漠然とした不安を整理する

マネーセミナー2

人はたいてい多少の不安を抱えて生きているのだと思います。
そもそも不安というのは危険に対するセンサーですから、まったく無くなってしまうとそれはそれで困ってしまいます。

例えば、暗闇を本能的に不安に思うのは、暗闇の中でいつ獣に襲われるかといった不安を感じながら生活していた記憶のせいだともいわれます。「わからないもの、予測のつかないもの」に人間は不安を感じるのでしょうね。

それでは、改めてお尋ねします。
あなたの感じている不安はなんですか？
具体的に考えて、書き出してみてください。

そしてさらに、その不安を軽くするために、いまの自分に出来ることはないかな？と考えてみてください。
それは本当に簡単なことで構いません。例えば役に立ちそうな情報をネットで集めてみるとか、本を一冊読んでみる、役所にどういった相談窓口があるのか問い合わせてみるといったことです。ともかくまず一歩を踏み出してみることが大切です。

ここで不安解消のためにやるべき行動を具体化することができれば、
「漠然とした不安」だったものを「目の前にある課題」にすることができるのです。

ついでに、自分の抱えている不安がわかったら、その不安が現実化した時の最悪の事態を想定しておきましょう。「最低最悪でもこの程度か」と覚悟を決めておけば、それなりに気持ちを落ち着かせることができます。そしてそれに対して、自分なりのセーフティーネットを作っておきましょう。
私の場合、サラリーマンを辞めてフリーランスになったとき「これから本当に独立ＦＰとしてやっていけるのか…」と不安しかありませんでした。
しかし、最低ならホームレス状態に陥る可能性もある、でもその前に親類や友人がいないわけでもないし、生活保護もあるし…と考えて、ともかく地道にやれることをやっていこうと居直った覚えがあります。

ただし、悪いことばかり考えると気が滅入ってしまうので、 同時に「こうなりたい」という理想も忘れずに想像しておきましょうね！