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【TOR】キアマイヤー獲得

テオスカーのトレードで外野の補強が急務だったブルージェイズですが、その穴埋めとしてケビン・キアマイヤーを獲得しました。契約は1年9Mでアクティブロスターに在籍する期間に応じて最大で750Kのインセンティブが付きます。
このNoteに訪問頂く読者の方には説明不要ですが、キアマイヤーは3度のゴールドグラブ賞を受賞する守備のスペシャリスト。ブルージェイズファンからすれば、憎たらしいほどに多くのフライをアウトにしてきた選手です。

一方で、アクティブロスターに在籍する期間に応じてインセンティブが付く契約となっているように、キアマイヤーのネックは故障の多さです。昨年も63試合の出場に留まり、ここ10年のキャリアでシーズンを完走できたと言えるシーズンは2015年くらい。また、キャリアハイの打撃成績を残した2017年シーズン以降のOPSの平均は.678で、打力に物足りなさを感じるのは事実です。

それでも、キアマイヤーの加入はブルージェイズにとって大きな補強となります。128試合にプレーして実質レギュラー格だったタピアは平凡な打力と残念な守備力でDFAとなり、シーズン途中でリリースされたジマーは101打数で打率.101と絶望的な成績を残しました。この外野の穴にキアマイヤーが加入することは大きなプラスとなります。キアマイヤーはセンターを十分に守れるので、センターのレギュラーであるスプリンガーの負担を軽減できるという意味でもバランスのとれた補強です。

キアマイヤーはブルージェイズに少ない左打者とはいえ、流石に打力面でテオスカーの穴を埋める役割を果たすのは難しく、外野手はもう1人補強したいところです。FA選手はあらかた移籍先が確定しており、移籍先が確定していない実力者のFA選手はコンフォートくらいではありますが。セミエンのようにバウンスバック狙いでコンフォートを獲れれば最高ですが、そうでなければ捕手をトレード要員とする選択肢も出てきそうです。

そして、キアマイヤーの獲得によりブルージェイズはついに贅沢税ラインを超えました。殿様商売の割に渋ちんなロジャースがオーナーのブルージェイズが贅沢税ラインを超えてまでの補強は意外でしたが、それだけに本気度が伺えます。正直ロジャースなんてブルージェイズを金儲けの道具くらいにしか思っていないだろ、とちょっと冷めた目で見ていたので、贅沢税ラインを超えても補強する姿勢を見せてくれたのはファンとして嬉しいばかりです。贅沢税ラインを超えてしまったからには、ここからテオスカーの穴を埋める動きにも期待したいところです。

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