オタクもすなる日記といふものを  その138「13 Donkeys」

つーわけで今日はヴァンガードのトライアルデッキの発売日ですね。
巷では売り切れだとか。
構築済みデッキという商品の宿命として「後から出るパックのカードの方が結局強くてそのうち使わなくなる」って欠点があるんですが、上3つのデッキはそこを計算に入れて後のパック産のカードと強いシナジーがあるように設計されているそうで。
このカードゲーム初心者には中々納得しがたい「カードの使い捨て」ってのを発生させないようにしてるのは、如何に新規層獲得に本気かが伺えますね。

ただまぁ、物凄い売れ行きなのには別の理由があって。
このデッキ、買うととあるプロモカードがもらえるんですね。
僕がわざわざ自身が半ば対象客から外れてるこの商品に注目する理由でもあるんですが、まぁめちゃ強いんですよ。

それがこの四精織り成す清浄の盾。
まぁ超簡単に効果を説明すると、相手の攻撃が強力なほど自分は軽いコストでそれを防げるっていう代物なんですね。
公式が現在推しているDスタンダードというレギュレーションは一部のデッキだけトリプルドライブを持つカードを有しており、その一部に対する対策カードのような立ち位置になるんですが、本領はそこじゃないんですね。

Gユニットというトリプルドライブを持つカードを全デッキが使うレギュレーションが、あるんですよ。
何回か話してるんですが、Pスタンダードはヴァンガードの全カードが使用可能なレギュレーションです。
前述のDスタンダードや別レギュレーションのVスタンダードのギミックをまとめて使えるのが魅力ですが、同時にそれらのギミックが干渉しあう欠点があります。
具体的に言うと、Dスタンダード独自の「超トリガー」とVスタンダード独自の「引トリガー守護者」ですね。
ヴァンガードというカードゲームは16枚のトリガーユニットをデッキに入れなければならないルールなので、概ね4種類各4枚ずつ入れることが多いんですね。
しかしここで、超トリガーはデッキに1枚だけというルールが構築を歪める。
入れない理由が無い程度には超トリガーは強力なので、4種のうちどれかを3枚に抑えなきゃいけないんですよね。
また、その4種のうち守護者ともう一種類は同様に減らす理由が無い重要なカード。
なのでまぁ、プレイヤーは残りの2種8枚から泣く泣くどこか1枚削ってたわけなんですが。
清浄の盾という「トリガーじゃない守護者」が出たおかげで事情が変わったんですね。
これを入れて引トリガーを3枚にすればあら不思議、他のトリガーも守護者もスラリと4枚ずつ入る。
超トリガーが登場して以来の悩みが一発解決と。
いやぁ、まさかこんなに綺麗な形で解決してくるとは思ってませんでしたよ。
Dスタンダード用カードですって皮を被りながらこの実情。
急にカード作るの上手くなったんか?って感じですね。
手持ちの6デッキの内2デッキは確定、なんならもう2デッキもこいつ入れてもいいんで個人的にはかなりの革命です。
火力ばかり上がると先攻有利のじゃんけんゲーになってしまいがちなので、こういう防御面を拡充するカードがもっと増えることを大いに期待してます。

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