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夜更けの通り雨

胸が痛い、息が苦しい
朝焼けが怖いそんな夜更け

こんばんはの時間は遠に過ぎた頃、まだ眠れずにいる。
不安が胸を渦巻くのにどうしても眠ろうと思えない。眠れば忘れてしまえるのに、眠るのすら怖い。

頑張ろうと思うことがある。頑張りたい出来事がある。
踏み出さなくちゃならない。踏み出せば変わっていく、出来ることから始めていかなくちゃとそう何度も何度も頭で繰り返すのに、どうして動けないんだろう。
動けないまま身を丸めてどうにか息をするのが精一杯で、何も変えられない。
やり始めたのは自分なのに、始めたのは自分からなのに、何もかもが不安材料になっていく。
未来が怖くて、ただただ怖くて、怖さから逃げたくて何もかも捨ててしまいたくなって。

逃げた7月を思い返しながらあの時やっぱり消えてられたらと思ってしまうのは、何人の人を裏切っているのだろうか

何に怯えているのかすら分からなくなるような夜更けは息を止めてじっと身を潜める
世界から私の存在が無くなってしまえばいいと思いながら小さく小さく浅い息を吐く。

明日は変わりたい、明日は、なんて繰り返すのは浅ましいと思うけれど、今日だけ許してくれないだろうか。

通り雨で目の前が何も見えなくなってしまった時だけは、我儘だと知っている、矛盾しているとわかっている
だけど、どうか、隅で動けなくなった私を見つけてはくれないだろうか
丸めた体が爪を立てた手の平が何もかも奪ってしまう時は、傘を置いていってくれないだろうか
さしてくれなくてもいい、ただ、そっと雨が過ぎるのを横で待ってくれるだけでもいい
それだけでどんなに救われるだろう

こんなぐちゃぐちゃな心と文章をどこかの誰かが見るのだろうか、
もし貴方が同じように世界の隅で怯えているなら、一緒に雨が過ぎるのを待とう
未来が怖いって一緒に泣きながら手を繋いでみよう

いつだって、大丈夫は自分に言い聞かせる重たい枷だけれど、
大丈夫な自分になれるようにと願う心はやまないから


書きなぐった心の内が今日の通り雨
見つけてくれたならこれを書いた時の私がきっと少しだけ救われる

見つけてくれてありがとうって伝えておこう


貴方が苦しい時は私が傘になれますように


それじゃあまた、眠れない夜に会おうね

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