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リズ・トラスさんの星を読む*人に遠慮せず信念を貫いて生きる

イギリスの新首相リズ・トラスさんのホロスコープを見てみます。
前任のボリス・ジョンソンさんの党首辞任を受けて行われた2022年の保守党党首選挙で勝利し、9月6日に首相に任命されました。

ボリスさんのホロスコープはこちらの記事にあります。

首相就任

私はトラスさんよりも、お坊ちゃまなイメージのリシ・スナック(ジョンソン首相のもとでは財務大臣だった)がいいなぁと思っていたんですけども。まぁ、リシは若いので次があるし、今回はトラスさんで決まるんだろうなと思っていたら案の定でした。

トラスさんが、スコットランドのバルモラル城で静養中のエリザベス女王から任命を受けたのは、女王が亡くなる2日前のことでした。
英国首相の任命式が、バッキンガム宮殿以外の場所で執り行われるのは異例で、エリザベス2世の治世下で初めてのことだったそうです。
トラスさんは、女王が任命した14人目の英国首相で、同国史上の女性の首相としては3人目。そして女王に任命された最後の首相になりました。

エリザベス女王から任命を受けるトラス首相(9月6日)

また、これがエリザベス女王の最後の公務となりました。このとき女王は、保守党新党首に組閣を行うよう要請したそうです。
トラスさんは、女王からの任命を受けてただちにロンドンへ戻り、ダウニング街10番地(英国首相官邸)で就任演説を行った直後、主要閣僚の任命を行い政権を発足させました。

そんなトラスさんは、1975年7月26日生まれ。47歳。
父親は大学教授ジョン・トラス氏、母親は元核軍縮運動会員のプリシラ・メアリー・トラス氏。育った家庭は左翼的だったそうです。

ネイタルチャートを読む

アストロデータバンクにトラスさんのホロスコープがありました。
出生時間は不明なのでハウス等はわかりません。

リズ・トラス氏のネイタルチャート

太陽が獅子座で、火の女です。
月は、出生時間が不明なので、魚座2度~13度の間です。

先行日食は、1975年5月11日。牡牛座19度でした。
先行日食のサビアンシンボルは「空を横切る翼のような雲の束」。
流れに逆らわない。でも、自分の感性を信じる。自分を信頼するという意味があります。

トラスさんのネイタル太陽は、獅子座2度。
サビアンシンボルは「中年の女性が、長い髪を肩に流し、ノーブラで、若むけの服を身につけている」。
短いバージョンでは「髪型をボブにした女 」です。こちらのほうが、トラスさんらしい感じです。
意味は、人の目を気にしない。世間の常識に縛られないなど、自分の個性を貫く生き方を好む人を表しています。

そして、獅子座太陽と蟹座の水星、土星がコンジャンクション。牡羊座24度の木星、天秤座28度の天王星とで、活動宮のTスクエアになっています。
すごく生命エネルギーが強いです。火の女らしく情熱的です。
もうひとつのTスクエアは、射手座9度の海王星を頂点にした、乙女座9度の金星、月(魚座2度~13度)の柔軟宮のTスクエアです。なかなか変化が多い人生のようです。
Tスクエアは葛藤するので、変化しながらも自分を貫く感じでしょう。

Tスクエアやヨドなどの三角形は、頂点の天体にエネルギーが注がれ、頂点の天体の目的を実現しようと働きます。
頂点の海王星のサビアンシンボルは「黄金の髪の「幸福の女神」の演劇的な表現」。自分の人生をドラマのように見ている。辛いことがあってもポジティブシンキングというような意味があります。

気になるのは、セスキコードレートのアスペクトが多いことです。
蟹座の土星、水星、牡羊座の木星のスクエアに対して、射手座の海王星がトールハンマーと形成しています。Tスクエアとトールハンマーが重なっている感じです。

ネイタルチャートのトールハンマーは、頭脳明晰であることを意味しますが、他者に対しては大変批判的になります。とことん、やりこめる感じ。
水星と土星が重なっているので、発言がひとりよがりになりやすい傾向もあると思います。
今までのトラスさんの公的な発言は、結構批判的でしたし、逆にそのせいで批判されるところがあった気がします。

2014年:環境・食糧・農村地域大臣に就任。
工業製品などと比べると市場規模の小さな食品について、特に国内消費されるチーズの2/3が輸入されていることは「恥辱」と発言し、奇妙なスピーチとして嘲笑の対象になった。
女性・平等担当大臣に就任。
平等政策のスピーチをした際には、現在のイギリスは空間的格差を無視してファッショナブルな人種や性差別に重きを置きすぎていると指摘した。

またロ**とウ****問題では、最初から強力なウ****支援でした。(都合により伏字にしております)
これは、ちょっと引くぐらいでした。
トラスさんの牡羊座24度の木星に、トランシットの不和の女神エリスがコンジャンクションしているせいもありそうです。

2022年2月10日、ロ*アのセルゲイ・ラブロフ外相と会談したが、互いに批判し合ったのみで成果は得られなかった。
2月24日にウク***侵攻が始まると、BBCのインタビューにおいて、イギリス人のウク***への義勇兵を支援するかどうか尋ねられ、「絶対に」と答えた。しかし、後に他の保守派議員や野党から、そのような行動は1870年制定の法律の下では違法であると批判された。

プライベートは、乙女座9度の金星が牡牛座17度の火星とゆるめのトライン。射手座9度の海王星、蟹座23度土星、牡羊座24度木星はハードアスペクト。天秤座6度の冥王星とはセミセキスタイル。

金星が結構、傷ついています。
金星のサビアンシンボルは「2つの頭が、自分たちの影の外とそのむこうを見る」。影の自分を知って、統合するという意味。
恐らくトラスさんは厳しく育てられ、子どもの頃から自分を律することが癖になっているのでしょう。自分の正体を知りなさいと、この金星は言っている気がします。

火星と金星はトラインなので、恋愛は奔放さが出る感じです。
魚座19度のリリスが火星とセキスタイル、土星とトライン。恋愛が癒しだったり、恋愛依存な感じもします。そういえば、w不倫をしていた時期もあったとか。15年以上も前の話で、現在はご主人と仲睦まじく生活しておられるようです。

今世の目的を示す北ノードは、蠍座27度「軍楽隊が騒がしく街を行進する」
大胆さを表しています。自分が良いと思ったものを信じる、信念の強さ。また、それに周囲を巻き込んでいく大胆さです。
メディアは、トラスさんをサッチャー元首相になぞらえて「鉄の女2.0」と呼んでいるそうですが、なるほど確かにそうかもしれません。
もしも政治家になっていなかったら、ジャーナリスト向きだったかも。

さて、そんなトラスさんが首相就任からわずか2か月弱で、党首を辞任するように求められているそうです。
財政赤字を膨らませる「恒久減税」を政策として打ち出したため、市場が混乱しポンドが大下落してしまったことが原因のようです。

トランシットの影響

トランシットを見てみます。

現在、トラスさんの火星(牡牛17度)に、トランシット天王星がぴったりと重なっています。
獅子座生まれは、個々人で程度の差はありますが、少なからず受難の時だと思うのは、トランシットの天王星、ノード軸が獅子座の太陽とスクエアになり、Tスクエアを形成していること。獅子座の対極の水瓶座には土星があり、グランドクロスにもなる。
また、山羊座の冥王星、魚座の海王星とはクインカンクスになっていること。全体的にかなり負荷がかかっています。

英、減税計画「ほぼすべて」撤回 トラス首相失脚の危機
英国のジェレミー・ハント財務相は17日、市場の混乱を生んでいた減税計画を「ほぼすべて」撤回すると発表した。減税策の撤回は3度目で、リズ・トラス氏の首相としての立場が危ぶまれている。

トラス首相はすでに、富裕層と企業を対象とした減税措置を撤回していた。与党・保守党内では、先月6日に就任したばかりのトラス氏の手腕に対する失望が広まっており、英メディアは党幹部が同氏の失脚を画策していると報じている。

昨日の議会でも、うつむき加減にじっと座っておられ、発言をされませんでした。まだ首相としての実績もないまま失脚してしまうのは可哀想に思いましたが、英国民からしたらそんな気持ちにはならないかもですね。

10月25日に蠍座2度の場所で日食が起きるので、トラスさんの太陽とスクエアになり、さらに負荷がかかるでしょう。
正念場という感じですが、ホロスコープを見てもやわな女性ではないと思います。万が一、党首を辞任する(させられる)ことになっても、信念を貫いて大胆に生きて行かれることと思います。

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