購入する前に念入りにチェック!

Q.「すごく儲かるよ」という言葉につられて、とある金融取引を始めました。確かに最初は1日に何万円も増える時もあったのですが、仕事が忙しくなりちょっと目を離していたら、マイナス分が10万円近くになってしまっていました。(T_T)   このままだと、追加のお金を払わなければならないみたい。どうしたらいいでしょう。

■よくわからない商品に投資したら大損
 追加のお金が発生するというところから考えて、質問者さんが投資したのは株式の信用取引かFX(外国為替証拠金取引)あたりでしょうか?
私が思いつく選択肢は、その約10万円を諦めて潔く撤退する。もうひとつは追加のお金を払い、必死でその金融商品について勉強してマイナス分を取り返す。または、一時撤退して勉強しなおしてから再挑戦するということも考えられますね。ともかく、今回の敗因は自分でもよくわからないものにお金を投資してしまったということに尽きます。

■なぜか高額なものほどチェックが甘くなる?
 近所のスーパーなどに買い物に行き、たとえば食料品を買うとき、値段や賞味期限をよくよくチェックしますよね。あるいは服を選ぶとき、同じようなものなのに、やたらいろんな店で試着したりしませんか。

 こういった日常のものだとすごくチェックが厳しいのに、なぜか高額なものだとたいしたチェックもせずに買ってしまう人が多いのです。

 例えば、住宅なんて、普通は一生のうちの一番高い買い物でしょう。それなのに営業の人の「大丈夫ですよ~」なんていう無責任な一言に乗せられて、自分の返済能力ギリギリのローンを背負ってしまう人、今も昔もけっこういらっしゃいます。もしくは、生命保険。これは住宅の次に高い買い物だといわれているのに、いざという時いくらもらえるのか?その保障が何年間続くのか?どんな時には保険金がおりないのか?など、肝心なポイントを把握しないまま、なんとなく加入している人が大半です。

 金融商品、投資なども、窓口で受けた説明でなんとなくわかった気になり、いつどんな形でそのお金が返ってくるのか?どんなしくみで儲かっているのか?どんなリスクがあるのか?損するのはどういう場合か?といった大切なことをきちんと確認しないままお金を払っていませんか。

■よくわからないものには手を出さない
 高額商品の場合、そう何回も購入する機会がないので慣れておらず、よくわからないまま、売り手のアドバイスに従ってしまいがちになります。でも、それって大怪我のもと。特に金融商品の場合は「よくわからないものには手を出さない」ということが鉄則です。ここで「よくわからないもの」というのは、人に自分の言葉で説明ができないものという意味です。売り手の話を聞いていると、その場ではなんとなくわかったつもりになってしまいますが、そこですぐに契約せず、その金融商品の内容を他の人に説明してみるなどして、きちんと理解した上で購入しましょう。売り手がどう思おうと、こちらがお客ですし、大切なお金を投資するわけですから、納得するまで何度でも聞くことが大切です。

幸せを呼び込むポイント
・投資には基本的な勉強が絶対に必要。
・売り手の説明で「わかったつもり」になることが一番危ない。
・「わかった」とは自分の言葉で人にきちんと説明できること。

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