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Justin Davisが変えたもの。

個人的にシルバーアクセサリーというものの革命を起こしたのはCHROME HEARTSだと思っています。

トラディショナルなモチーフではあるが革新的なデザインの彫金を施し、機能性だけでなく革新を与えた事により、昨今のシルバーアクセサリーのトラッドとなった。

そして、何より男性が身に付けるシルバーアクセサリーを作った。

日本では90年代初頭にCOMME des GARÇONSが販売、次いでUNITED ARROWSが販売を手掛け、日本でも有名人がこぞって着用するようになります。

当時、木村拓哉さんが愛用されて、一般的に認知されるようになりました。

現在でも着用されている所をよくお見かけ致します。

ロックミュージシャンの中では氷室京介さんが有名なのではないでしょうか?

氷室京介さんは自らの衣装だけでなく、ツアーグッズもCHROME HEARTSとコラボレーションして販売されていました。

ツアーTシャツが10000円とか今でも考えられないですが、メチャクチャ売れたそうです。

PENICILLINのHAKUEIさんもコレクターとしては非常に有名で、多く所持されていると聞きます。

そして、やはり外せないのが清春さんですね。

日本でCHROME HEARTSを広めた第一人者は清春さんだったと思います。

シルバーアクセサリーの特集などでは常に表紙だった記憶があります。


と、前置きが長くなりました…

このままCHROME HEARTSの事を語ってもいい流れなんですが

ぶっちゃけ僕はクロム詳しくない!

んですよ。

確かに技術などは今でも随一、デザインも完成されています。

しかし…

何せゴツい!!!!可愛気がない!

という事で、僕は長らくシルバーアクセサリーに興味が持てませんでした。

しかし、一つのメゾンの誕生によって僕は目覚めてしまいました。

Justin Davis

Justin Davisは2001年に設立されたシルバーアクセサリーのメゾン。

最近はLiSAさんやミオヤマザキのミオさんが着用されているのをよく拝見します。

ROYAL ORDERのデザイナーであったJustin Davisが独立し、設立されました。

そして、独立程なくしてJustin Davisは一人の人間の影響によって爆発的にその名が知られることになります。

ご存知清春さんです。

元々Justin氏とは交流があったらしく、当時のSADSのアートワークなどには彼の影響が随所に見られます。(当時のツアー等に参加していたかは不明)

それから幾度となくJustin Davisのモデルやコラボレーションのアクセサリーをリリースされる事によって、清春さんのファンへと浸透していきます。

既存のシルバーアクセサリーに比べて、程よく存在感があり色気のあるデザインは男女問わず広く受け入れられました。

その後、清春さんに憧れるバンドマンがこぞって身に付けるという現象も発生。

そして、当時のヴィジュアル系バンドマンをお手本にしていたホストの方々も愛用され、瞬く間にJustin Davisという名前は広がりました。

このアプローチは実は物凄く素晴らしいものでした。

清春さんという日本でも指折りのセクシーなロックスターのイメージとJustin Davisのテイストが見事に調和した。

それまでゴツくて重くて迫力があり過ぎるとされていたシルバーアクセサリーを少しボリュームを抑え、更にオニキスなどを使用する事によって見た目の上品さを演出したのは見事でありました。

モチーフもクラウンや蝶、クロスなどを基調としながらもそこにオリジナリティを加える事なく、緻密なデザインを施したのも好印象。

それによってこの手のシルバーアクセサリーとしては珍しく、ユーザーの殆どを女性が占めるメゾンとして地位を築いたのです。

というのが大まかなブランドヒストリーです。


僕も知るきっかけは清春さんでした。

今では何故か分からないのですが、自分の中で空前のクラウンモチーフのブームが起こっていました。

そんな中でふと発見したのがこのJustin Davisのロゴでした。

凄い好みのクラウンじゃないですか!

これは何処に行けば見られるんだ?と思っていたら、何と阪急百貨店で取り扱いがあるとの事で直ぐに見に行った記憶がある。

そこで購入したのが定番のクラウンのピアスでした。

元々値段の調査に行っただけで購入の予定は無かったのですが、お値段も手頃だったのもあり、我慢できずに買ってしまいました。

これが僕のJustin Davisのアイテム第一号ですが、残念ながら失くしてしまっています……。

定番で生産されているものなので買い直す事は容易なのですが、未だに買い直しておりません。

だって、一度戴冠した王冠をもう一度取り戻すって未練がましい気がするんです。

多分、クラウンというモチーフがそうさせるんでしょうが、それならば次はもっと凄いのを被ってやる!ってなっちゃうんですよね。

あと、失くしちゃった事がメチャクチャ悔しいんでしょう(悔しい)。


僕がJustin Davisのアクセサリーが好きなのは、トラッドなモチーフを繊細に緻密に表現しているからです。

そりゃ、彫金の技術としたら哀しいかなCHROME HEARTSには及びません。

様々なシルバーアクセサリーと比較すると稚拙さが目立ちます。

しかし、僕にとってアクセサリーというものは美しさが第一なのです。

色気のない精巧な技術よりも、色気のある稚拙さの方が僕は好きです。

どれだけ価値が高かろうと、自分が

格好悪っ!

って思っちゃったらそこに価値も何にも無いんです。

自分で色気を感じないものが、自分に色気を付与してくれる事などないんですから。

あくまでアクセサリーは魅力を付与してくれるだけです。

それを補うのは自分である以上、そんな事を感じさせない様にしようと気持ちを奮い立たせる為のものです。

そんな心持ちなく身に付けるアクセサリーなぞただの金属です。

貴金属ですらない。

ふた昔前の小金持ちのオッサンが付けているダッセー金のネックレスみたいなものです。

金庫に延棒にして仕舞っておけばいいものの、見せびらかしたくて仕方のないが故に加工されたものの何処に美しさがあるでしょうか?

(いや、貴金属の価値として一定程度美しいと思う人は居るのか???

アクセサリーよ!アクセサリーであれ!

と思うからこそ、僕はCHROME HEARTSよりもJustin Davisを愛するんでしょう。


ちなみに僕が持ってるJustin Davisのアイテムはこんな感じ。

他にももう少しあるけど、見付けられなかった…。

あと、この辺が欲しい。

今や大きなオニキスのクロスは受注生産らしいな。

あと、前出もしたこの清春さんコラボのギターロザリオはずっと探してるんだけど未だに見つからない。

あとはオマケでこんなのもやってたんだよ。

今になってちょっと欲しい。

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