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【TOR】バシット獲得

テオスカーのトレード以降、カイル・ギブソンやアンドリュー・ヒーニーにオファーを出すも獲得失敗に終わっていました。ギブソンやヒーニーを狙ったあたり、大物FA選手の獲得はないと思っていましたが、本日クリス・バシットの獲得が報じられました。

契約は3年63Mで、MLBTRの予想(3年60M)とほぼ同額でした。オンタリオ州がアメリカの諸州と比べてかなり高税率であることを考慮すると、かなりリーズナブルな価格帯でまとめられたと言えそうです。同価格帯のFA先発投手だったタイオウンやウォーカーは4年契約を締結し、バシットも当初は4年契約を要求という報道もありましたので、上手く折り合いをつけたという印象。なお、バシットはQOを拒否してFAとなったことから、ブルージェイズは来期の2順目指名を失います。

バシットはローテに定着した2019年シーズン以降はローテをしっかり守っており、その間の防御率は3.31とソリッドな数値を残しています。球速は平均以下で、特段プラスの変化球があるわけではないですが、安定した制球力で抑える投球スタイル。来春で34歳となる年齢面はやや気になるところでありますが、今期はキャリアハイの180イニングをクリアしており、またここ3年の平均球速も同水準で推移していることから、比較的劣化のリスクは少ない選手だと考えられます。
テオスカー放出でペイロールをかなり意識していた印象は否めず、ストリップリングと再契約出来れば万々歳と思っていましたので、ストリップリングよりも実績のあるバシットの獲得は嬉しい驚きです。

これで来期のローテはマノア、ゴーズマン、バシット、ベリオスまでが確定で、現状の5番手は菊池、ホワイトらの争いとなります。シーズン後半はTJ手術から復帰する柳やトッププロスペクトのティードマンらも候補になります。あと1人先発候補を獲れれば理想的ですが、贅沢税の閾値が233M、ブルージェイズの総年俸が223Mであることを考えると、もう一人先発候補を獲るのはやや難しいかなという印象です。それでも柳が早期に離脱してローテのやりくりに苦労した今期よりはローテがアップグレードされたと言えそうです。

これで最大の懸案事項であったローテはある程度の目途が立ちました。また、FAとなっていたケビン・キアマイヤーの獲得も報じられています。(こちらについては、公式アナウンス後に触れたいと思います。) あとは余剰気味の捕手をトレード要員として、テオスカー移籍の穴を埋める補強に期待といったところでしょうか。
バシットの獲得によって、少なくとも「オフシーズンの敗者」と見做されることはなくなったのではないかと思います。あとは捕手のトレードをうまくまとめてくれることに期待したいです。

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