トシさんでしか得られない何かを求めて

さめきった街に別れを告げ…

場所中、しかも平日ではあるが、好きなバンドが19執念GIGをすることになり、
しかも新旧メンバーでのライブということだから、さらにスペシュアルなゲストにトシさんを迎えるということだから、
仕事とか言ってられずに駆け付けた。

色々調べて安かったのが、伊丹からANAで向かうツアーだったのでそれを申し込んだ。
しかし、朝はゆっくり行こうと思っていたのに、間違って9時発のフライトを取ってしまっていたと気がついたのが前日夜。

恐ろしく早くネオ東京に華麗に舞い降り。
暑い中をホテルチェックインまで適当にだらだら~過ごした。
ホテルに着いてからはテレビで大相撲中継を見ていた。

相撲が終わってから会場のドームへ。会場にはバイトやエアロビや軍事訓練帰りの面々が駆けつけ、開門を待ちわびていた。予約時に割り当てられる破滅の整理番号JUNに整列して入場。
入場時には目当てのグループ名と愛していることをシャウトすることが求められる。
ちなみにコロナ禍ではシャウトではなく、そっと告げることが求められていた。

会場内は懐かしいエピソードトークが流されており、やがて旧メンバーによるライブがスタート。
1曲目のフッフーからラストのヒーまで。これまで体験したことのないエモさが会場を包みこんでいた。
現メンバーのライブはコロナ以降ほぼ行けてないが、それでも「君を守りたい。金で守りたい」と真実を歌うラブソングには毎回共感する。

ラストはトシさん!まさに会場がひとつになる瞬間。

トシさんの「ウィアー」の呼びかけに対して観客は一斉に「トシ!」と答える。代表曲では観客が、腕を交差させてエックスと叫びながらジャンプする。これは日本のロックを代表するシーンとして、世界にも広く知られた光景だろう。
短い時間ではあるが、これだけで実に、見知らぬ観客同士でもひとつやふたつ、いやみっつにもになれる。

トシさんがいつもMCで言ってるように、
同じ時代に生まれ、同じような痛みを抱えたものが集まるライブ会場。そこで生み出され共有されるスペシュアルな瞬間(トキ)

トシさんの全身から振り絞られる魂の叫びと渾身のパフォーマンスでしか得られない感動があり、それが明日を生きる力になる。
トシさんでしか得られない元気がある。

ちなみにここで言うトシさんとは、エックスじゃないほうのトシさんである(笑)
もうトシさんご本人でも絶対にやらないようなメイクと衣装を身にまとっている。
ある意味いま、本家本元のトシさんが置いて来てしまった要素を保ち続けている、いわばジェネリックトシさんだ。

わたしの好きなバンドは今年20024年は秋に、久しぶりのアルバムリリース予定トモヤスということである。
それに伴って10月は、4都市TOSHIツアーが決定しているが、その4都市は名古屋池袋目黒池袋で関西は無かった。なのでまた秋は池袋へ。相撲と被ってない10月なので助かった。
トシさんが昨日のライブで言っていたように、心の隙間を埋めるのはここ、池袋なんだ。

はじめてこのバンドを見たときに心を奪われた美しさ。それはいまなお健在だった。フォーエバートシ…。

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