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明鏡天命-土の性質の女神たち-



『大地の守護者と豊穣の女神 - 土の姉妹の物語』


創世の時代、世界はまだ形を成さない混沌でした。創造神の願いによって、土の女神テラは二人の娘を生み出し、世界に安定と恵みをもたらす役目を与えました。


テラフィルマは、岩のように堅固な体を持ち、その髪は山々の稜線のように起伏に富んでいました。
フェルティリアは、柔らかな土壌のような肌を持ち、その髪は豊かな草原のようにしなやかでした。


テラフィルマは力強く大地を踏みしめ、
その足跡から山々や大陸が作られていきました。

彼女の存在は世界の骨格そのものであり、
揺るぎない安定をもたらしました。


一方、フェルティリアは、
姉の作り出した大地の上を軽やかに歩き、
その手で土を撫でると、そこから豊かな土壌が生まれ、植物が芽吹きました。


二人の性質は大きく異なっていました。


テラフィルマは不動と永続性を重んじ、
一度形作った大地を容易に変えようとはしませんでした。

対してフェルティリアは、
常に変化と成長を求め、季節ごとに大地の様相を変えることを楽しんでいました。

ある時、世界は極端な固定と変化の繰り返しに苦しみ始めました。

テラフィルマの影響が強い時、
大地は硬く、何も育たない不毛の地となり、


フェルティリアの影響が強い時、
大地は柔らかすぎて形を保てず、
全てが流動的になってしまいました。



創造神は二人を呼び寄せ、問いかけました。

「テラフィルマよ、
お前の作り出す大地に何が欠けていると思う? 
フェルティリアよ、
お前の育む生命に何が必要だと感じる?」




テラフィルマは沈黙の後、答えました。
「私の大地は強固ですが、生命を育む柔らかさが足りないのかもしれません。」

フェルティリアも思案し、言いました。
「私の土壌は豊かですが、それを支える強さが不足しているように感じます。」



創造神はうなずき、さらに問いかけました。

「では、お互いの中に、自分に足りないものを見出せるだろうか?」



姉妹は互いをじっと見つめ、
初めて相手の価値を真に理解しました。


テラフィルマは妹の中に柔軟性と生命力を、
フェルティリアは姉の中に安定と永続性を見出したのです。



創造神は穏やかに語りかけました。

「気づいたようですね。

世界は対立ではなく、
調和によって成り立つもの。

お互いの強さを認め、補い合うことで、
真の大地の恵みが生まれるのです。」




姉妹は頷き、手を取り合いました。

テラフィルマが言いました。
「私の堅固さが、妹の豊かさを支えます。」

フェルティリアも応えます。
「私の豊穣が、姉の大地に生命をもたらします。」



創造神は満足げに微笑みました。
「そうです。今こそ、二人の力を一つに合わせる時です。」



姉妹は自分たちの役割を理解し、
協力し合うことを誓いました。


それ以来、テラフィルマは世界の骨格を司り、
フェルティリアはその表層と生命の育成を司ることになりました。


テラフィルマの堅固な基盤の上に、
フェルティリアの豊かな土壌が広がり、
そこに多様な生命が根付いていきました。


山々では、テラフィルマの岩肌が
フェルティリアの薄い土壌を支え、
高山植物が育ちました。

平野では、テラフィルマの安定した地盤の上に
フェルティリアの栄養たっぷりの大地が広がり、
豊かな農作物が実りました。


森林では、テラフィルマの堅固な地層が
フェルティリアの栄養豊富な土を支え、
巨木が天高く伸びていきました。


こうして、姉妹の調和により、
世界は安定と豊穣、永続性と変化の絶妙なバランスを得ました。

人々は、テラフィルマに安定と忍耐を、
フェルティリアに豊かさと成長を祈るようになりました。




明鏡天命において:
まず、ご自身の命式を調べます。
(出生時間は分からなくてもかまいません)

http://sendo.or.jp/ex/suimei/

命式の『日柱の干支』の欄に注目してください。
干支とは、十干×十二支の2つの星の組み合わせを意味しています。

(例えば、庚辰=十干の庚×十二支の辰のこと)



日柱の十干があなたのメイン星になります。

戊(つちのえ)の日に生まれた人は、
テラフィルマの祝福を受け、
堅実で信頼性の高い性格を持ちます。

あなたは揺るぎない意志を持ち、
周囲に安定と安心をもたらします。



己(つちのと)の日に生まれた人は、
フェルティリアの祝福を受け、
豊かな創造性と育成力を持ちます。

あなたは周囲の成長を促し、
豊かさと実りをもたらします。


明鏡天命-土の女神たちの神話-

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