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Bloom Notebook

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#女神

『運命の女神が咲く』開催によせて 齋藤 レイ

 安田早苗の個展『運命の女神が咲く』がこの春に開催される。本展では過去作が一堂に会し、創作活動の中で作家の興味関心がどのように移ろってきたのか、その軌跡を辿ることができるだろう。  最初期の作品『慈しみ』(1988年)は、新表現主義に影響を受け、油彩にビーズや布などの異素材を組み合わせた100号の大作である。オレンジ色に輝く象と少年が向かい合い、その中央には仏教の聖典「スッタニパータ」の引用、背景にはイスラム寺院の装飾が描かれており、ひとつの画面に複数の宗教観が混在している

「魔女の時間」講演記録 河西瑛里子(文化人類学者)2022.5.5 @ギャラリー・パリオ(東京都町田市)

〇はじめに 私は2005年から、魔女と名乗ったり、女神を崇拝したりしている人たちを調査している文化人類学者だ。初めはイギリスで、その後ヨーロッパ各地へ。そして、ここ数年は日本でも。そんなわけで、アーティスト安田早苗さんの個展「黄色い魔女が咲く」のトーク・イベントにお招きいただいた。本エッセイは、その講演とワークショップの記録である。  男女合わせて13名の参加者。自己紹介をしあった後、各自が持ち寄った「地」に関連するものを置いて、会場の魔女の祭壇を完成させる。 魔女たち