1st E.P. 曲解説「アンダーサイン」

昨年、オムニバスアルバムに参加する事が決まっていて。

音源の提出期限、いわゆる「〆切」っていうのがあるわけで。


担当者「オムニバスの音源そろそろ〆切だよ。できた?」

原「え、3日後でしたっけ?!ま、まだです。」

T「・・・」

H「・・・」


的なやりとりから作曲スタート。

時間がなかった事もあり細部までほとんど全部を一人で作りあげてからのバンドでの確認作業だった。

〆切には間に合いましたよ。


と、ここまではエピソード。

聴き所といえばあのイントロやブリッジで出てくるリフの部分。

4つの楽器がひたすらリフ的なフレーズを鳴らし続ける。特にドラムのフレーズは一番面白いリズムを打ち出せたなと思ってる。コード的にはベースのリフ風なフレーズとギターのリフ風なフレーズがハモリとして基本コードを作り。それにひたすらバイオリンが同じリフを弾いてコード感を変えたりっていう。BLANK BUCKETお得意のオンコードアレンジ。

この部分は一人で作ったからこそ生まれためちゃくちゃなアレンジとリズム。

Bメロのギターとベースもルートを4分で刻むベースとディレイギターの重なりで森の中を進んでいくような雰囲気を上手く作れた。ちなみにライブの時にはエフェクターなど切り替えて、唄いながら弾くので曲の中で一番神経を使う場所。笑

サビでバッと明るい雰囲気に変わるけど何気にここのベースラインが良い味をだしている。

問題のギターソロ前のセッション部分。ライブでもよくよく演奏内容が変わるけどここは曲作り段階でメンバーでセッションしながら組み立てていった部分。未だに、謎だな。と思う部分だけどそれが面白かったので採用。

ギターソロはこの曲で唯一疾走感のあるビート。ソロは何も考えずに一発弾いて、案外良かったのでそのまま採用。イントロのリフと同じく、大好きなハードロックのテイストを入れられてギタリストとしてはニヤっと。

この曲、気付く人はあまりいないと思うけど超がつくド変拍子曲で。

In1(4拍子)-In2(6拍子)-Aメロ(3)-b(6)-A(3)-B(4)-サビ(6)-b(3)-間奏1(6)-間奏2(4)-間奏3(4)-b(6)-サビ(6)-End1(3)-End2(6)

という移り変わりを目まぐるしく。

こうなったのもメロディーやリフを優先したらって感じだった。こういう展開の曲を自然な流れに聞こえるようにつくれたのはバンドとして大きな収穫だった。

たしかこの曲はギターを14~16本ほど重ねたのでCDとか聞き込むと色んな音が見つかって面白いかも。

この曲はYoutubeにミュージックビデオもあります。


「アンダーサイン」MV

→ https://www.youtube.com/watch?v=N5BBvi9tTuE


BLANK BUCKETの曲の中ではバンドでコピーするのが相当難しそうな曲No.1


原 祐介

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