森高ライブに行く理由

2019/10/19

愛知県芸術劇場で森高千里ライヴ。自身の曲のタイトルを冠した「この街」というツアーで小さい町を1月から回ると知って、行きたいなーとは思いつつ、仕事も忙しく東京公演も逃し、でも、行っとかないと後悔しそうでチケットが残ってた名古屋に無理やり。

結果、すごく良かった。ノリが昭和、みたいなツイートもあったけど、私はそうは思わなかった(客席はともかくとして)。思ってたよりロック寄り、時にクラブ寄りのアレンジで音としてかなり純粋に楽しめ、なにより森高さんがしっかりキャリアを積んできた自信、余裕、楽しんでる感じが伝わって客席も呼応して良い感じに。

昔のアリーナでのライヴ映像とかも見て考え合わせるに、森高千里が「つくってきた」ライヴカルチャーってすごくたくさんあったのだろうと改めて実感した(客席は最初から最後まで立ちっぱなしだし)。90年代、ゼロ年代、テン年代の社会のいろんなものごとや所作の原点が彼女のライヴにあり、それが成立から20年以上たったいまも古びず今年のツアーにつながってる感じだ。

私はきょうが初見なんだけど、このすごいライヴをずっと90年代から会場で観てきた、見続けてきた、そしてあの空気感を一緒につくってきた人たちがたくさんいるわけで、それはすごくうらやましいことだと思った。終演後のあの三本締めを聞いてそう思った。

それはそうと、生で初めて聴く「渡良瀬橋」はやっばりぐっときた。リコーダーを左手に持ってスタンドマイクで歌い始め、間奏で吹くときにマイクをくっと下向きにして、8小節吹き終わるとそれを元の位置に戻す一連の仕草も映像でみたのと変わらず。リコーダーが登場するライヴの名曲のベストスリーに入るよなあと改めて思った。

誤記等修正のうえ一部加筆

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