05/20/24


ここ数日の出来事から考えたことなど。

1週間ほど前に、マイクラのにじヒーローズの鯖ができた。作ったのはロウくんで、始動は最初に始めたカゲツくん、ライくん、ロウくん以外みんなバラバラ。大体の拠点を決めた初日以降は、各々が好きに物を作ったり探索したりしてる。

そんな中、マイクラ玄人のロウくんとマナくんはよく通話を繋いで一緒に作業をしている。比較的初心者のカゲツくんは、どちらかというと玄人らしいウェンくんとふたりで、拠点とは別のところに違う建築をしていて、るべくんも初期スポ付近で自分の建築をしている。

そうやって、同じサーバーだけど各自が好きなところで、通話を繋いだり繋がずにチャットでやり取りしたりしながら、長時間やる人もいれば2、3時間で切り上げる人もいたりと、とても性格の出る楽しみ方をしていていいなぁと思う。

でもその一方で、うーんたあと思うこともある。そんなわけで今これを書いてるわけだけど。

カゲツくんが、昨日今日と連続で「鳩コメや指示厨やめてくれ」という趣旨の注意をしている。「正直呆れてる、失望させんといてくれ」と。たまたま2日とも居合わせてしまったせいで、私までなんだか残念な気持ちになっている。

マインクラフトは特に多いらしい。なるほど、色んなところで色んな人が同時多発的に何かやっているから、「そこは○○くんが△△してたよ」とか「○○するには□□がいるよ」みたいなコメントが異様に多くなっているそうで。言いたくなる気持ちはわからなくもないが、それって遊んでいる側からしたらネタバレに他ならないわけで、楽しみも半減するってもんでしょう。

るべくんも昨日同じような注意をしていたらしく切り抜きが回ってきたし、テツくんも今日の枠には固定コメで「鳩禁止」と書いている。

ヒーローズはまだ新人の部類だから、見ている人も比較的新規層が多いんだろうか?私には分かりようもないが、ここ最近再三ヒーローたちが言っていることは、どちらかといえば配信者界隈における「暗黙の了解」に近いと個人的には認識している。

私はちょうど一年前にこの界隈を見始めてから、Wikiなどで大まかなルールは調べたりした。何にでも基本コメントは残さないいわゆるROM専だけど、何かあった時に「知りませんでした」は無責任だと思ったからだ。まぁ純粋に用語がわからなくて気になったからというのもあるけど。

とはいえ、この「暗黙の了解」は人によって程度が違ったりして難しいところだとも思う。

で、ここから私がどういう結論に至ったかというと、「やっぱROM専だな」です。だってコメントしなければ間違えることもない。ただコメントがないと配信が成り立たないのも事実だから、コメントをする皆さんにおかれましては頼むからルールを守ってくれと思う。お互い気持ちよく楽しみたいじゃないか。

そして改めて、ENが性に合うな、に着地してしまった。

もちろんENであっても「暗黙の了解」は「暗黙の了解」に変わりないことは重々承知している。私がROM専なことも変わらない。それでもENの空気が性に合うなと改めて思ってしまったのは、ライバー同士、リスナー同士、ライバーとリスナーの距離感がちょうどいいなと感じるから。

これに関してはなんでだろうな?と割と真剣に疑問に思って考えてみた。

一つぼんやりと思ったのは、言語の特性。
英語には、全くない訳ではないが基本的に「敬語」がない。それに伴って、先輩後輩の概念もあまりない。にじさんじの人たちは基本的に日本文化が好きな人が多いので一般的な英国圏の人に比べれば多少意識しているとは思うが、それでもやっぱり先輩後輩関係なくフランクでフラットだ。
日本語には明確に敬語が存在して、先輩後輩という関係性をとても大切にする文化があるから、どれだけフランクな仲でも「一定以上の距離」は必ずあるように感じる。(もちろん例外もある)

そのフランクさが如実に現れているのが「リダイレクト文化」だと思う。ほぼ全員が、自分の配信が終わる時に「今誰か配信やってるかな?」と確認して、オンラインの人の枠に自分のファンを飛ばす。飛ばされた先ではライバーとリスナーが「いらっしゃーい!そっちはなにしてたの?」「hello ○○(ファンネーム)〜」と迎えてくれて、飛ばされた側も「Hi ○○(ライバー名)!」と挨拶して配信に加わる。これが先輩後輩関係なく誰と誰の間でも起こる。
個人的にこのリダイレクト文化がENのとても好きなところで、快く迎えてくれるライバーやそのリスナーも、ちゃんと挨拶して配信に加わるリスナーも、どちらも暖かくてすごくいい。

もう一つは、文化的、根本的な他人との距離感の感覚の違い。一概には言えないがハグやキスがあいさつとして当たり前な外国諸国に比べれば、日本人はパーソナルスペースの広い人種だと思う。人同士の距離感やコミュニティ同士の距離感への感覚が全然違うように感じる。
ENは「みんな仲間だし仲良くしよ、そっちはどうよ〜?」て感じなのに対してJPは「うちはうち、よそはよそ、第三者はお邪魔しません」という感じがする。


「ファンネーム」の重みもJPとENではだいぶ違うのだと、この一年で実感している。
ENは全員がファンネームを決めていて、ライバー本人もリスナーも、他のライバーさえも、特定のファン層をさしてファンネームで呼ぶ。一方でJPは、ファンネームというものは存在するが、ライバーがリスナーにそれで呼びかけることはほとんどなく、あまり意識されていない。

ENのリスナーは、明確に誰からもファンネームで呼ばれることで、自分の属性を無意識下で常に意識(矛盾か…?)しているのかもしれない。リダイレクト先で鳩や指示といった違反行為をすれば、それが誰のファンなのかすぐに分かってしまう。それは確実に推しに迷惑をかける。「だれからも認識されている名前」という明瞭な枠組みは責任感を生んでいるような気がする。

一方でJPは、リダイレクトは基本なく、ファンネームもそこまでの責任感を生まない。どちらかというと「ライバーとそのリスナーの空間を邪魔しない」という意識があるからリダイレクトの文化は生まれなかった、と何かで見た。そして当事者以外は基本的に誰のファンがなんというファンネームかを知らない。だから、「自分がそこに所属している」という意識は低いのかもしれない。

ファンネームは、親しみを生むと共にコミュニティを決定づけているんだな、と今文字にすることで理解した感がある。

最初の話題に戻るが、ENのみんなは指示コメや鳩に対してはもちろん、界隈に関することはJPよりもさらにハッキリと言葉にしてくれる。嬉しいことはもちろん、悲しいことも「悲しい」と言葉にしてくれる。普段は砕けたやり取りをするけれど言う時はきちんと線引きをしてくれる強弱の付け方が、はっきりしていて好きだなと思う。

以上、ヒーロー鯖を巡るあれこれからJPコミュニティとENコミュニティの違いにまで思考が飛んだ私の備忘録。


ぐだぐだ書いたが、ENにしろJPにしろ、配信者に迷惑をかける奴は配信を見るな!!!とは声を大にしていいたいよな。

(まぁ、規模感が「日本という小さな島国」と「英語圏」(だいぶざっくりだが)と大違いだから、母数が多いぶん厄介な奴の数はENの方が多いかもしれないが。)

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