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中継機について

BLUECENTURYです。

特定小電力トランシーバーは通信距離が限られているため建物内や広いエリアで使うときには電波が届きにくくなることがあります。
そんなときに役立つのが中継器です。
中継器を使うと電波を一度受け取ってからさらに遠くまで送り直してくれるため通信範囲が広がります。
しかし使う際にはいくつか注意すべきポイントもあります。
そのメリットと注意点を説明します。

メリット

通信範囲が広がる
トランシーバーは通常数百メートルから1キロ程度の範囲でしか通信できませんが、中継器を使えばその範囲を何倍にも広げることができます。
これにより広い工場や大規模なイベント会場でも、離れた場所の人とスムーズに連絡が取れるようになります。

障害物があっても通信しやすくなる
建物の壁や木々など電波を遮る障害物がある環境だと通信がしにくくなります。
中継器をうまく使えば障害物があっても電波を通りやすくし安定した通信が可能になります。


注意点

中継器の設置場所が重要
中継器をどこに設置するかで通信の質が大きく変わります。
電波が強く届く場所に設置しないと効果が薄くなることがあります。
建物の高い位置や見通しの良い場所に設置することが理想です。

使用には規制がある
日本では特定小電力トランシーバー用の中継器は技術基準を満たした製品しか使用できません。(いつもの技適)
違法な機器を使用すると電波法違反になる可能性があります。

通信の遅れが生じることもある
中継器を経由することでわずかではありますが通信に遅れが発生することがあります。
特にリアルタイムでの会話や指示が重要な場面では少しの遅延が問題になることもあります。

混信のリスク
特定の周波数を多くの人が同時に使っていると他のユーザーと電波がぶつかってしまい通信が混乱することがあります。
特に都市部や混雑した場所では注意が必要です。

コストがかかる
中継器はトランシーバー本体とは別に購入する必要があるため初期費用が増えます。
また電源が必要な場合もあるので設置場所の確保や電力供給も考慮する必要があります。


まとめ

中継器を使うと特定小電力トランシーバーの通信範囲が広がり障害物があっても安定した通信が可能になります。
しかし設置場所の選定や法的な制約、費用などに気をつける必要があります。
しっかり準備をすればより便利で効率的な通信環境を作り出せます。


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