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  • 【創】

    創作文です

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いつもおる猫

この子は、なんて名前がついとるんやろうか。 たぶん、いろんな人がこの子の名前つけてるんだろうなとか思いながら、私はまだ、この子の呼び名を決められてないままです。 いつ頃からかは、もう忘れたけど この子は、気付いたら、アパート近辺に住み着いていました。いや、もしかしたら、私が引っ越してくる前からずっと、住んでたのかもしれない。(私の視野シンプルに狭すぎた可能性かなり大きい) むしろこの子から見れば私の方がなんかいつもおる人間だと思うごめん反省した これからもお互いに、

    • 【創】 青

      「すいません、これ」 大学終わりの、ファミレス。 田島の手からクーポンを受け取った店員の女の子が、その紙を見て少し黙った。 そして、あくまでも接客用の声を出す。 「すみません、これ、有効期限切れですね」 「あっ、はい」 やんわりと押し返されるのを見て、この微妙な気まずい空間に笑いそうになる。 「………」 「………」 「………俺、めっちゃダサくね?」 少しの間を置き、なんとも言えない顔で呟いてきた田島に耐えられず、お腹から笑い声が出た。 「ダサい、ちゃんと確認しといて期限くらい

      • 【創】 午後2時17分

        「いた」「……おー、なんやねん」「ヘタクソな関西弁やなあ」「そっちこそね」「……なにしてんの、こんなとこで」「てかここ広。誰もいないね」「質問答えんかい」「………」「由香?」「……なっちゃん」「どした」「私さあ、もーあかんかもしらん」「………あかんかもしらんかあ」「……」「……」「なっちゃん、なんか大人になった?」「なんで」「昔なら無神経に聞いてきてた、なにがあったか」「無神経は余計すぎな」「私だけ、成長してないみたい」「俺が由香に追いついただけだよ」「そっか」「うん」

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        2本