お金のジンクスいろいろ

Q.僕は居酒屋でバイトしてます。先日お客さんにおつり(数枚のお札)を渡したら「ちゃんと揃えて渡さなきゃだめだっ」と叱られてしまいました。なぜそんなことで怒られるのか? いまだによくわかりません。お札って揃えるのが常識なんですか?

■お札って揃えておくものなの?
 質問者さんを叱ったその人はきっと商売人だったのでしょう。アルバイトとはいえ客商売に携わるあなたに、お金に対する基本姿勢を教えてくれたのではないでしょうか。

 料理人が調理道具を、大工さんが大工道具を、きちんと手入れして整えておくのは仕事の効率から言っても当然のことですよね。同じように商売をしている人にとってはお金というものは大切な道具のひとつ。お札の種類や、上下や裏表を揃えることは当然の習慣となっているはずです。実際、すごく忙しい時にお札がそろっていないと、おつりなどを間違える危険性も高くなります。もちろん、お金を揃えるのは効率だけでなく「お金を大切にする」という気持ちの表現でもありますね。
私の家も商売屋だったので「お札の顔と顔を合わせておくとお金同士がけんかして出て行ってしまう」などとよく言われました。

■財布と金運あれこれ
 お札をそろえて財布に入れる人の中には、お金が逃げ出さないようにわざと上下を逆に入れておく人もいるようです。なんか、頭に血が上りそうな気がしますが…。
 また、財布をお尻のポケットに入れることは、お金をお尻に敷くことになるのでやめなさいといわれたこともあります。
 
財布にまつわる話は他にもいろいろありますね。
 お財布をプレゼントする時はタネ銭を入れておくというものもあります。カラの財布は、お金がなくてスッカラカン、という状態をイメージさせるので縁起が悪いと思われたのでしょう。そういえば大昔はデパートで財布を買うと5円玉が入っていることがありました。

 財布の中に入れるものにも、いろいろバラエティがあるようで、有名なのはヘビの皮でしょうか。ヘビが脱皮することで何回も再生するように、お金も使っても、何度でもまた戻ってくる、という連想ですね。
 小さなカエルのフィギュアを入れる人も多いですね。これはそのまま「お金がカエル」ということでしょう。

■トイレ掃除で金運UP(?!)
 トイレを掃除すると金運が上がるという話、ご存知ですか。それも楽しく感謝しながら掃除する、というのがポイントのようです。
 お金とトイレはどうも縁が深いようで、トイレを流す時にふたを閉じないと運が一緒に流れてしまう、なんていうのも聞いたことがあります。
 暖房便座の場合は、ふたを閉じることが節電にもなるので、節約のためにもいいのかもしれません。

 靴をきちんと揃える、というのも金運のためには大切な習慣。お金は「おアシ」とも呼ばれることから、昔の博打打ちが縁起を担いで、足に関連した履物にこだわったのが始まりのようです。つまり、履物を大切にすることでそれに通じるお金を大切にするという意味だとのこと。

 お金にまつわる言い伝えやおまじない、代表的なものをいくつかご紹介してみました。
 信じる、信じない、やる、やらないは別として、どれも日常的にお金を意識することで、お金に対するアンテナをより鋭敏にし、お金を大切にする習慣を作るというところに意味があるような気がします。

幸せを呼び込むポイント
・お金は、誰にとっても大切な生活の道具、きちんと整理しておきましょう
・言い伝えやおまじないは、お金をより意識するためのきっかけです
・すべての基本は「お金を大切にしよう」ということですね

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