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TERRA - here we will stay

前回、コンサートの感想を熱く、暑苦しく語ったわけですが、曲の感想を書いてませんでした。(長くなり過ぎるので)
2021年内に書きたかったのですが、私事でバタバタしてしまい、遅くなりました。

コンサートで歌った曲すべての感想を書くとまた長くなりますので、アルバム「TERRA - here we will stay」収録曲に限定して思い入れの強い数曲の感想を書かせていただきます。

本題スタート⤵︎⤵︎⤵︎⤵︎⤵︎⤵︎⤵︎

2022年の年賀状にこんな言葉を書きました。

私にもできる小さなこと
私にしかできないこと
今年は勇気をだして
1歩を踏み出せる一年にしたいと願っています
木々や小鳥…すべての生命にとって
潤いのある平和で幸せな一年となりますように

TERRAというアルバムを通じて生命について、平和について、幸せについて、私という存在について、そして愛について考えさせられ、識り、学び、得ることができました。
その気持ちを込めて、一年の始まりにそんな言葉を記しました。

一曲目は、このアルバムで1番好きな曲かもしれないこの曲。

「一筋の運河」

CDで聴いたときにLIVEで聴きたいと強く思いました。CDでもこの曲の物語には強く惹かれましたが、この曲の持つパワーやメッセージをLIVEで受け取りたいと思った1曲でした。
曲の背景などについての知識は得ずにコンサートに参加しましたが、曲に込められた想いや意味を説明された後のこの曲はものすごい迫力で心に迫ってきました。運河が、人々の笑顔が見えるようでした。潤った大地と木々や生き物の声が聴こえるようでした。壮大な曲でした。こだわり抜いたというアレンジも曲の壮大さを後押ししていました。中村さん最高!
ロックなアレンジなのですが、水が流れ、人が集まるにつれて演奏も激しさを増していきます。その演奏に負けない歌声が重なった時に、壮大な景色が目前に広がります。
あの感動を文章で伝えるのは難しい。ぜひ、皆さんにも聴いてほしい!!体感してほしい!!そんな1曲です。
曲の背景についても触れておきます。この曲は医師の故中村哲先生を描いた曲だそうです。私は中村哲医師ときくと、アフガニスタンの政権交代後に壁画を塗りつぶされたあの光景を思い出します。中村哲医師の顔の部分が白く塗られ、しかし梅の木でしょうか?赤い花をつけた木の部分は残っているのを見て、不思議な気持ちになりました。中村哲医師が撒いた種、咲かせた花々は今もここに在ると主張しているような、そんな力強さを感じたのです。その存在は大地に、そして人々の心に息づいているのだと。
コンサートの後に中村哲医師について少し調べてみました。アフガニスタンで人々を救う前に、パキスタンでハンセン病に苦しむ方々のために靴を作ったという話がありました。感覚麻痺により怪我をしても気付きにくく、足の裏の怪我が原因で足を失い、職を失い、命をも失う方々が多かったそうです。そこで靴を作ったそうなのですが、差別のきっかけにならないように現地で流行りのデザインの靴を作る、職を失ってしまったハンセン病の方々を職人として雇用する、そういった一歩踏み込んだ視点と取り組みがこの方の凄さなのだと思います。
運河もそうです。重機を用いて水路をひいても、壊れたら修復できない。それでは意味がない。現地の人が自分たちで作り、修復し、繋いでいくことに重点をおいていたそうです。正に種まきだと思います。
そんな中村哲医師の築いた水路をモチーフにした曲がこの一筋の運河です。ぜひ、聴いてみてください!(あれ?宣伝になってる?🙄)

二曲目は私が以前アカペラアルバムで歌った曲。

「ずっと見ていて」

これも大好きな曲!
アカペラ公開の時に、私にとっては母を思い出す曲と書きましたが、そんな曲です。
八神さんも仰っていました。生きていた時の繋がりは、この世を去ったら絶たれるのか?消えてしまうのか?そんなことはなくて、その思いや繋がりはずっと続いている。存在を感じている。だからずっと見ていてください。そんな曲です。
コンサートでは一筋の運河と続けての歌唱でした。中村哲医師もきっとアフガニスタンの人々を見ているんだろうな…という思いで聴いていました。

こんな歌詞があります。
今も時々泣きたくなるのもう大丈夫なはずなのに…
母が他界してからもう15年。それでもふと寂しくなることがあります。もっと一緒にいて、もっと話をして、もっと孝行して…後悔の気持ちが湧き上がることもあります。八神さんの歌声は、それでいいんだよと、強くならなくてもいいんだよと、優しく包んでくれます。



次の曲はあの曲!

「TERRA - here we will stay」

いろいろなものが凝縮された11分間。一曲が11分もあるということに純粋に驚きますよね。そして、それをコンサートでやっちゃうところもさすがです!でもこの曲、組曲ということもあり、一曲の中で展開がたくさんあるので長くは感じさせません。一曲の中に、宇宙という壮大なスケールの愛から、朝のコーヒータイムの穏やかで身近な愛まで、たくさんの愛が詰め込まれています。これもロックなサウンドとパワフルな歌声が生み出す空間に言葉を失います。しばらく語彙力を失って、八神さんマジ女神!しか言えなくなるほどにw

この曲には、人間が長い年月をかけて破壊してきた調和が画かれていると思います。私たちにとっては長い年月ですが、宇宙の時間と比べたらあっという間に。宇宙が長い長い時間をかけて作り上げた生命溢れる青い星。青い星が作り出した自然の調和。それを人間が破壊しているのではないか?そんなことを考えさせられます。
またこの曲はMr.ブルー 〜私の地球〜に通ずる曲です。Mr.ブルーでは争いのない世界、に関する歌詞もあります。
八神さんは仰っていました。私たちは長い時間をかけて一生を送っていますが、宇宙の時間では瞬きにも満たない一瞬です。そんな一瞬しかない人生を憎しみあったり傷付け合って過ごすより、思いやり、助け合い、愛し合って過ごした方がいいと思いませんか?まずここから、この会場にいる方々からはじめてみませんか?と。
私ひとりが変わってもどうにもならないと思うかもしれない。でも、私が変われば誰かも変わるかもしれない。心は連鎖する。せっかくするなら、優しい気持ちを連鎖させたいと私は思います。
私は偽善的平和主義者です。偽善だということは自分でわかっています。でも、作り笑顔も気がつけば本当の笑顔になることがあるように、優しい気持ちを持つように心がけていれば、いつかそれが私の当たり前になるかもしれません。私は可能性を信じたいと思います。

最後に、アンコールの一曲目として歌われた元気になれる曲!重たい曲が続いたので最後は元気よく!

「負けないわ」

これも好きなんだよなー!結局、全部好きかよ!笑
この曲のポイントはなんと言っても負けないわの前の、ん〜です。コロナ禍でなんともないと思っていても、気がつくとマスクの中で唇を噛んでいる自分に気づく。そんな、ん〜っと噛み締めている思いを込めているそうです。ん〜負けないわ!!この曲とかぐや姫を歌っている八神さんがとってもcuteなの♡可愛いの♡最後の親友との言葉もいいんです。
この曲は八神純子さんの公式YouTubeチャンネルでも公開されました!ぜひぜひ聴いてみてください!(やはり宣伝😁)


数曲ではありますがコンサートで八神さんが仰っていたこと、私が感じたことなどを綴りました。

このコンサートの後に退職を決めるわけなのですが、後悔のない生き方をしたい、自分の可能性をここで諦めてはいけない、前に進みたいという想いが背中を押してくれたように感じます。
八神純子さんの楽曲と歌声に背中を押されて、未来への恐れを脱ぎ捨てて、新しい何かに挑戦したいと思います。

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