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2023年6月の星の動き

日本では「水無月」(みなづき)と呼ばれる6月。梅雨の季節なのに、水が無いと書かれるわけは、「無」は「の」を意味する連体助詞「な」。
水が無い月なのではなく、「水の月」という意味だそうです。

英語では「June」。これは、ローマ神話の天空神ジュピター(ユピテル)の妻で結婚の女神ジュノーにちなんで名付けられています。
ジューンブライドは、ジュノーにちなんでいるんでしょうね。

2023年6月の数秘

数秘は4、一桁にする前は13です。
4は現実に安定させるエネルギー、13はカルマナンバーと呼ばれる特別なエネルギーを持っています。
タロットカードで表すと4は皇帝、13は死神のカードです。皇帝は現実世界の王様、つまりこの世の王。死神は、冥界の王、霊的世界の王様です。

タロット占いで、多くの人が「一番出て欲しくない」と思っているのが死神のカードだと思いますが、実際はネガティブよりもポジティブな意味があります。
死神のカードが表すものは、終わらせないといけない物事や古いものを手放すということ。
新しいことが始まる際に、古いものが終わるのは、自然の摂理です。

たとえば、人生の終わりは常に必ず死によってもたらされるわけですが、誕生と同時に母親の子宮に二度と戻れなくなったのと同じように、この世には二度と戻れない。愛する人たちと別れ、財も名誉も何もかもすべて手放していく。生まれた時のように、何も持たず裸になって。

『神託のタロット』の死神のカードには、全能の神ゼウスの兄弟で冥界の王・ハデスが描かれています。

クロノスとレアーの子で、ポセイドンとゼウスの兄である。妻はペルセポネー。その象徴は豊穣の角及び水仙、糸杉。ポセイドンと同じく馬とも関連がある。
オリンポス内でもゼウス、ポセイドンに次ぐ実力を持つ。後に冥府が地下にあるとされるようになったことから、地下のゼウスとも呼ばれた。

ハデスとは、目に見えないものを意味するそうです。ゼウスやポセイドンに比べて神話が少ないのはそのせいかもしれません。

別の名前は「プルトン」。その語根は「裕福」を意味し、地下は豊かに富んでいると考えられていました。地中からの養分で作物が実ることや、地下から発見される天然石の結晶などで、黄泉の国は豊かに違いないと古代の人々は思ったのでしょう。

私が思い出すのは、ハデスがペルセポネーを略奪し自分の妻にしてしまったので、娘を奪われた母セレスが嘆き悲しみ、地上に作物が実らない「冬」が出来たことです。

『神託のタロット』では、冥王ハデスの前に裸の人間が跪き、冠や金貨を捧げています。冥界には、現世で手に入れた地位も財産も考え方さえも、この世のものは何ひとつ持って行けませんね。
花を差し出している子供は、終わりが結果的に善きことになることを感じ取っているのかもしれません。
遠くの山から朝陽が昇り、新しい始まりを告げています。

死神のカードが出たから死ぬわけではないけれど、ハデスは私たちに物事を終わらせるときが来たことを知らせています。
そして、その終わりをじゅうぶんに弔い悼むようにと告げています。
手放したものを完全に取り戻すことはできないから、私たちはセレスのように失う悲しみを味わい尽くすことになります。

世界が大きく変わろうとしている時、楽しかった、幸せな思い出も失われて行きますが、ジタバタしながらおおいに悲しみましょう。
そのあとに喜んで迎えられる新しい世界が来ることを願って。

星の動き

5月後半は、17日に木星が牡牛座に入り、21日に太陽が双子座へ、火星は獅子座へ移動しました。
6月は夏至を迎えることもあり、大きくエネルギーが変化していきます。

2日 木星と北ノードがコンジャンクション(合)

6月2日に、木星と北ノード(ヘッド)が牡牛座3度37分で重なります。
ノードは実際の天体ではなく月の交点ですが、北ノードは今回の人生の目的に関係しています。もちろん、人それぞれに人生の目的は違いますが、ひっくるめて「未来」を表しています。

木星は拡大するエネルギーなので、ノードとコンジャンクションになると多くの人になんらかの目覚めを与えるでしょう。運命の歯車が回り、未来への新しい扉が開きます。
また牡牛座でコンジャンクションが起きるので、牡牛座のテーマである「所有」と「価値」について考え方が変化するでしょう。
パワフルな変革のタイミングです。

木星の公転周期は約12年、ノードは約18年かけて一周します。
前回と同じ星座でコンジャンクションするのは、一生のうちに1回、多くて2回経験します。私は、一生に1回だけのグループです。

ノードは常に逆回りです。
現在のノードは北ノード(ヘッド)が牡牛座、南ノード(テイル)が蠍座。7月から2024年12月までは、北ノードは牡羊座、南ノードは天秤座に移動します。木星は2024年は双子座に入っています。
次に木星とノードがぴったり重なるのは、2037年9月23日頃に蟹座で重なります。

そして、今回のように牡牛座で木星と北ノードが重なったのは、1929年5月でした。1929年といえば、秋にウォール街で大暴落が起き、それが大恐慌に発展しました。
詳しくはここでは割愛しますが、牡牛座は金融に関係しています。
木星は豊かさの象徴ですが、木星にはギリシャ神話のゼウスのようなエネルギーがあり、楽観主義で良いことも悪いことも増やします。
それが過剰になったため、いっきに株大暴落につながったと思います。

2023年6月2日 木星&北ノード

今回の木星とノードのコンジャンクションには、火星と冥王星がスクエアになり、南ノード(テイル)も加えるとグランドクロスになります。

南ノードには過去の意味があるため、私たちは過去の行動を反省することになるかもしれません。行動の結果であるカルマが、私たちの人生に現れることもあるでしょう。
そのことで、私たちには「未来をよくするために何をしたらいいか」を考えるきっかけも与えられます。未来に対する責任感を感じるかもしれません。

日本のチャートでは、9ハウスに木星と北ノードが入り、南ノードは3ハウスに入っています。この場合、9ハウスが進化や成長する分野、3ハウスは手放すべき価値観や観念を意味します。

3ハウスと9ハウスは、本来は双子座と射手座の場所で、信念体系を意味します。3ハウスは、メディアとか一般常識、9ハウスは専門的な学習、専門誌知識という意味があります。
たとえば、専門的な知識を得ることで物事を別の視点から見ることができるようになるとか。メディアの言うことを鵜呑みにしないとか一般常識に惑わされないとか。
しかし、情報の取捨選択や、学習の吟味ということも必要でしょう。

私は、現実世界と少し距離がある生活をしているので、Twitterから世界を観ている状況ですが、悪意によって歪められた情報が散見されます。
何を信じるかは自由ですけれど、安易に偏った情報を鵜呑みにしてしまうとどんどん間違った方向に誘導されると思います。
できるだけ正しい情報を得て、思い込みを解消し、古い価値観をアップデートするようにされるとよいと思います。

多くの人にとって、人生の目的に沿った成長と進歩の機会となるはずの木星と北ノードのコンジャンクションなので、一見良く思えないこともポジティブな意識で受け取ってみてくださいね。

金融については別記事に書きますね。

4日 射手座の満月

太陽は双子座、月は射手座、度数は13度18分の満月です。
上のほうで書いたように、双子座と射手座の軸は信念体系を意味します。

2023年6月4日満月図

太陽は、論理的思考を好む双子座にあり、月は直観力で物事を捉える射手座にあり、二つのバランスを取るように促します。古い価値観からの解放を強く望んでいるようにも思える満月です。

ずっと出来ていた火星木星冥王星のTスクエアは、火星が度数を進めたため緩み始めていますが、火星と木星のスクエアの影響力はまだ大きいです。
粗暴になりやすいアスペクトですが、自分の人生にプラスになるように星のエネルギーを使いたいとところです。

ディセンダントに海王星がぴったりくっついているのが気になります。
詳しくは別記事で。

5日 金星が獅子座入り

金星は、2023年10月8日まで獅子座 に滞在します。今年の金星は、7月23日から9月4日まで獅子座内で逆行します。

獅子座金星のシーズンは、ロマンスが盛り上がり、多くの人が恋愛に積極的になります(たぶん)。
ちょっと主張の強いファンションなどで人目を引くのも楽しく、水着みたいな服やエロっぽさ、チョイワルがウケる季節です。
ただし、性欲が刺激され、性犯罪も増えるのでご注意ください。

逆行のプレシャドウは6月20日頃、獅子座12度12分から始まり、逆行は獅子座28度36分でスタートします。
アフターシャドウの終了は、10月8日頃です。

11日 冥王星が山羊座へ再入宮

5月2日から水瓶座0度で逆行開始していた冥王星が、6月11日に山羊座に再入し、10月11日に山羊座27度53分に逆行終了します。
2024年1月21日に水瓶座に出戻り、アフターシャドウは2024年2月1日頃に終了します。

冥王星が山羊座を逆行している間は、社会システムの破壊が起きる可能性があります。汚職、スキャンダルが大々的に暴かれるなど。それによって、新しいシステムの構築を始めることになります。
たとえば、「児童虐待防止法」改正のようなことですね。

「10数名の性被害直接耳にした」ジャニー喜多川氏の性加害を元ジュニアが国会内で証言「見て見ぬふりしないで」再発防止の法改正訴え【news23】 (msn.com)

水星が双子座入り​
6月は祝祭日がない月ですが、水星が双子座に入ると旅心、遊び心が刺激されそうです。近場の旅行や引っ越しなどいい時です。

18日 新月、土星が逆行開始

新月は新しいサイクルの始まりです。双子座の新月は、ポジティブなエネルギーですが、チャートを見ると認識が浅いまま、勢いでスタートする(見切り発車?)可能性もありそう。

2023年6月18日新月図

9ハウス双子座26度での新月です。これも双子座射手座軸ですね。
ICに冥王星がコンジャンクションしているので、念のためテロや災害に注意してください。

こちらも近くなりましたら別記事で。

21日夏至

日付が変わる直前に太陽が蟹座に入り、夏至になります。
夏至の運気は9月の秋分前までに影響すると考えられますが、春分の太陽からスクエアの位置ですので、2023年における課題が明らかになるでしょう。

2023年夏至図

月(国民)が5ハウスに入り、また5ハウスのステリウムなっています。
夏休みが入るので、気持ちは娯楽レジャーのことでいっぱいなのかもしれません。
しかし月は、11ハウス冥王星と1ハウス木星とでTスクエアを形成。12ハウス土星とクインカンクス。楽しんだツケがやってきそうです。

また5ハウスには、SEX、子ども、人口増減にも関係しているので、ジェンダーや少子化問題が多くの人の意識に上るということかな。
太陽(国)は3ハウスでジュノーとコンジャンクション。12ハウス海王星とスクエア。11ハウス冥王星とクインカンクス。
メディアによる操作も行われそうですね。
こちらも詳しくは別記事で。

​​27日 水星が蟹座入り​​

まとめ

6月は、双子座がメインになる季節ですが、対極の射手座の季節でもあります。この二つの星座は、学習や知識に関係しているので、新しいことを学ぶことに心を開いてくださいね。

また双子座に太陽があるときは、コミュニケーションや情報交換が盛んになりますが、情報が多すぎると精神的なストレスも感じやすいので、集まって楽しむこともしながら、1人で静かに過ごす時間も作ってバランスを取るといいでしょう。

月後半に太陽が蟹座に入って行くと、視点が変わり、自分自身の生活や家族のことが気になってくるでしょう。旧知の友人と親交を深めるのも良い時で、懐かしい場所を旅行するのも良いと思います。

死神のカードは、命には寿命があること、物事には終わりがあることを告げています。馴染んだ社会が終わって行く時、私たちが大切にしていたものも終わっていきます。
けれども、それは新しい始まりでもあります。
終わっていったものたちが残した種が、再び命を得て、別の新しい何かが生まれます。そんな重要な時間を私たちは過ごしています。

私たちは未来に何を残せるでしょうか。
そして何が生まれてくるでしょうか。

今日はこのへんで。最後までお読みくださりありがとうございました。

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