NOKKO、岸谷、森高千里

別にそれほど厳密に比べることもないんだけど、たまたま思いついたので考えてみる。レベッカ、プリンセス・プリンセス、そして森高千里だ。

レベッカ往年の東京ドームライブがきょう、テレビで放映されたらしい。BSなのかな。全盛期に世代だったから耳にしてはいたけど、ドームでやるほど大きなバンドだとは当時知らなかった。早稲田祭の土砂降りの雨のライブ(1986年)の方が「らしい」感じもある。ちょっとインディーぽいのよ。でも、たしかに、テレビ的なヒット曲をたくさん放っていたし、人気があったんだろう。いまでも好きなファンがたくさんいるのはまあわかる。自分には合わないというだけのこと。

きょうの夕方、歌舞伎町のハズレのガチ中華の店でレモンサワーを飲んでいたら、有線でNOKKOの「人魚」(1994年)がかかり、なんというか全編サビのようなあの感じ、あの時代らしいよなあ、なんて思いながら聴いてた。レベッカが解散(1991年)したあとのソロの曲。時代はだいぶずれるけど、サビっぽいところは木村カエラの「Butterfly」(2009年)みたいな印象もある。うわずるディーバというか。とにかくポップだ。そりゃ耳はピンと立つだろう。

で、プリプリ。「お気に入りはプリプリよあなたは笑うでしょうね俺の趣味じゃないなと」と森高が「青春」(1991年)で歌詞にしている。奥居香と森高千里はなかよしみたい。奥井香がVo.&Gt.を担当するプリプリの前身バンド、赤坂小町は1983年デビューで、3年後の1986年にバンド名をプリンセス・プリンセスに変えてヒットを連発している。「GET CRAZY!」なんかは私も意外に好き。「Diamonds」「世界で一番熱い夏」は1989年のヒット曲。森高はこの年にソロで「ザ・ストレス」「17歳」「だいて」と立て続けにヒットを出しているから、まあ同世代(奥井22歳、森高20歳)ということで相互に気になる、あるいは接点がある存在だったのだろうと思う。

その奥井香(結婚して岸谷香)が本日福岡でライブをやったのだそうだ。見たいか。申し訳ないが特に見たくない。時代を画したバンドのフロントマンだけど、飛行機で飛んで見に行くことはやっぱない。なんでかなあ〜。仮にプリプリが再結成したライブだとしても、それは特に出かけない。東京で公演があっても行かないだろう。

タイムラインには森高好きな人がレベッカを見たとか、岸谷香を博多で見てこう思ったとか、結構流れてくる。世代なので「へええ」と思うことは多いが、ライブに行きたくなる気持ちは起きない。あ、そうそう、ちょっと前のタイムラインには中山美穂とか松本伊代、あるいは浅香唯とか南野陽子なんかのライブの感想も流れてきたけど、これまた然り。1980年代〜90年代にいろいろ、それぞれ活躍していたアーティストの人たちがいて、その存在も横目で見てはいたのだけど、当時も今も関心を持たずにいる。聴いたら面白いのかもしれないけど。聴く気分にならない。森高千里を除いて。

これがほんとうに不思議なのだ。世間一般関心がさほどない人は上記の方々にモリタカを加えたひとからげを「俺の趣味じゃないさ」と笑うのだろう。義理の妹にもかつてそう言われた。「お義兄さんとは音楽の趣味が近いと思ってたけどモリタカはだめ。受け入れられない」。ううむ。

何度も書いているけれども、2019年夏に全く偶然のタイミングで「海まで5分」を朝のFMで聴いたところから私のモリタカ沼は始まった。たかだかここ4〜
5年でしかない。なにがそんなにいいかはわかってる。ライブがいい。バンドがいい。そしてオーディエンスの熱さがいい。こんなライブ、他にない。しあさってのファイナルに向けて、世の中の(とあえて言うけど)空気はブリブリに盛り上がっている。たぶん7/2人見記念講堂はかつてない盛り上がりになるのだろう。

レベッカやプリプリ系の直近のライブに行った方に訊いてみたい。特に、モリタカの「今度はモアベターよ!」ツアー(特に夏セット、とりわけ市原、岐阜、塩尻、南足柄に行った)にも参加した人に。同じように盛り上がっていたのか。それともモリタカの盛り上がりは別格なのか。比べる術を持たない私に、本当のところ、を教えてほしいのです。

まあ、大雑把にこの世代のアーティストはみんな元気なんだろう。その中でなぜ私は一人だけにしか関心がないのだろうという、そこの解を見つけたいのです。

2024/06/29

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