見出し画像

ディズニーのイマジネーション、その本質をカリカチュアライズするキワモノの裏に見える、ディズニーへの狂おしい愛 Vol.4


『エスケイプ・フロム・トゥモロー』の公開、いよいよ来週、あと1週間だね。日本であまりにも盛り上がっているのを聞いて、嬉しくていてもたってもいられなくなったあの人が、アメリカから緊急来日したみたい。ボクにも内緒で来るだなんて、ホントにビックリだよ。ハハッ。

世界で最も有名な夢の国の、表も裏も知り尽くした、新井克弥先生というメディア学のせんせいが『エスケイプ・フロム・トゥモロー』について語る、全4回の連載。今日が、いよいよ完結編で最後の配信だよ。ぜひVol.1から読んでみてね。最初から読み進めると、黒い夢の国のことがよ〜く分かるはずだよ!新井先生は、「ウォルトへの愛がこめられている映画」と言ってるんだよね。真の夢の国のファンなら、必見てことだよね。映画を観る前に読んで、お友達と一緒に劇場にきてね、待ってるよ。ハハッ♪(by 黒ミッキー)


観客にディズニー・リテラシーを要求する  

こういったやり方は、結果として「エスケイプ・フロム・トゥモロー」を「キワモノ」ではなく、きわめてまっとうで生真面目な、そしてディズニー世界、ウォルトへのリスペクト溢れる作品に昇華させることに成功している。批判しようにも、ここまでディズニー世界を知り尽くしていると、もはや反論できない。それほどまでに本作はディズニー、そしてウォルトへの愛がこめられているのだ。

あの著作権にうるさいディズニーカンパニーが、2013年10月にアメリカで劇場公開されてから現在まで本作を訴えていないのは、ひょっとして、そのことを当のディズニー側も認めているからなのだろうか?本作は最終的に、観客に対してディズニーへの理解度を測定するリトマス試験紙としての機能を果たす。作品の中に詰め込まれたディズニーの精神、ディズニーについてのトリビアな知識を理解できない薄っぺらなディズニーファンであれば、この映画は単なる「キワモノ」と映る。一方、真のマニアであれば、思わずニンマリし、心の中で拍手を贈ってしまう。「エスケイプ・フロム・トゥモロー」はそんな作りになっているのである。

真のディズニーファンなら必見の映画であることは間違いない。(完)


著者 新井克弥 プロフィール                                                                   メディア研究者。関東学院大学文学部教授。ブログ「勝手にメディア社会論」を展開中BLOGOSブロガー。メディア論、記号論、社会心理学の立場から、現代のさまざまな問題を分析。アップル、ディズニー、バックパッカー、若者文化についての情報も多数。

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?
気軽にクリエイターの支援と、記事のオススメができます!
3
7.19 Sat.〜 TOHOシネマズ日劇ほか、期間限定ロードショー!Bad things happen everywhere, especially here... 悪いことは起こる…たとえ夢の国でも escapefromtomorrow.jp