秋来ぬと
目にはさやかに見えねども風の音にぞ驚かれぬる
好きな和歌のひとつです。
秋「来ぬ」の読み方と、係り結び。ぞ。ぬる。ここテストに出ますからねー。
前置きはこれくらいにして。
９月場所が終わりました。
千秋楽を見て新幹線で帰ると夜はすっかり涼しく。帰り道の道端には色とりどりの大きなポンポンが出現し、もう秋なんだなあ…と思いました。日中は暑いけど。
ちなみにポンポンは秋祭りの飾りのことです。
今場所は…久々に早く感じました。
特に今年に入ってからは貴景勝の調子に一喜一憂してて、一心同体になってこちらも戦っていたから。痛み、焦り、もどかしさ。しかし折れない精神力。ファンとして常に寄り添ってきたつもり。
とはいえ、貴景勝の精神力、集中力、調整力は並人には真似できるものではないので、場所中の毎日は常に緊張感と隣り合わせで長く感じていたのでした。
ようやく貴景勝は、その痛みや重圧から解放され、こちらもさみしくはあるけど、その緊張感からは解放されて、終盤は心から場所を楽しみました。
魂の相撲を見せてくれた大関に感謝です。
思えば去年の９月場所は貴景勝が優勝しました。その場所の再入幕だった熱海富士との決定戦を制して。
そしてその場所の新十両だった大の里がもう関脇。今年２度目の優勝。来場所は大関。恐ろしい子です(笑)。
すぐに横綱になるんだろうな…ざんばら時代に一緒に撮ってもらった写真は宝物になりますね。
どんな横綱になるんだろう。
熱海富士はあれから幕内上位に安定してます。伊勢ケ浜さんが解説のときの公開お説教は、もうNHK名物みたいなものになりました。なんとか三役を！
さてさて。今回は初めて千秋楽も観戦に行きました。
大奄美ファンの女性を見ながらオープソと同時にトルネードイン。
今回は軽めに、お寿司２つとソフトクリーム２つぐらいにして、安強羅と山藤の幕下ワクワク岐阜対決を楽しみに見てました。
お寿司２つ買うときに、お箸何膳ですかと聞かれ正直に１膳と言ってしまって恥ずかしかったです。
そうして、noteで親しくしていただいている山吹様と初対面。
わざわざわたしの席まで足を運んで下さりました。
しかしわたしの席は、椅子席の上の方で、しかも両隣をおじさんにがっちり固められてしまっている…こんな状態で審判交代の短い時間にご挨拶できるかな、と思っていたらなんと、ご自身のマス席へ招待してくださったのです。
初めての千秋楽を正面マスで見られるというすごい誕生日プレゼントになりました！本当にありがとうございました。
わたしは両親が不仲でいつも言い争っていましたから、山吹様ご夫妻の互いを思い合う温かい会話に心を打たれておりました。
日ごろ相撲の話をする人も身近にいないので、いろんな会話ができて楽しかったです。
個人的に激アツだったのは若碇。この日は十両の土俵で相撲を取りましたが、解説がお父様の甲山親方(大碇)
いつも楽しい甲山親方なのでまたNHKプラスて解説を聞こうと思ってますが、ご自分が解説する目の前で、息子が勝って十両昇進を確実にしたのは本当に感無量だっただろうなと思いました。
琴手計(ことてばかり)も十両で相撲を取り、おそらく来場所は新十両なので、本名の手計から四股名は変わると思います。琴手計のお兄ちゃんが琴勝峰なので、これから兄弟関取で盛り上げてくれるのが楽しみです。
忘れちゃけいない協会ご挨拶。もう貴景勝の姿は無い。
満員御礼の中で優勝が決まってなかった序二段の優勝決定戦が行われました。のこったのこったスター！
そして十両以下各段の表彰式、幕内土俵入り、幕内取組、これより三役。
大の里はこの日は負けてしまいましたが、来場所はまたきっちり修正して臨んでくると思います！
国歌君が代斉唱。学生時代は歌うことがあっても、大人になってからはテレビなどで聞くのみで、なかなか実際歌う機会がなくて、何十年ぶりに歌ったのではないか。
マカロンクッション出して欲しい(笑)
三賞は大の里、若隆景、錦木！
横からみると姿勢の良さが分かる
神送りの儀式。通常は新弟子が行司さんを胴上げしますが、今回は新弟子がいなかったため、呼び出しさんによる胴上げ。
今回も国技館では全然トイレに行かず、表彰式に神送りの儀式まで堪能し、パレードをチラ見して東京駅に着いてからトイレに行きましたが、前を歩くおじさんが女子トイレに入っていったので、わたしはなんの疑いもなく反対の男子トイレに入ってしまいました。
帰りの新幹線。３連休ですがガラガラどころか貸し切り。
実に楽しい大相撲観戦でした。山吹様ご夫妻ありがとうございました☆
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