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【戦う萌え袖】夜ふかしベアっち

お疲れ様です、あおぷよと申します。6月を迎え、段々と増していく暑さで外出に嫌気が差してる方も多いのではないでしょうか?一刻も早く帰宅し涼みたいと思っている我々とは対照的に、デュエルマスターズにおいて最大級の防寒を行っているクリーチャーを発表します。




それがこちら、「夜ふかしベアっち」になります。

イシバシヨウスケ様のツイートより拝借

着るだけでジュペッタのようになる袖の長すぎるパジャマに、耳だけがちょうどはみ出るようなパジャマ帽を身につけています。

サンリオのスタッフがウィザーズオブザコーストに忍び込んでいるに違いないと思わされる名前ですが、その名に相応しいかわいらしさを誇り、筆者がデュエプレで最も推しているクリーチャーでもあります。今回は彼(諸説あり)の魅力について紹介していきたいと思います。


①「夜ふかし」という冠詞

デュエルマスターズには「無双竜騎」や「悪魔神」といった、主となる名前の直前に肩書を載せているクリーチャーが多々います。これらを一般的に「冠詞」と呼びます。
つい声に出したくないようなかっこいい冠詞が存在するデュエルマスターズ。一方ベアっちの冠詞は「夜ふかし」になります。

「俺はドラゴンだ」、「私は神だ」と息巻く中、この子は「僕昨日3時まで起きてて…」などと自慢げに話しています。そんなことを聞いて尊敬の意を示すのは中学生までです。夜更かしを自慢するようなやつほど生産性の無いことが大半です。レート1650まで戻ったら寝ると誓うも、下振れが続いた結果1限目まで起きる羽目に遭っているに違いありません。果たして彼の冠詞になっている夜に何をしているのか…。

和やかな表情から足のつま先まで視線を奪われた後にようやく気がつくであろう周りの背景。こちらをご覧いただくと、彼がどんな夜を過ごしているのか明らかなります。光が灯っている建物が並んでいることから、夜を闊歩しているのです。足下には星々が広がっており、盤面にドラゴンをまき散らして他力本願している超天星を謳う老害なんかよりもよっぽど天駆ける星と共にしています

たまたまドラゴン脈があるだけ

イラストの右上にお月様が登っていると指摘される方もいらっしゃると思いますが、こちらは「パジャマ帽の先端が光っている」可能性を拭えません。幼少期に誰しもが憧れるであろう光るパジャマを1/100だけ叶えた形になります。

不覚にもベアっちと画角が似ている


②「ベアっち」という名前

前述した「夜ふかし」という冠詞から続き、満を持して登場する彼の名前は「ベアっち」。非常にキャッチーでイラストに恥じないかわいらしい名前ですが、私はこの名前が彼の本名ではないと考えています。その証拠として「早起きのトイプーちゃん」や「おやすみヒッポポさん」といったクリーチャーが存在します。

そんなことはない

元々は「ベアのすけ」や「ベアたろう」のような名前を持つ彼が、後述する能力をドリームメイト達に買われ信頼された結果、現在の「ベアっち」という地位を経ているのでしょう。

「内」という漢字を含む名字を持つ方は、小学生時代に「うんち」と呼ばれる通過儀式を経て、どのようなコミュ二ティに所属してもあだ名が「うっちー」になる運命を辿ります。それ故に初対面の相手に「うっちーと呼んで」と先手を打つこともしばしばあります。ベアじろうもまたどんな社会集団にに所属しても「ベアっち」と呼ばれる定めなので、我々デュエリストに対して先手を打っている可能性が高いです。

また先ほどの「ベアっちあだ名理論」に当てはめると、かつて先攻1ターン目から場に出すことで環境を荒らし回ったドリームメイトを名乗る害獣を様付けで呼ばないといけないというドリームメイト界のシビアな実力社会もうかがえます。

同じ助詞が続くと不安になりますよね


③基礎スペックと能力

デュエプレにおけるベアっちの基礎スペックは次の通りです。

・コスト:4
・種族:ドリームメイト
・パワー:3000

TCGのデュエルマスターズから2コスト軽くなったもののパワーも下がってしまっため、このままでは令和のシザーアイと言わざるを得ません。しかし彼には、現状のパワーどころかブレイク数まで増やしてしまう能力を秘めています。

・パワード・ブレイカー(パワー6000ごとに追加でブレイク数が増えるというもの)
・攻撃するとき、相手とガチンコ・ジャッジをする。自分が勝ったら、そのターンこのクリーチャーのパワーはバトルゾーンにある自分のドリームメイと1体につき+3000される。

相手とデッキトップのコストの重さを比べるガチンコジャッジにさえ勝てばwブレイク以上は確約されます。自身の盤面に他のドリームメイトが2体いれば12000のTブレイク、盤面いっぱいにドリームメイトを並べるとそのパワーは24000となり、5枚ブレイクも夢ではないです。夜ふかししてるからね。

しかし、詳しくは後述しますがドリームメイトというデッキタイプは小型クリーチャー中心に構成されいるため、ガチンコジャッジの勝利に期待しづらいという欠点を持ちます。一見悪くない効果を持つものの発動条件が厳しいということで、晴れて令和のシザーアイに成り下がることになりました。

NDランクマ中に遭遇
胸が痛くなった

そんなシザー・ラブドラッチ。環境ではどのような活躍を見せたのでしょうか?


④環境での活躍~メイ様との出会い~

ここからは「していない」の五文字で終わらせることができるベアっちのランクマッチ環境における活躍について長々と書き記していきます。

ベアっちが実装された19弾「希望の双子」には以下のV、SRカードが収録されています。

即戦力から後咲きのクリーチャーまで

ビッグマナの新たな切り札である刃鬼、リキッドピープルの新星であるジャバジャックを筆頭に様々なテーマデッキが誕生し、汎用カードも多数収録されている屈指の良弾です。以前活躍したテーマを再プッシュする試みである「リバイバル枠」に今弾ではドリームメイトが選ばれております。

そこでベアっちは同期のメイ様と出会うことになります。

夜更かしとは対を成す存在

同じ4コストということで意気投合し、彼女がドリームメイトの展開力を支える軸になると聞いていたため、入社日を心待ちにしていたことでしょう。

しかしランクマッチで彼女が見せた姿は1コストであり、マナゾーンには「ババンバンバン」がチャージされているではありませんか。実はメイ様にはデュエプレの特別仕様があり、1コストの「お目覚めメイ様」、4コストの「眠りの森のメイ様」の好きな方を状況によって場に出すことができます。

私は両面好きではありません

「お目覚めメイ様を1ターン目に着地、2ターン目に眠りの森のメイ様に変身」することで、自身のターンの始めにデッキトップのドリームメイト以外の札をマナにブーストするイカれ初動として悪用されていました。霞み妖精ジャスミンが命がけでマナを増やす中、メイ様は寝るだけでそれ以上のアドバテージを得ることができ、生命への冒涜と言えます。

本来はドリームメイトのエンジンとして活躍が期待されたメイ様ですが、蓋を空けてみると自然文明を含むあらゆるデッキに入るクソビッチであることが判明し、ベアっちもさぞ落ち込んだことでしょう。夜更かしを行う理由に「やさぐれ」の可能性が生まれました。


⑤環境での活躍~ND編~

ここで本題となる19弾NDにおける「ドリームメイト」の構成についてお話しします。デッキ名通り採用するカードのほとんどをドリームメイトで統一し、前述のメイ様を利用してドリームメイトの大量展開。その後過剰打点かお目覚めメイ様の効果でエクストラウィンを狙う構築となっています。

メイ様に続く、第2のフィニッシャーであるカードはこちら。

何かに共感できるような様子ではない

先ほど「ベアっちがメイ様と同コストで親近感が湧いている」と述べましたが、現実は非情。実際にシンパシーを感じコストが軽減されるのはこの異国の猿です。

ダイゴクウをメイ様の効果で踏み倒すorドリームメイトを展開し、シンパシー(自分の場のドリームメイトの数だけコストが1少なくなる)で早期着地を行うことで、強力な打点形成が可能になります。他にも優秀なサポートが存在することから、ベアっちの不安定な打点増加は必要ないとされ、19弾実装直後から徐々に姿が消えていきました…。

メイ様のパワーを上げ、場持ちをよく出来る
猛烈元気から1コスト軽くなり、光線を放つように
やせいにかえった

実際にドリームメイトが強かったかというと、そうではありません。19弾のND環境はメイ様入りのビッグマナと青単ジャバジャックに支配されていました。

メイ様が迫真の裏切りを行っているビッグマナには「ドンドン吸い込むナウ」「リュウセイホール」などが採用されており、こちらのメイ様の生存を絶対に許しません。あまりにも醜い同族嫌悪です。

吸い込むという割には相手のクリーチャーを吐き出している
ドリームメイトなんかより夢みたいなカード

こちらの二枚を中心に盤面を裁き、最後は永遠のリュウセイカイザーやゼニス、クソデカいサイキッククリーチャーを着地。夢を語る集団に現実を見せてきます。

基本的に「序盤にメイ様を引き、通すことができるか」で出力が大きく変わるドリームメイトは、リュウセイホール基板のデッキが天敵でした。

私もメイ様のビッグマナにレート1700へ連れていって貰いました

上記のようにメイ様が投入されたことで前弾よりさらに爆発力が増したビッグマナに待ったをかけるのが、青単ジャバジャックです。

ND19弾青単リキッドピープル。つばってぃーさんの構築を拝借。

こちらの先攻1t目のメイ様に対してアクアガードを出すことで、4コストへの変身を防ぐことができます。
何とか眠りの森のメイ様を着地できたとしても、「自らをエリートと名乗るイキり学生」と「誰も言ってないのに応援されていると勘違いしている人間」による自己中集団コンボにより、常にタップされているメイ様が除去されてしまうので苦戦を強いられます。

「アカデミーの誇りここで見せましょう!」
↑アカデミーの誇りを見せる手段を考え直すべき
「輝きが足りなかった…」
↑あなたに足りないのは輝きではない

余談になりますが、このデッキは後にクロックやマイパッドなどの助っ人外国人の登場により、デッキ内のリキッドピープルがどんどん数を減らしていきます。行きすぎた自己肯定感は周りから人が離れていくことを覚えておきましょう。

これら2大巨頭やアガサ天門が幅を効かせているが故に、19弾ND環境においてベアっちはおろかドリームメイト自体の活躍も厳しかったといえます。


⑥環境での活躍~AD編~

19弾で再録された野生のパンダ。実はかつてのランクマッチ環境においてドリームメイトの王国を築いていた過去があり、ADでは彼の遺産とも言える優秀なドリームメイト達を使用することができます。

マックスむらい

その筆頭に挙げられるのが、デュエプレオリジナルカードである「ボルパンサー」です。

歴代でもトップクラスの良デザインであるオリカ

スピードアタッカーにガチンコジャッジが必要ない打点形成、おまけにドリームメイトが合計6体以上がいれば相手の盤面を壊滅されることができ、全ての夜ふかしベアっちを過去のものにしてしまいました。破壊される際に「つまんないなあ」と発しており、そっくりそのまま返してやりたいです。

WIXOSSコラボのプロモカードにも抜擢されており、我々の性癖までも壊滅させようとしてきます。ベアっちは2年前に実装されたクリーチャーに大敗しており、やはり足下から星を出せる程度のクマ科では太刀打ちできないのでしょうか。

彼女を初めとした優秀なサポーターを搭載した赤緑ドリームメイトはND以上の活躍を見せつけ、見事環境入りを果たしました。

19弾ADのドリームメイトサンプルリスト
(私が所属しているBEANSの公式サイトより拝借)

「メンデルゾーン」などの大幅強化を貰い最大母数となったバルガライゾウに有利が取れることが功を奏したと言えます。ベンチのベアっちも腕を組んでいることでしょう。天駆ける星とは何かを分からせたつもりでいるようですが、彼はアカギガルムスが場に出るだけで墓地へ直行します。

ドリームメイト以外にも当たり前のようにメイ様が採用されていたためメタが激しく、MRCのロノヴェル、黒緑速攻のデスマーチ、よく分からないデッキのキクチ師範代などをよく見かけたと記憶しております。それらを掻い潜り環境入りできたのは、やはりメイ様の圧倒的な出力の高さとボルパンサーの破壊力の賜物と言えるでしょう。


⑦現在のベアっち

現在2024年6月時点でのベアっち周りの環境を確認していきます。

赤緑ドリームメイトは19弾で環境入り後、インフレの波に呑まれながらも細々と活動を続けています。比較的雑多環境になりやすいADでは、今でも稀にお目にかかることができます。

一方メイ様は実装から約2ヶ月後に能力調整を受け、ドリームメイト以外のマナブースト要員として機能できなくなって以来、一途に仲間のために尽くしていると思われていました。

実はハンターな彼女

しかし、つい先月実装された26弾にて事件が発生します。

この弾から新たに生まれたアグロデッキ「ベアフガン」にて、1コストの侵略要員として採用されています。

クロックを残り36枚でカバーするデッキ

メイ様の他に「スナイプモスキート」と「ポレゴン」のような3種の自然の1コストクリーチャーを用いて、「ベアッサー」や「ベアフガン」に侵略して攻める形になります。

ゲームの勝敗を分ける責任重大な1点
あとは盾のクロックにかけるだけの非常に無責任な4点

何やらベアっちと似た名前や容貌である彼らをよく見ると、その種族はゲリラコマンド。夢を捨て武器で戦うことを選んだ戦闘集団に、またしてもメイ様は寝返ってしまったのです。しかしドリームメイトながら武装をしていることから採用されているハックルキリンソーヤが場にいると、かつての仲間に思いを馳せながら眠りにつくこともあります。彼女も捨てたものではありませんね。とはいえヤンキーが優しい一面を見せただけで、これまでの素行不良は許されざる内容ではあるので、メイ様の善悪については皆さんの判断にお任せします。

その一方で、赤緑ドリームメイトにもベアフガンにも採用されることがないベアっちは冬眠を続けており、夜更かしなどつゆ知らずの毎日を過ごしています。彼に春は訪れるのでしょうか…。


⑧終わりに

ここまで読んでいただきありがとうございました。

ガチ対戦がメインコンテンツであるデュエプレにおいて、対戦に関係のないこのような記事は誰が読むんだと思いながらも、青単ジャバジャックへの不満に筆が乗ってしまいました。

需要の調査という意味も含め、この記事が良いと思ってくだされば元ツイの拡散をしていただけると幸いです。需要が無くても発信していきますので、またお会いしましょう。

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