で続けてくださるだろうと推定できる生徒さんを希望しています。

といって週2日以上コマを増やす場合週4日以上の稼働になりますが、一人で絶対に週4日授業をやるという決心はまだつきません。なにしろやるのであれば絶対やらなければならないのです。ミールというのはそういう学校でした。

一時的とか不定期ならよいのですが、マンツーマンでこの春までは週4、5日以上やっていましたが、昼間仕事をしてさらに週4、5以上の稼働というのは正直自分の時間がなくなるのでこれを毎週一生続けるというのはもうミールの再興に人生を投じる覚悟ができないと無理でした。師匠にもある程度グループでまとまってもらって、自分の勉強の時間を取りなさいと言われました。昼間の仕事も不安定ですし、大声で授業しますが喉が強くないのと、一応30代なのでこの先の人生がどうなるかまだわかりませんで、まだそのミールに人生のすべてを投じる覚悟はできていませんで悩みながらやっています。

この間、謎の高熱を出して初めて休講にしましたが、本当はやるのであればなにがあっても授業をやりたいし(37℃ぐらいだったら自分が休むほうが面倒なので普通に授業をやっています)、生徒さんにも休むのであればできる限り補講に来てもらっているのでみんな月の出席率は75%−100%です。

先日自分が休んだ際、代講の打診をしましたが、優秀なロシア語関係者のお知り合いはたくさんいるのですが、「ミールロシア語研究所の教授法」で、という条件をつけることはその方がされてきたことやその方の良さを否定してしまうので、そんな簡単には条件付できませんで、ロシア語関係者であればだれでもよいというわけにはいきません。といってその方のやり方でやっていただくと生徒さんにも混乱がおきます。でもミールは絶対的に週2回だったので、現状週1でもよしとしている以上本当はこちらの都合や体調不良くらいでは1週間も休みたくないのです。

今のところ去年開講して、初めていらしてくれた人や、続けてきてくれた人、休まず来てくれている人たちの希望を伺いながら現状の私が継続的にできることと・ある程度確実にできるであろうことと擦り合わせてコマを組んできました。皆さん色々お仕事や家庭の事情に加えて、この不安定な社会状況もありますので週1だったり○時からとご希望があったり、色々とご事情が違うんですね。さらにミールが昔そうであったように、教科書の段階が変わったら違う曜日時間帯にこれるかというと全員がそういうわけでもありません。でも生徒さんは北海道から九州までいらして、みんなすごい一生懸命予習してくるのでみんなものすごく可愛いです。

そういうわけで現状はちょっとやってみたいという人、大学でやっているから更に勉強したいという人、上級レベルといったニーズにまだまだ追いついていません。講師が増えたらいいのですが、それはまた不動産とか借りるときに考えるとして、たぶん一人でやるぐらいのサイズのほうが性に合っているので、今のところ自分の語学力で対応できる入門基礎レベルしか受け付けていません。

不動産を借りて教室を作る。ネイティブレベルのレッスンができる。週2回絶対に授業をやる。意外とできそうで難しいです。遠いです。

ミールの講師でもあられた、黒田先生の同期・カイザワ先生(現・早稲田大学教授)に先日、ミールのオンラインレッスンのご報告のメールをしました。「授業を続けていくいくのは大変だと思いますが頑張って下さい」と優しいメッセージをくださいました。そのことばをひしひしと感じている次第です。

まあでも、授業進行をするのは私なので、私のペースで持っている文法書を何度も何度も読んで、師匠が貸してくださった難しい文法書をサカダチしながら読んで、私よりもよっぽど優秀な生徒さんたちの相手をしながら経験をつんで、雪だるまみたいにほんのちょっとずつ、溶けて消えてなくなってしまわないように、まずはとりあえず続けていくしかありません。



Спасибо Вам большое:)♡!!! ありがとうございます:)♡!!!