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明鏡天命-火の性質の女神たち

『烈火の女王と月火の巫女 - 火の女神たちの物語』


太古の昔、世界がまだ冷たく暗かった頃、
宇宙には温かさも光もありませんでした。

創造神の願いによって、
火の女神イグニスは二人の娘を生み出し、
世界に熱と光をもたらす役目を与えました。



姉のイグニータは、情熱的で活力に満ちた女神で、その髪は燃え盛る炎のように赤く輝いていました。

妹のルナーラは、神秘的で静謐な女神で、その髪は月の色のように金色に煌めいていました。


イグニータは力強く空を駆け、
その姿は燃える太陽となりました。

彼女の情熱的な炎は世界を照らし、
全ての生命に活力を与えました。


一方、ルナーラは静かに夜空を漂い、
その姿は優しく輝く月となりました。

彼女の柔らかな光は、
闇の中で迷う者たちを導き、
夢と直感の世界への扉を開きました。


二人の性質は全く異なっていました。

イグニータは活動的で、
常に前進し続けることを好みました。

彼女の炎は時に激しすぎて、
周囲を焼き尽くすこともありました。

対してルナーラは内省的で、
静寂の中で真理を見出すことを好みました。

彼女の光は時にあまりに微かで、
世界を十分に照らせないこともありました。



ある時、二人の間に対立が生まれました。


イグニータは、
妹の消極的な性質を物足りなく感じ、
ルナーラは姉の激しさに恐れを抱いたのです。

二人の不和により、
世界は極端な昼と夜の繰り返しに
苦しみ始めました。


創造神は二人を諭しました。

「イグニータよ、
お前の情熱と活力は世界に必要不可欠だ。
だがそれだけでは、生命は休息を得られない。

ルナーラよ、
お前の静謐と神秘は魂の成長に欠かせない。
だがそれだけでは、生命は前に進めない。

二人の力が調和してこそ、
真の時の流れが生まれるのだ」



二人は創造神の言葉を深く心に刻み、
静かに瞑想しました。



イグニータは、
自身の炎が時に破壊的になることを悟りました。
彼女は自問しました。

「私の情熱は、  
どうすれば生命を育む力となるだろうか」


そして、妹ルナーラの静けさの中に、
自身の炎を制御する鍵があることに気づいたのです。


一方、ルナーラは自身の光が時に弱すぎることを認識しました。

「私の静謐さは、
どうすれば世界を導く力となるだろうか」

と彼女は考えました。

そして、姉イグニータの情熱の中に、
自身の光を強める方法があることを理解したのです。 



イグニータは言いました。

「私の炎は、あなたの静けさによって、
より美しく、より有益なものとなる」

ルナーラは応えました。

「そして、私の光は、
あなたの情熱によって、より明るく、
より導きとなる」




二人は手を取り合い、互いの力を認め、
補い合うことを誓いました。


イグニータは、自身の炎を制御し、
生命を育む温かさへと変える術を学びました。

ルナーラは、自身の光を強め、
魂を導く明るさへと高める方法を見出しました。



それ以来、イグニータは昼を司り、
ルナーラは夜を司ることになりました。

イグニータの情熱的な光は、
世界に活動と成長をもたらし、

ルナーラの神秘的な光は、
世界に休息と内省をもたらしました。


昼には、イグニータの太陽が空高く昇り、
生命に活力を与えます。

夕暮れ時には、イグニータの炎が静かに燃え、
夕焼けという美しい光景を作り出します。

夜には、ルナーラの月が優しく輝き、
生命に安らぎを与えます。

そして夜明け前、
ルナーラの光が徐々に薄れる中、
イグニータの光が再び世界を包み込みます。


こうして、姉妹の調和により、
世界は昼と夜のリズム、
活動と休息の循環を得ました。

人々は、イグニータに情熱と勇気を、
ルナーラに直感と知恵を祈るようになりました。





明鏡天命において:
まず、ご自身の命式を調べます。
(出生時間は分からなくてもかまいません)

命式の『日柱の干支』の欄に注目してください。
干支とは、十干×十二支の2つの星の組み合わせを意味しています。

(例えば、庚辰=十干の庚×十二支の辰のこと)


日柱の十干が丙(ひのえ)の人は、
イグニータの祝福を受け、情熱的で行動力のある性格を持ちます。
あなたは目標に向かって猪突猛進し、周囲に活力と勇気をもたらします。

日柱の十干が丁(ひのと)の人は、
ルナーラの祝福を受け、直感力が強く、内省的な性格を持ちます。
あなたは深い洞察力を持ち、周囲に知恵と癒しをもたらします。


明鏡天命-火の性質の女神たち-


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