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【不思議体験】タイミングを奪われたか?

何をやっても上手くいかずに悩んでいた時期があった。
とはいっても、今でも大して変わらないような気もするが、当時より色々な情報に触れ、多くの人と接してきたことで少しは強くなれたかもしれない。

ただ、その時の私は今ほどオカルトやスピリチュアルな知識のない時だった。
加えて霊と戦えるほどの気力もなかった。
どこにでもいるただのオカルト好きの1人だった。

とある掲示板で私は霊感のある人と知り合った。
その人には何度か相談に乗ってもらったことがあった。
その中のひとつにタイミングを奪われたという話がある。

何をやっても上手くいかないんです。
全て裏目に出るので辛いです。
何も悪いことをした覚えはないのにどうしてですか?

それに対する回答はこうだった。

???「タイミングを奪われたか?」


最初は何のことかさっぱり分からなかった。
察してくれたのか少しだけ説明してくれた。

その人に言わせると邪魔をしたいと思っている人物、他人の幸せを妬む人物、自己主張が強くて他人の気持ちに鈍感な人物、そういう人達から飛ばされる念や生霊のことを指すらしい。

念というのはとても強力なものだ。
もちろんその人の性格や才能も関係あるだろうが、多くの場合はターゲットに対する強い思い(いい意味でも悪い意味でも)によって強さを増していくのだという。

母が子供を思うような強い愛情はいい意味での念だ。
褒められている人を見たらむかつく、失敗して痛い目に遭えばいいのに、そういう妬みの感情が強い場合は悪い意味での念になる。

私はこの両方の念を感じた自覚がある。
まずはいい意味の念から説明する。

私の父は単身赴任中なのだが、離れて暮らして長くなればなるほど、家族への思いが強くなる。
特に悩みの渦中にいるとなると、側に居て話を聞きたくても聞くことすら出来ない。
だから、無意識のうちに心配の念を飛ばして側にやってくる。

コンビニ勤務だった頃の話だが、あれは午後2時ごろだったと思う。
精算業務のためにバックルームでひとりで作業をしていた。
パソコンに向かって数字を入力していた時、ふっと私の左側に父親の念のようなものを感じ取った。


私「お父さん?」


声をかけた瞬間に念は消えてしまった・・・。
色ははっきりと覚えていないが、黒い人影というよりはもう少し人間に近い姿をしていたように記憶している。

後日、父にその話をしてみたところ、その日のその時間はちょうど昼寝をしていたとのことだった。
寝ている時に霊体がふらっと出ることがあるというのは聞いたことがあるが、この場合の霊体は悪いものではない。
身内を心配する強い思いが生み出した思念体という表現の方がふさわしいだろう。

次に説明するのは悪い念について。

コンビニ勤務だった頃に救いようのないバイト仲間が居た。
この人は従業員だけではなくてお客さんからも敬遠されていた。
自称社員より仕事が出来る!と自慢している人だったが、実際は口先だけでミスも多いし作業を人に押し付けるような嘘つきだと判明したわけだが。

その人物から悪い念を受けた時期があった。
3回ほど金縛りに遭わされて怖い思いをさせられた。
この人物は相当私のことが気に入らなかったのだろう。

紆余曲折あって念をはじき返して難を逃れることが出来たのだが、かなりの強い念の持ち主であったことは間違いない。
もう二度と関わりたくないと思うくらいの厄介さがあった。

念というのは目に見えないために悪い念を受けた場合の対処が難しい。
生霊として側に立たれても多くの場合は気付かない。
調子がいまひとつ、何だか運が悪い・・・こういう感じでじわじわ迫って来るようだ。

これが長く続くとおかしいと勘付くのだろうが、気のせいとか疲れていると思い込んでしまえばいつまでも分からないままとなる。

私の場合はたまたま金縛りという形で感知することが出来たわけだが、これも珍しいパターンかもしれない。

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