いづれの御時にかアランドロン

往年の映画俳優アランドロン氏が逝去された。わたしは映画を全く見ないので何一つ語れるエピソードはないが、ひとつだけ思い出した話があった。
それがタイトルに書いた古文教師の言葉。

学生時代、古文の授業で「かかりむすび」をやるときに先生が言うやつだけど、まわりはだれも知らないと言う。
わたしの通ってた高校だけ?全国区じゃないのかな?姫路だけ?(笑)

わたしが古文を語れる知識はないが、
ぞ、なむ、や、か、こそ。
これらを「かかり」と言い、このあとには必ず「むすび」の語がある。もしくは省略されているが絶対にある。

この有名な源氏物語の冒頭部も「か」で終わっているので、これを受けての「あらむ」が必ず隠されているのだ。それが試験に出てくる。

「にかのあとにはアランがドロンと隠れとんや」
「いづれの御時にかアランドロンと覚えたらええ」
先生が言っていた。その時わたしはアランドロンが何か分からなかったけど、それをふいに思い出した。

大河ドラマも見てないが、奇しくも今は源氏物語がテーマだという。

さらに最近の子には「ドロンする」も通じないと言う。
世の中の移り変わりが日本語の変容にも表れているようだ。

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