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セクハラ、パワハラ、クラッシャーなどなど、色んな要素が絡み合ってのスピード感ある展開と、忠臣蔵との併走も結衣のキャラとのギャップがあって面白かったなー。 ドラマは観てないけど、結衣=吉高ちゃんをイメージしながら読み切った。あ、晃太郎は向井理だったんだ。なんか違う(笑)。
この文が全て。以下引用。 あの、よくさ、大人が子どもに言うじゃない。無理しなくていいよとか、頑張らなくてもいいからとか。僕はそうはおもわないね。無理しなきゃダメなんだよ。もがかなきゃダメなんだよ。(中略)無理しますよ、どっか。やるべきことをやるときは。じゃないと変わらないもん。
ラスト20ページからの展開が衝撃的すぎて、うっかり最寄駅を降り損ねそうになるほど。読み終えてからしばらく放心状態になるほど。 親の子どもを想う、愛する気持ち。また子どもの抱える傷の深さ。振れ過ぎるとこんなこともあるのかと。
行動力にただただ圧巻。なかなか出来るものではないけど、自分も頑張らなくちゃと背中を押してくれる一冊でした。 そして、TFJの先生がもっともっと学校に増えて、学校に新鮮な風を吹かせてくれて、子どもたちにも先生方にも刺激を与えてくれるとよいな!
助けを求めることすら出来ずに(求める手段すら分からない、気付かない場合も)辛い思いをしている子どもやその親がいる。そして子どもは親を選べない。負の連鎖を断ち切るにはどうしたらよい??自分に出来ることは何??どうしたら社会は良くなる??真剣に考えないと後悔して終わる。
「物語れない」という言葉は言い得て妙だと思いました。全員がそうとは思わないけど、悩み抜く、じっくり考える機会が減ってるのかなぁ。それすらもコスパ悪とか言ってそうだし。ほどほどな人生で傷つかず、周りを気にして。うー、自分の子育て大丈夫か?と心配になっちゃう。責任重大だなぁ。凹む。
子供の6人に1人は貧困状態という現在。なかなか表面には出てこない母子または父子家庭の現実を突きつけられ、胸が痛むと共に、一時凌ぎの支援ではなく、貧困の原因の根本を解決するために出来ることは何なのか、社会をどう変えなくてはならないのか、深く考えさせる一冊でした。