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2021年4月5日のFMひがしくるめの放送内容です

2021年4月5日(月)

みなさん、こんにちは。倉嶋桃子です。

新年度が始まった4月。
環境が変わったり、新しいことに挑戦しようとしている皆さんにとっては、緊張が高まり不安な時期かもしれません。
そんな時には、周りを見渡りたり、空を見上げたり、お気に入りの音楽で気分を盛り上げたり、足元の草花に目を配ってみたり、ほんの少しの時間でいいので心がリラックス瞬間を作ってみてくださいね。

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さて、3月下旬ごろから事務所の行き帰りの風景を見ていると、どんどん季節が入れ替わっていることを植物の色の変化から感じることがあります。
今は、私の大好きな色「萌黄色」が広がっています。
この「萌黄色」、日本の伝統色の一つと言われていて、平安時代には若さを象徴する色として親しまれていたようです。

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この日本の伝統色は、約460種類以上あると言われていて、四季の移り変わりによって変化する動植物や風土に触れながら、微妙な色合いを認識し、それらに名前をつけ、暮らしの中に取り入れ楽しんできた歴史があります。

特に、平安時代の十二単の「襲の色目(かさねのいろめ)」という風習が有名です。
この「襲の色目」とは、季節の色を組み合わせるコーディネートのことで、色合わせによってファッションのコンセプトを魅せるという文化があったようです。

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ここで、私が好きな伝統色の例をご紹介します。
「撫子色(なでしこいろ)」。この色は、撫子の花の色が由来になっていて、ピンク色に近い薄めの紅色です。
平安時代には、襲の色目の一つとして若者の色とされいて、源氏物語にもその様子が描かれているとのこと。
ちなみに、「撫子」という言葉は「撫でたくなるほど愛しい子」という意味で、主に小さくてかわいらしい愛児に使われ、ここから転じて、日本の女性の優美で清楚な様子を讃える言葉「大和撫子」になったようです。

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また、最初にご紹介した「萌黄色」ですが、新緑をイメージさせ春を象徴する伝統色ということ以外に、緑系の伝統色の中でも特に他の色味に合わせやすいことから、薄紅色(紅色をピンク色にした感じ)の下に萌黄色を重ねることで、春の色合わせとして「桃」を表現したり、萌黄色の下に紅梅色(梅の花のような色)を合わせることで「杜若(かきつばた)」を表現して「夏」の色合わせといった風なコーディネート方法があったようです。

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最近は、衣類系以外の小物やインテリア、コスメの世界でも、日本の伝統色を取り入れていることもあるようなので、季節感を味わえる一つのアイテムとして、暮らしの中に取り入れてみたいと思っています。

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さて、今回は、この番組がめでたく1周年を迎えたということで、試行錯誤しながら右往左往したこの番組の1年を振り返った内容をお送りいたしました。

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番組では、ポッドキャストによる配信をおこなっています。
従来のPodcastは、著作権の問題で音楽を除外したトークのみのものでしたが、クラウド音楽サービスを利用することによって、ラジオ放送と同じ構成で、トーク・番組内でかけた音楽、両方をお聞きいただくことが出来ます。

FireShot Capture 443 - Spotify – Blooming Days - 日々是好日[20210405]

番組では皆様からのメッセージをお待ちしております。「試してみたよ」「作ってみたよ」といった番組で取り上げた内容のご感想、みなさんが感じる幸せのひとときなど、ぜひお聞かせくださいませ。

それから、番組の構成上、時間の都合でリクエスト曲にはお応えできない場合がございます。ご容赦くださいませ。

今週もみなさまにとって素敵な1週間になりますように。

倉嶋桃子でした。

<参考資料>

日本の伝統色6選|名前の由来・意味・歴史・勿忘草の伝説
https://i-k-i.jp/10647

日本の伝統色とは?
https://wa-gokoro.jp/traditional-culture/459/

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