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【悪夢】迷惑な奴を制しろ!

謎のメッセージを受信した後に見た嫌な夢の話。

昨夜は暑さのせいで体力がガンガンに削られていた。
YouTubeでいつものように怪談朗読を聞きながらゆっくりしていたのだが、すっと頭にあるメッセージが入り込んできた。


???「迷惑な奴を制しろ!」


声の主は一体何者だ?
リラックスしている時に私の頭の中にメッセージを送り込んでくるとは只者ではないな。

低級霊が唆してきたのか?
それとももっと違う何かか?

確か、低級霊が唆してくる時は耳元で声を発すると聞いたことがあるが、耳元で聴こえたわけではない。
じゃあ・・・それ以外の何かの霊だろうか。

それにしても、迷惑な人を制していいのか。
しかし、どうやって制圧するんだ?
私は普通の人間だから物理的な手段では出来ない。

そもそも私みたいな大人しい性格の人が誰かに影響を与えるほどの何かをすることすら無理がある。

そうか、じゃあ夢の中で抑えればいいのか。
よし、やってみるか!

気付いた時には夢の世界に居た。
ここは、どこかの駅ビルの中だ。

登場人物は私、母、親戚の何名か。
数名の集団が駅ビルの中をひたすら歩いている。

夢の中だというのにお腹が空いてきたので、和食のお店に入って食事を取ることにした。
私は天丼を食べていたかもしれない。

見た目はとても美味しそうだったのに、味が思い出せない。
あれだけ海老天の綺麗な色は思い出せるのに、肝心の味がどうだったのか。

食事を終えて再び駅ビルの中を歩き回る。
エスカレーターを移動中におかしなことに気付いた。

あれ?

母と親戚の人達の姿が見えない。
はぐれてしまったのだろうか。

徐々に視界が狭くなる。
段々暗さが増してくる。

これは不味いな、早く見つけないと。

私はバッグからスマホを取り出して画面を確認する。
あ、着信あり。

誰からだろう。
叔母からだった。

すぐにかけなおす。

呼び出し音が私の耳に響いてくる。
まだ出てくれないのか。
着信に気付かなかった私の方が悪いか。


叔母「もしもし・・・?」

私「もしもし、叔母さん、さっきはー」

叔母「あんた誰や!」

私「え?私だよ!」

叔母「知らん、馴れ馴れしく話してくるな!」

叔母「何であんたと会話しなければならないんや!」

私「ちょ、ちょ、叔母さん、どうしたの!?」

叔母「くぁwせdrftgyふじこlp」

私(もうだめだ、何も通じない・・・)


怖くなった私はすぐに電話を切ってしまった。
叔母さんがおかしい。
さっきまでは仲良く歩いていたというのに、一体何が叔母を変えたんだ?

しばらくはショックでただただ歩くしか出来なかった。

てくてくてくてく・・・歩きながら考える。
何が何だか訳分からんなこれ。

てってってって・・・別の足音が聞こえてくる。
母だ、私の母の足音だ。
早歩きの母の足音に私は少し安心を覚える。


私「お母さん!」

母「なんや、なんでそんなところにいるんや?」

私「さっきさぁ、叔母さんから着信があったんよ」

私「それで折り返し電話したんだけどね、何故かキレられて訳が分からなくなったんだけど・・・」

母「叔母さんなぁ、過去に〇〇県の人と喧嘩したんやって」

私「はあ?」

母「それを思い出してむかついたんじゃないか?」

私「私関係ないやん!」


叫んだ瞬間に目が覚めていた。
何だ、この変わった夢は・・・。
問題解決しないまま目が覚めちゃったし。

あれ?
何か忘れてないか?

・・・・寝る前に何かあったな。

うーん。
誰かが私に何かを。

あ、そういえば。
寝る前に何か変なメッセージ受信していたな。


???「迷惑な奴を制しろ!」


どこの誰が何の目的でそんなメッセージを送り込んできたのか謎のままだが、結局は夢の世界では制圧するどころか逆に制圧された気がする。

逆切れした叔母さんに八つ当たりと言う形で押さえつけられたようなものだ。
これは、夢の世界でやればいいやって思ったのがいけなかったのか。


メッセージの送り主様へ。
私には無理でした。
ですから、今後は私にそのようなメッセージを送らないでください。

そう念じてしまったが、今の私にできるのはこれくらいしかない。

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