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「うお座時代」2000年間の最後の数百年
「地球の歳差運動」について聞いたことがある方は多いと思いますが、こちらのサイトで簡潔にわかりやすく説明されています。
惑星ナビ:地球の歳差運動とは何?向きや周期は?
簡単に言うと、地球は23.4度傾いており、その傾いた軸がコマのように回っている状態です。ぐるりと1回まわるのに25,920年かかります。
※実際の地球の歳差運動の周期は25920年ですが、約26000年周期と言われることも多いようです。
歳差運動を発見したのはヒッパルコス(前150頃)。彼はそれを77年に1度ずつ、プトレマイオスは100年に1度ずつとした(『アルマゲニスト』VII,2)。今では72年に1度という。そうとすれば、1宮を経過するのに約2160年かかることになる。そして春分点は25920年かかって獣帯を1周することになる。 pic.twitter.com/shWK1uDiNB
— TOMITA_Akio (@Prokoptas) November 10, 2023
春分点歳差
この地球の歳差運動により、天文学上の現象として、春分点・秋分点は黄道に沿って少しずつ西向きに移動することになります。
歳差による春分点の移動を最初に発見したのは、紀元前150年頃のギリシャの天文学者ヒッパルコスです。
春分点(及び秋分点)が1年ごとに前へ進む現象(歳差)についてヒッパルコスは、『至点及び分点の決定について』と『一年の長さについて』という二冊の本を著しました。これらは二冊ともプトレマイオスの『アルマゲスト』で言及されている。
ヒッパルコスは、太陽年の長さ(太陽が春分点に戻ってくるまでにかかる時間の長さ)と、恒星年の長さ(太陽がある恒星の上に戻ってくるまでにかかる時間の長さ)との比較を行った結果、この二つが完全には一致しないことに気づきました。
そうして春分点及び秋分点が黄道に沿って前進しており、その前進の割合は1世紀に少なくとも1°はあると結論付けました。
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天文学では上の「春分点の移動路」に見られるように、現在の春分点は獣帯(黄道十二星座)のうお座の端にあります。
もう少し右にいくと、みずがめ座になります。
しかし、お気づきのように春分点がみずがめ座に入ったと立証されるまでには、あと数百年はかかると天文学界は見ています。
日本の占星術師さんは「みずがめ座の時代が来た!」と言っている方が多いようですが、著名な占星術師のロバート・ハンド氏は、春分点がみずがめ座に入るのは2813年と考えているそうです。
ご存知かもしれませんが、黄道十二星座については漢字ではなく、ひらがな表記です。占星術で扱う十二星座は、漢字表記で区別されています。
流星群などの場合は、星座名がひらがなになっているのはそのためです。
例)しし座流星群
うお座時代の始まりとキリストの出現
獣帯(黄道十二星座)1周が25,920年として、12で割るとひとつの星座には2160年になりますが、実際には十二星座それぞれに面積が違うので多少のずれが生じます。
十二星座で一番広いのはおとめ座、2番目がみずがめ座、3番目はしし座、うお座は4番目、一番狭いのはやぎ座です。
星座の広さ順の一覧
占星術では、春分点がある星座をもとに「〇〇座の時代」と呼んでいます。現在は春分点がうお座にあるので、「うお座の時代」になるわけですが、春分点がうお座に入ったのは約2000年前。
奇しくもイエス・キリストが出現した頃です。
そのため「うお座時代」とキリスト教が結び付けられたように思います。
新約聖書に魚に関する記述が多いのはそのせいもありそうです。
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私はイエスらしき人物はいたとは思いますが、新約聖書の記述の多くは占星術の知識があるヒエロニムス以降の教父たちの創作だろうと思っています。
そう思うのはイエスの死後、キリスト教徒が保存していた記録や書簡は、ローマ皇帝の迫害によってほとんど燃やされているからですが。
キリスト教がローマ帝国で認められるようになったのが、コンスタンティヌス大帝によって信教の自由が認められた『ミラノ勅令』(313年)、テオドシウス1世の「テッサロニキ勅令」(380年)で国教として定められ、392年に伝統的なローマの神々やミトラ教の太陽神信仰などが禁止され、キリスト教が唯一の国教となりました。
「〇〇座時代」の切り替わりの象徴
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古代ローマで隆盛した太陽神ミトラス崇拝は、テオドシウス1世(在位379年 - 395年)が禁止してから消滅しました。
ミトラス教は牡牛を屠るミトラス神を信仰する密儀宗教で、紀元前1世紀頃にヘレニズムの文化交流によって地中海世界に広がったと考えられます。
ミトラスは、紀元前1400年ごろにミタンニ王国に現れていたミトラ、ソロアスター教でアフラ・マズダーと同等と見做されていたミトラと同一と思われ、ペルシャ帝国期に小アジア、シリア、メソポタミアに伝道され、ギリシアやローマにも伝わりました。
最大のミトラス祭儀は、冬至の後で太陽の復活を祝う12月25日の祭で、キリスト教のクリスマス(降誕祭)の原型とされています。
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私はミトラス教の出現は、うお座時代の前に「おひつじ座の時代」が始まることを表していると考えています。
占星術では魚座の次は牡羊座の順番ですが、春分点はおひつじ座からうお座に移動します。おひつじ座の前はおうし座になるわけです。
ミトラスが「牡牛を屠る」のは、おうし座からおひつじ座へ春分点が移動することを表していると思います。
そして、春分点がおひつじ座からうお座へ移動したことを象徴しているのが、神の子羊であるイエス・キリストの処刑だったと思います。
先日、聖書研究家の方が、私と同じ見解を旧Twitterにポストされていたので確信しました。
→白羊宮の指導者たちは、牡羊の角をもつモーセ、アンモン、マルスなど、すべて戦士である。一方においてイエス・キリストは……自分自身を〈神の牡羊あるいは仔羊〉として犠牲にすることにより、戦いの時代を終わらせる。こうして彼は、献身と愛の理想を育む双魚宮時代(西暦元年ー後2000年)を導く」 pic.twitter.com/PRppFcfRKf
— TOMITA_Akio (@Prokoptas) November 10, 2023
うお座時代の終わりには
とすると、「うお座の時代」の終わりにも象徴が現れるはずです。
ある方は、うお座に時代の終わりはキリスト教が滅びると言っておられました。そういうことも考えられますが、某組織が目論む世界統一宗教やエルサレム第三神殿に変わるかもしれません。
カール・ユングは、『ウラニアの鏡』に描かれたうお座の絵を見て、「上向き」の魚は古代~中世の人々の心が神や霊に向かっていたと解釈しました。
そして「水平」に泳ぐ二匹目の魚の時代(近世)は、人々は世俗的で物質的な価値観を重視するようになり、霊性よりも科学がもてはやされる時代を表していると言っていたそうです。
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うお座の時代の終わりの象徴は、屠られた雄牛、生贄の子羊のように、漁師によって双魚が捕らえられるようなイメージではないかと想像します。
その漁師はどんな人でしょうか。
聖書に「人間を捕る漁師」のことが書かれているのも、これに関係しているかもしれません。
あるいは、2匹をつなぐロープが切れて、思い思いの方向にばらけていくのでしょうか。
イエスが33歳で処刑されたのがティベリウス帝(在位:紀元14年 - 37年)の時代だったとすると、うお座時代はまだ100年余は続きそうです。
次にくる「みずがめ座」は、『ウラニアの鏡』ではメソポタミア神話のアッカドの英雄とエンキ(メソポタミアの神)が結びついたグラ(Gulla、偉大なるもの)を原型とした男性が、わざと逆さまに瓶を持っているように描かれています。
その瓶からは大量の水が流れ出し、水は「みなみのうお座」(フォーマルハウト)の口に流れ込んでいます。
シェトから10代目に、「神」は地球上のリセットをはかる。「わたしは自分がつくった人を大地のおもてから抹殺する。人から家畜にいたるまで、這うものから空の鳥まで。これらをつくったことを怒っているからだ」(Gen.6,7)。
— TOMITA_Akio (@Prokoptas) November 27, 2023
しかし、それほどの何が起こったのか?聖書には詳しく書かれていない。 pic.twitter.com/FlpElP7dWo
この文明が全部流されてしまうのか?
かつてのノアの時代のように。
今日はこのへんで。お読みくださりありがとうございました。
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