お金を貯めるコツ、教えます

Q.毎月ギリギリの生活で、まったく貯金ができません。たまには海外旅行にも行きたいと思いますがこれでは夢のまた夢です。なにかお金を貯めるコツみたいなものがあれば教えてください。

■「給与天引き」に勝る貯蓄の王道なし! 使途不明金を潰せ!

 貯蓄の王道は、今も昔も「天引きで有無を言わさず引き落として積み立てる」ということです。しかし、ライフスタイルを変えずにいきなり貯蓄を始めてしまうと、家計自体が破綻してしまう怖れがありますので、今回は別のアプローチをとりましょう。
 質問者さんは「毎月ギリギリ」と言っていますが、それでもどこかでお金を浮かせないといけませんね。まず心がけなければいけないのは使途不明金をなくしていくことです。
 そのためには細かい支出もおろそかにはできないということになります。

■100円玉は『お金の種!』

 細かい支出をおろそかにしないために、お金に対するイメージを新しく作っておくことにしましょう。
 では、財布の中から、100円玉を出してよく見てください。  それはなんですか?
 …もちろんお金、硬貨ですよね。 でも、実はその100円玉は単なる小銭ではなく『お金の種!』なのです。それはやがて大きな「お金のなる木」に育つ力を秘めていて、うまく育てれば夢をすべて叶えてくれる果実を実らせてくれます。
 どうですか? 手もとの100円玉がキラキラ輝いてきませんか?
 今回、私が言いたいのは100円を惜しんでケチケチしろということではありません。お金を見たときに(それは10円でも500円でも別にかまわないのですが)これは消耗品ではなく『お金の種』であるという意識を持ってもらいたいということです。
 細かい硬貨にまで意識を向けることができれば、自然にお金を大切にしよう、お金の木を育てていこうという意識が芽生えてくるはずです。

◇幸せを呼び込むポイント
・貯蓄の王道はやっぱり「天引き積立」
・使途不明金はひとつひとつ潰していこう
・あなたの手の中の100円玉は「お金の種」将来大きく育つ可能性を持っている

■まずは1日100円節約&貯金

 次に、あなたの生活の中で、1日100円を捻出することは可能でしょうか?
 「100円くらいなら…」はい、けっこうです。普通はそうでしょう。スタバのコーヒーをマックにする。ペットボトルを買わず水筒を持っていく。煙草を止める等など。「やるっ」と決めてしまえば100円といわず数百円くらいなら、なんとかなりそうですね。
 そこで必要となるのが貯金箱です。とはいえわざわざ買いに行かなくてもいいですよ。空き缶とか空きペットボトルで充分です。
 あなたのやることは、朝起きてその貯金箱に毎日100円を入れるだけです。(もちろんもっと入れられるなら入れてください。)たとえ顔を洗うのを忘れても、その貯金箱にお金を入れることを忘れてはいけません。単純に計算すれば月に3千円程度、1年で3万6千5百円貯まることになります。

■まずは「お金を貯める」という習慣を身につけること

 1年で3万6千5百円と言うと「え~っ、たったそれだけ?」という声が聞こえてきそうですね。
 よく言われることですが、お金を貯めるということとダイエットは非常に似通っています。
 ダイエットを成功させるためには、スタイルのいい人の日常の習慣を見習う必要がありますね。同じように、お金を貯めるためには「お金を貯める」という習慣を身につける必要があるのです。この毎朝100円貯金は、そういった習慣を身につけ、節約を学び、さらにマネー感覚を磨くための第一歩となるエクササイズです。
 さあ、さっそく貯金箱作りにとりかかりましょう。
 ※ 貯めた「お金の種」は使いたくなる前に(できれば毎月)貯蓄用の口座に移すことをお忘れなく。

◇幸せを呼び込むポイント
・手始めに、1日100円節約してみる
・その100円を毎朝貯金箱へ
・貯蓄は「習慣」、よい習慣を身につけよう

※2006年7月から2007年9月までso-netの公式ブログ『幸せを呼び込むマネー・カウンセリング』で連載していた記事のうち、今でも役に立ちそうな記事を転載しています。

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