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さいきん読んだ本

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#読書感想文

最近ちょっと脱線して、本郷和人先生の鎌倉時代の本を読みました。『承久の乱』と『軍事の日本史』。大河ドラマとリンクしてイメージもしやすかったので、日本史苦手な私でもすんなり頭に入ってきて、あっという間に完読。頼朝と義時のイメージが変わりました。もう少ししたら子どもにも読ませたい!

文中の論語「学而不思則罔、思而不学則殆」(学びを自分の考えに落とさなければ身につくことはない。自分で考えるだけで人から学ぼうとしなければ考えが固執し危険)が核心をついてるなと。 ベースがあっての深い学びに結びつけないと、何も残らない。大学で学ぶ意義を深く考えさせられました。

私の周りの東大卒の人は仕事もできて、頭もキレて、ステキな人ばかりで、天は二物(それ以上)を与えるんだなと羨ましく思ったり。東大だけでなくどこの大学でも本に出てくるような人はきっといて、でも東大だから目立ってしまったり妬まれたりしちゃうのかなぁ。そうは言っても東大は庶民には憧れだ。

やっぱり太田さんはちゃんと色々考えてる人なんだなと。おちゃらけてるのにはワケがあると。民放に映る太田さんよりもNHKに映る太田さん寄りな雰囲気?で、期待を裏切らず、益々ファンになりましたとさ。色んな経験してるからこその発言が説得力あるんだなー。談志師匠のこととかの下りもイイね。

アダプテーション(調整)。私が学生の頃、そんな概念を取り入れた体育の授業なぞ、皆無でした。共同体感覚を育む。今の体育教育に求められているものが何なのか、少しわかった気がします。学んだことは体育という分野にとどまらず、様々な場面で役に立つ。それを学べる今の子供の未来は明るいはず。

様々な分野で活躍しているソーシャルワーカーの方々の実践がリアルに伝わり、理解が深まりました。 リケジョが福祉系の資格を取るのは至難の技かなぁ。実習もあるしなぁ。難しそうで撃沈。

セクハラ、パワハラ、クラッシャーなどなど、色んな要素が絡み合ってのスピード感ある展開と、忠臣蔵との併走も結衣のキャラとのギャップがあって面白かったなー。 ドラマは観てないけど、結衣=吉高ちゃんをイメージしながら読み切った。あ、晃太郎は向井理だったんだ。なんか違う(笑)。

この文が全て。以下引用。 あの、よくさ、大人が子どもに言うじゃない。無理しなくていいよとか、頑張らなくてもいいからとか。僕はそうはおもわないね。無理しなきゃダメなんだよ。もがかなきゃダメなんだよ。(中略)無理しますよ、どっか。やるべきことをやるときは。じゃないと変わらないもん。

ラスト20ページからの展開が衝撃的すぎて、うっかり最寄駅を降り損ねそうになるほど。読み終えてからしばらく放心状態になるほど。 親の子どもを想う、愛する気持ち。また子どもの抱える傷の深さ。振れ過ぎるとこんなこともあるのかと。

行動力にただただ圧巻。なかなか出来るものではないけど、自分も頑張らなくちゃと背中を押してくれる一冊でした。 そして、TFJの先生がもっともっと学校に増えて、学校に新鮮な風を吹かせてくれて、子どもたちにも先生方にも刺激を与えてくれるとよいな!

助けを求めることすら出来ずに(求める手段すら分からない、気付かない場合も)辛い思いをしている子どもやその親がいる。そして子どもは親を選べない。負の連鎖を断ち切るにはどうしたらよい??自分に出来ることは何??どうしたら社会は良くなる??真剣に考えないと後悔して終わる。

「物語れない」という言葉は言い得て妙だと思いました。全員がそうとは思わないけど、悩み抜く、じっくり考える機会が減ってるのかなぁ。それすらもコスパ悪とか言ってそうだし。ほどほどな人生で傷つかず、周りを気にして。うー、自分の子育て大丈夫か?と心配になっちゃう。責任重大だなぁ。凹む。

子供の6人に1人は貧困状態という現在。なかなか表面には出てこない母子または父子家庭の現実を突きつけられ、胸が痛むと共に、一時凌ぎの支援ではなく、貧困の原因の根本を解決するために出来ることは何なのか、社会をどう変えなくてはならないのか、深く考えさせる一冊でした。

序盤から結構胸がチクっとしてたのだけど、後半、泣きそうになりつつグっとこらえて、あっという間に読み切りました。色んな立場の人の色んな思い(本音)が交錯して、痛いところを突かれたような気分になり刺さりました。ドラマ化希望です。詩穂役は誰かなーと妄想するけど思い浮かばず、チーン。