見出し画像

メリーと彼女の子羊のように*アーダーン首相の星を読む

NZのアーダーン首相が辞意を表明されました。

ジャシンダ・ケイト・ローレル・アーダーン(1980年7月26日 - )は、獅子座生まれ。年齢的に、占星術で言う「ミドルエイジクライシス」(中年の危機)です。

ミドルエイジクライシスとは、ネイタルのトランスサタニアン天体(土星、天王星、海王星、冥王星)に対して、トランシットのトランスサタニアンがハードな角度になり影響を与える時期です。
年齢的には、大体の目安として30代後半から40代前半まで。
人にもよりますが、ピンチはチャンスで、生き方を見直す時でもあります。

メディアが伝える「余力がなくなった」等の発言は、ミドルエイジクライシスらしいなと思いました。

「特権的な役割には責任が伴う。その責任には、自分が指導者としてふさわしいかどうかを見極めることも含まれる。エネルギーが満タンでなければこの仕事はできないし、すべきでない。想定外の事態のための予備も必要になる。ただ、私のタンクにはも余分がない」

ネイタルホロスコープ

獅子座生まれで(獅子座生まれは昨年から運気が良くない)、かつミドルエイジクライシスなので、ホロスコープを見るまでもないかと思いましたが、データバンクにアーダーン首相のホロスコープがあったので、それをシェアします。

生まれ時間不明なのでハウス等もわかりませんが、月は山羊座で間違いないでしょう。
太陽は獅子座3度。サビアンシンボル(獅子座4度)は「正装した男と角を刈られた鹿 」(自分の実力や成果を臆することなく堂々と表現していく)。
見せびらかし度数です。

太陽獅子座の特徴は、普通にしていても華があることです。実際の獅子座生まれさんは自覚がない人が多いですが。
獅子座の守護星が太陽ということもあり、そのエネルギー放射は12星座イチだと思います。獅子座生まれは、陽キャラで自信があり、注目される状態が快く、ドラマチックな人が多い印象です。芸能人にも獅子座が多いです。
性質的にリーダー資質があると思います。ネガティブな面は、頑固でワンマンになりやすいということでしょうか。

アーダーン首相は、エレメントもサインのクオリティもバランスが取れていると思いますが、配置が半球に偏っています。
こういう配置の場合は、天体が入っていない半球の部分が脆弱で、トランシットでトラサタ天体が入ってくると、慣れていないので精神的なダメージが大きくなります。

10天体のどれも大切ですが、個人天体(太陽、月、水星、金星、火星)はとくに大切で、その中でも政治家としては水星が重要だと思います。
彼女の水星は蟹座で、天秤座冥王星とスクエアの範囲です。蟹座の水星は、神経質な面がありますが大変優しいです。
天秤座冥王星は、指導者としての資質を強化します。

双子座金星と乙女座土星、射手座海王星がわりときつめのTスクエアを形成しています。土星が頂点になるTスクエアです。
このTスクエアを調停しているのが、さきほどの冥王星です。
アーダーン首相のネイタルでは、この土星の扱いが肝になる感じです。乙女座の土星は、厳しい倹約家。行動においても無駄なことは嫌いです。

土星のサビアンシンボルは、「メリーと彼女の白い羊」。意味は、ひとつ前のサビアンの意味(アイデンティティからの解放)からの続きで、素朴な少女のような、子ヒツジのような精神にもどることを暗示しています。
サビアンシンボルの意味が分かりにくい時、180度反対側、この場合魚座の該当度数のサビアン「人の住んでいる島 」(肉体的な生存にかけて、もう一度生き直すことをあらわしている)を参照すると理解しやすくなります。

余談ですが、アーダーン首相は、子どもの頃、羊を飼っていたことがあるそうです。

2017年当時

アーダーン首相が、首相に就任したのは2017年10月。37歳でした。
2018年6月21日に第一子を出産。産後6週間は産休を取得し、その間は副首相のウインストン・ピータース氏が首相代行を務めました。
同年8月2日に公務に復職し、世界で初めて首相在任中に産休を取得した政治家としても注目を集めました。

コロ*騒動が始まるまで、NZでは彼女は人気があったと思います。私が印象強く思い出すのは、2019年3月、クライストチャーチの2つのモスクで51人が射殺され、49人が負傷した事件です。

彼女はまた、犠牲者のファーストレスポンダーと家族に会うためにクライストチャーチに旅行した。
議会での演説で、彼女は攻撃者の名前を決して言わないと宣言した:「彼らを連れて行った男の名前ではなく、失われた人々の名前を話してください...私が話すとき、彼は無名になるでしょう。」
アーダーンは 銃撃への対応で国際的な賞賛を受けた。

2019年3月

遺族をひとりひとり抱きしめるアーダーン首相の姿は、まるで聖女のように見えました。

ところが!
コロ*が始まると、アーダーン首相は聖女から鉄面に一変した感がありました。
NZ政府の世界に先駆けてのロックダウン。国内外のメディアは彼女のリーダーシップと迅速な対応を称賛しました。それらのメディア報道を真に受けて、アーダーン首相は立派だと思っている方は多いでしょうね。

しかし最近は生活費の高騰などで支持率が低迷し、地元メディアによりますと去年11月の労働党の支持率は33%と、最大野党・国民党を5ポイント下回り、「首相にふさわしい人物」としてのアーダーン首相の支持率も29%と、いずれも政権交代以降、最も低くなっていました。

Twitterには賛否両論見られますが、日本人が「最高のリーダーでした」とtweetしているのには違和感しかないですが。

先行日食を調べて見ると、1980年2月16日で水瓶座26度の皆既日食でした。
サビアンシンボルは「スミレで満たされた古代の陶器
意味は、古くて良いものを現代に蘇らせる、という意味のほかに、誠実さと謙虚さを大事にする、今ある幸せに目を向けて過ごすなどの意味があります。ネイタル太陽の“見せびらかし”とは調和していない感じがしますね。

ネイタルのノードは獅子座20度「ズーニー族の太陽の崇拝者」(自分が人々を照らす「太陽」になる)。これが、アーダーン首相の魂の今世での目的。
再び、太陽の力を取り戻すための休養なのでしょうね。

トランシット

18日に太陽と冥王星がコンジャンクションになり、新しいサイクルが開始した途端の辞意表明でした。
太陽と冥王星のコンジャンクションについては毎日の星読みに書きましたが、こちらにも転載させていただきます。

太陽と冥王星の場合は、1年に1回必ずあります。
太陽は、命を育む「生」に関係し、冥王星は、神話ではハデスという冥界の王様なので「死」に関係します。ふたつの強い力の合流は、結構、重要だ思います。
人によって起きてくる事柄は様々ですが(人生にはその人の魂のテーマがあります)、太陽と冥王星の重なりが「日食」のような影響になる人もいると思います。
明日以降になると思いますが、いろいろな事柄が噴出してくるかもしれません。前のサイクルの結果だったり、新しいサイクルへの夢や期待もあります。これが、強い意志や欲望、野心にもなるわけです。
自覚がなくても無意識にそれが起きていると考えていいと思います。

でも、普通の状態、何も問題がない状態では、人間は滅多に強い意志や野望を抱くことはないです。人それぞれに何か衝撃的なことが起きて、そこから強い意志や野望が生まれるのだと思います。なので、今日に限らずこの先で、何か衝撃的なことが起きる可能性もあります。

山羊座28度で重なった太陽と冥王星は、ネイタル太陽とはオポジション。
ミドルエイジクライシスなので、八方ふさがりのイメージ。
T冥王星とN冥王星はスクエア、T海王星はN土星とオポジション、T天王星(逆行中)はこれからN天王星とオポジションになります。T土星は、N天王星とスクエアです。

責任逃れのための辞任か、あるいはシュ*ブ氏からの命令かわからないですが・・・シ*ワブ氏の命令だとすると他の国でも政権交代の動きがあるかも。

この2年ほど獅子座の真向かいにいた土星が、3月に魚座に抜けます。
しかし、土星の代わりに冥王星が水瓶座にやってくるので、アーダーン首相の太陽とオポジションになります。
彼女は首相時代のカルマを清算することになると思います。後から責任が追いかけて来るわけです。彼女の言葉を借りれば「it’s time.」
(わが国の現首相も獅子座生まれなんですよね)

土星が山羊座と水瓶座にいた5年間、アーダーン首相が行ってきたことが正しければ正当な評価を受け、不正であればなんらかの形で相当の報いを受けるでしょう。ただし天は、厳罰の前に悔い改めの猶予も与えると思います。

でも、下の写真の夫(事実婚)と思われる男性とハグしている姿は、メディア向け演出だったとして、胸に来るものがあります。
土星のサビアン「メリーと彼女の白い羊」が示すように、本来のジャシンダに戻って、幸せになってくれたらいいなと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?