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新しい挑戦へ【最大の敵は自分自身】前編

僕の美容師人生
2019.8より第3章Startします。

目次
第1章 美容学生〜地元の美容室
第2章 現在の美容室(前編/後編)
第3章 MONOCHROME


第1章 美容学生〜地元の美容室


僕はどうしようもない問題児でした。
成績は下から数えたほうが早い。
技術も今じゃ考えられないぐらい

下手くそ

国家試験ギリギリまで、
バンド活動に明け暮れ、
ライブハウスでステージに立っていました。

僕が尊敬してやまない恩師に
おまえは美容師になるのか?と
何度も呼ばれる始末

■自分の美容師としての原点
➡︎ http://blanc-et-noir.online/genten/

働く美容室を決めたのも確か卒業一ヶ月前、

通学路途中にある、
埼玉の実家から10分でつく美容室でした。

当時は美容師になんかなりたくなかったというか、バンドマンよりは安定して稼げるから仕方なくなった、みたいなところがありました。

当時からどこか生意気というか、頑固というか自分が言ったことは曲げたくない!という気質でまわりを困らせていました。

そして2年半働き、ヘアメイクをやりたい!と当時の美容室オーナー夫妻に噛みつきました。

「もっと撮影とかヘアショーとかやってる美容室に俺は行きたいんです!こんな田舎で美容師はもう嫌だ、だから辞めさせてください」と言いました。

今思えばまともな就職活動しなかった僕が悪いだけ。すごく優しくしていただいたのに、お二人には申し訳なかったなと思っています。きっとあのままでいたら、優しいオーナー夫妻のもと家庭的で地域密着の優しい美容師さんになれてたんだろうなと思います。できるようになった今振り返ってもオーナーの奥さんはかなりの凄腕でした。僕の目には今もあの働き方が焼きついています。そして良かったのは何よりお客様が優しくしてくれました。名前を何度も呼んでくれたり、差し入れをしてくださったり。人の優しさに触れた2年半でした

でも夢を諦めたくなかった。一度しかない人生もっと華やかに生きていきたかった。毎日自宅から美容室までは10分。通勤時間計20分。自転車で行けたし、雪が降れば歩いても行けた。見える景色は田んぼと住宅街。こんな美容師でいたくない。そう思った当時の自分は食い入るように、タウンワークやとらばーゆを読みあさりました。そして決めた新しい美容室。それが今の会社でした。お世話になったオーナー夫妻と先輩ひとりに別れを告げ僕は旅立ちました。


第2章 現在の美容室。


名前は伏せますが、今記事を書いている時点での美容室に入社をしました。僕はここでマネージャーまで結果を出すことになりました。
現在の美容室は30店舗ぐらいある大きな会社で、最初は今はなき浦和店に行きました。


〜浦和店
単純に店舗がかっこよかったからで、全面鏡。白と黒の店って感じでした。ここで僕にとってかけがえのないひとに出会うことになります。浦和店は8月入社で11月ぐらいに閉店することになりました。わずか3〜4ヶ月での閉店。この会社大丈夫なんかなと不安になっているときに、浦和店の店長Kさんに俺は川口店の店長やるからおまえについてきてほしい。そう言われたことと、慕っていた先輩Oさんも川口に行くと言うことで川口店へ行くことに決めました。このときの僕はアシスタント。しかも技術ができるようでなんにもできない田舎もん美容師で、あいつは使えないやつだ!って思われていたはずです。それでも信頼してくれてついてこいって言ってくれたことに感謝しています


〜川口 アシスタントからスタイリストへ
そう、僕の第2の故郷と言っても過言ではない川口。ここで、僕は成長しました。地元からの通勤時間はどんどん遠くなりこのときには1時間半ぐらい。まず。とにかく自主練をやりました、誰に何と言われようと営業後残って練習をしました。ウィッグも一気に10台ぐらい買って毎日10時11時まで切りまくる日々。先輩が教えてくれない!ってかなりブーブー言ってましたが。今思えばまた、ここでも問題児。飲み会で店長と喧嘩をして周りのスタッフを困らせて、あんなにお世話になった店長にも、俺が店長の座を奪うんでよろしくお願いしますという強気発言(笑)後輩もできて慕われて、無事にスタイリストにもなり、デビューしてすぐに100万スタイリスト天狗になってた時期でもありました。

美容商品も売れに売れて、30万近く店販をやっていました。今思えば凄すぎます。

そして、ここで別れが僕をさらに成長させました。今までお世話になっていた店長Kさんが大宮に異動になり、大宮の店長Eが、川口の店長になるという話でした。正直に悲しかったですね。僕の美容師人生を語る上ではなくてはならない人で、技術的な部分そしてスタッフに対する愛情の部分はだいぶ学ばせていただきました。

そしてやってきた店長Eさん。
この店長Eさんが最大のターニングポイントでした。まず、店長Kさんとは考え方が真逆、やり方も頭おかしいぐらい計算されてて、何よりも圧倒されたのが、僕より強い生粋のヤンキーの暴走族あがりだったのです。僕の生意気発言を武力でねじ伏せる店長。初めての感覚でした。のちに彼は会社で部長になり、僕をマネージャーとして推薦してくれた恩人となりました。

ボクシングをちゃんと教えてもらったのも店長Eさんでした。夜な夜な営業後ホームレスが寝ている公園横で格闘技。よく鼻血だしてました(笑)今思えばパワハラな気が、、、

本当に何度も助けられました。迷惑かけっぱなしです。いっつもけなされてたんですが、それが周りのスタッフから店長Eさんがお前のこと褒めてたよ!って聞くようになるんです。俺の前では一切褒めてくれないのに、僕のいない飲みの席とかで僕をよく頑張ってるっていってくれたりしてたみたいで、まわりからいい師弟関係ですねって言われて、本当に嬉しかったです。そして店長Eさんは出世をして部長になり川口店を去った数ヶ月後僕は川口店の副店長になりました


〜副店長時代から大宮店店長へ

負けん気が強かったもんで、店長になったのは早かったんです。こうやって振り返ってみないと忘れるもんですね。27?28?とりあえず20代で店長になりました。川口の副店長として店長と変わらない売上をしていた僕は栄転ということで大宮の店長をまかされました。

当時の大宮の店長は浦和の店長Kさんでした。Kさんが独立するということがあったりで、僕は大宮を任され、成績を上げることに成功しました。この時期から、山野美容専門学校の会社特別講師をしたりもしていました。かなり順風満帆な大宮店長でした。異動してすぐに100万プラスしたり、自分自身の売上も過去最高売上を出したり、とにかくうまくいった時代でした。周りの店長からも凄いですねと言われはじめたのですが、そんなとき川口店の業績が下がり立て直してきてほしいと部長より話を受けました。

第2の故郷である川口店の店長は自分の夢でもあったので引き受けました。そこで僕は最強のスタッフを作りました。

〜川口店店長時代
川口店に帰ると色々ボロボロでしたスタッフ同士は仲が悪く人も減り不平不満しか出ない現状。仲が良かったスタッフも数人やめてしまっていました。まずそこで僕がしたことは副店長時代に仲の良かった信頼すべき仲間を2人、俺が店長やるから戻ってきてほしいと連れ戻しました。

最近は会うこともめっきりなくなってしまいましたが、僕の中で最強の後輩Tと後輩Wです。後輩Wは現在の川口店店長にまで成長しました。あの時は本当にかけでした。根底に僕は楽しいやつと働きたいって気持ちがありますだから楽しいやつ集めなきゃやりたくない!と熱烈オファーしたのを今でも覚えています。僕の川口店黄金期でしたね。毎日楽しくて楽しくてスタッフに会いに行くのが仕事みたいになってました。あぁ俺今幸せだな仲間っていいなって思いました。

東京総合美容専門学校の特別講師や、東京コレクションに参加させていただいたのもこの時代でした。

そして同時期ぐらいに僕は部長に言われマネージャーに昇進しました。マネージャーとは会社のやり方に携われる者たちです。本社が品川にあるのでこっちに出てこい!
それが次の課せられた課題でした

〜川口店店長兼大森山王店 に店舗店長

そして、次に出された指令は一度閉じた店をもう一度やるので、店長をやってほしいということでした。ここで僕は挫折をあじわうことになりました。川口店に土日店長、大森山王店に平日店長という勤務形態に変わったのです。大森山王店のスタッフは全てが新しい人でした。そしていい人たちばかりでした。でも、思うように業績が伸びず。山王店の再度閉店が決まってしまいました。ここで初めて自分の無力さを感じました。また、理不尽なことでも、やるかやらないかの世界なんだと再確認できました。

自分の力だけではどうにもならないことがある

マネージャーとして、言いたくないことも言いに行かなきゃ行けない。頑張ってます!だけじゃ通用しない世界を痛感して、結果がでないとギスギスしたり、仲が悪くなったりという最悪な結末を目の当たりにしてしまいました。当時の出来事は今でもはっきり覚えています。これが社会で生きることで今までが仲間に恵まれすぎていたと、仲間の大切さを改めて感じました。

しばらくすると、その大森エリアの大きい店舗の店長が独立のため退社という話が上がり、僕は大森山王にもいたこともあり、川口店店長をおり大森店店長を命じられました。

川口を出る時言いようのない悲しさがありました。仲間を置いていくということ。

そして当時の大森店が葬式のように暗かったこと。今でも行きたくないなぁと思った店でした。そんな店で美容師人生第2章を閉じようとしています。

大森店は長くなると思うので、またの機会に

こんなに長い文章、読んでくださり
ありがとうございました。



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