ライブ雑感:imas_cg 7th Osaka Day1&2

この土日は京セラドーム大阪で、「THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 7thLIVE TOUR Special 3chord♪ Glowing Rock!」に行ってきました。

基本的に収録音源でやるのがアイマスライブですが、今回はバンド演奏を引っ提げて生音の良さを聴かせるコンセプトで、演目もバンドサウンドの映えるアツい曲が目白押し。CD音源とはまた違った、ライブならではの味わいが大変よかったです。

演出について

ドームクラスの巨大な会場だと、だいたいメインステージの他に花道作ってセンターステージ用意したり、トロッコでアリーナ外周を進んで後方席にキャストが寄っていくセクションを作ったりしそうなものですが、今回は一切無し。
初日終わった時はかなり尖った割り切りをしてきたなと感じたものですが、ライブハウスのエミュレーションをやる以上、正面ステージ以外は余分ということなのでしょう。その分視点が散らかったりすることなく曲に集中出来たので、コンセプトを通したことに拍手をしたいですね。

また音響に関して、初日は1塁側内野スタンドの後方、ステージ中央から後方スピーカー塔に向かう延長上くらいの位置で、どうも音の廻りがよくないスポットになっていたのか全部の音がボケボケしていたような、身体に響いてくるはずのドラムやベースが全然届いてこない消化不良感があったりしたのですが、アリーナ参加の2日目はそんなことは全くなく、気持ちよくバンドの音を全身に浴びてハイになってました。全方位から降ってくるスタンドのコールも強い、たのしー。

セットリストについて

詳細は公式ブログ(Day1Day2)や有志のまとめ(Day1Day2)を参照。有志まとめの方は曲ごとに歌唱キャストが併記されているので仲間内の振り返りでも重宝しています、感謝。

とにかくロックでアゲていこうぜぇという攻め攻めの構成。名古屋に続き急に未発表新曲をブチ込んでこちらの対応力を試してくる展開も。

アコースティックセクションについては、初日に来るまで発想が完全に抜けていましたが、バンド公演なら定番ではあり、元の曲とはまた違った印象を与えてくれるのでたいへんよいです。

どの曲を振り返ってもよかったとしか言わないしとにかく楽しかった以外の記憶が吹き飛んでるくらいの感じですが、自分的に深く突き刺さったところを何曲か。

美に入り彩を穿つ:ステージモニターと照明の演出がパチンコ台にしか見えない。などと終演後に飲みの席で宣っておりましたが僕はパチ屋入ったこと皆無です(マジ)。元々こういう曲調が大好物なので、バンド演奏で力強さを増して最高。

in fact(アコースティックアレンジver):孤独を歌にしたような原曲に比べてかなり前向きな印象に仕上がった1曲。10年後の橘ありすがかつての自分に優しく語り掛けるようなと表した話を聞き、なるほどと膝を打ったり。キャラクターの成長を想起させる好演。

おんなの道は星の道:ここだけ空気が某公営放送の歌謡コンサート番組そのもの。演歌って結構ああいう感じで歌われますよね。収録音源以上に情感があります。ステージ中央奥のせり上がりで歌唱するところも含めて二重丸。

Fascinate:シンデレラガールズに参加してまだ日が浅く、今回が初ステージな2人のユニット曲。正直なところ、ゲーム中実装で聴いた感じは、好きな曲調であるけどちょっとパワーが物足りカナくらいの曲でした。今回のステージは力強かったですね。モニターでみた表情付けの違いなどもキャラクターをしっかりモノにしている印象を強く与えてくれて良し。

Trinity Field:圧倒的蒼さ。ステージ三箇所のせり上がりにそれぞれ立ち、競い合い高め合う関係性がさらに強く出た演出になっていました。

エヴリデイドリーム~/ マイ・スイート・ハネムーン (アコースティックアレンジ・メドレーver) :本公演最優秀候補の1。原曲はかなりキュートでポップなんですが、ものすごい静かに歌い上げる感じでリアルに鳥肌が。血を流して倒れているPを前に走馬灯の如く歌っている情景が浮かんでしまったのは反省しています。

紅(カバー楽曲):『紅ダァァァァ!』本公演最優秀候補の2。ご存じX JAPANの伝説的楽曲。何年か前にリクエストカバーCD(アイマス伝統でもある)企画で収録されたことがあります。
初日のセトリでは同じくカバーのHOT LIMIT(from T.M.Revolution)枠で、かつセクションの頭で毒茸伝説をやっていたのもあり、流石に無いだろうと(油断して)構えていたらイントロの特徴的なギターソロでKOされました。赤のペンライト2本で組まれたXがじわじわと広がっていく空気感はちょっと文字では言い表せない高まり。
CD版では入りのシャウトは「ヒャッハー」みたいな感じでちょっとキャラ寄せ気味だったんですが、本公演では待望のクレナイシャウト。発声直前の緊張と高揚が絡み合ったような表情はヤバかった。その後のことはあんまり記憶に無いんですが焼き尽くされましたね…

お願いシンデレラ:シンデレラガールズの公演締めといえばこの曲。バンド演奏ということでいつもより力強い感じになっていたように思います。キャストが毎回自由にステージを動き回って目がいくつあっても足りないんですが、自分の視界範囲では、ギター借りて駆け回る青木瑠璃子さんと、ドラムスティック持って普通に音を足していく大橋彩香さんが本公演ならではの象徴的ワチャワチャであったように思います。

まとめ

3会場での7thツアーとは言うものの、各公演の間が2ヶ月くらい空いて、公演内容も独立した全く違う形をしていたのでツアー感はあんまり無かった気がしますが、まあとにかく楽しかったです。

幕張は色々都合が合わなくて当日LVどころか事後上映(ディレイビューイング)にも行ってないので何も解りませんが、ナゴヤドームを巨大なダンスホールと化した名古屋Day1&2に続き、京セラドーム大阪を巨大なライブハウスにしてしまったのは驚きの一言。

シンデレラガールズのライブとしてはあまりにも特異で、同じようなコンセプトをまた実現するのは難しいと思いますが。こうして常に挑戦を求めてくるコンテンツだからこそ追ってきましたし、これからも出来る範囲で追っていきたいなと。


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