【ヴィクトリアマイル/京王杯SCを考える】

NHKマイルCは消したダノンスコーピオンに勝たれ、週中では面白いと思っていたカワキタレブリーに3着になられ、ブービー人気◎のモズナガレボシにはそれ4を喰らいと散々な日曜日でした。
ですが、アプローチとしては間違っていないと思っているので懲りずに参考にしてくださっている方は、これからもよろしくお願いしますmm

さて、数少ない牝馬限定G1で唯一のマイル戦。
ここを目標にしてくる馬は多いですが、今年はなかなかメンバーが揃ったのではないでしょうか?

約1年ぶりのレースとなる2020年三冠牝馬・デアリングタクト
芝・ダート両G1で好走する白毛の二刀流・ソダシ
大阪杯で調子上昇をアピールした・レイパパレ
サウジアラビアで重賞制覇・ソングライン
混合重賞で好走した・ファインルージュ
高松宮記念では厳しいレースを経験した・レシステンシア
G1初制覇といきたい・アンドヴァラナウト
エリ女以来のG1制覇となるか・アカイイト
2年連続VM好走なるか・マジックキャッスル

と上位人気もメンバーが揃い、下位人気にも調子を上げてきた馬たちが揃った印象。

VMといえば、この条件で行われるレースがここしかないためにリピーターレースになりやすいのが有名。

※2010~2021年までの成績。

10・11年:ブエナビスタ(1着・2着)
12・13年:ホエールキャプチャ(1着・2着)
13・14年:ヴィルシーナ(1着・1着)
14・15・16年:ストレイトガール(3着・1着・1着)
17・18年:ジュールポレール(3着・1着)
19・20年:ノームコア(1着・3着)

好走する馬たちは連続で好走するレースになっていますね。
今年、こちらの対象となるのはマジックキャッスル(3着)1頭のみ。
府中牝馬Sは状態面が最悪、愛知杯は良くわからない敗戦、阪神牝馬Sは5着と状態自体は上向きつつあると思われます。

■血統面
・父ディープインパクトが強い。去年はディープインパクト産駒の1,2,3。
2012年以降はほぼ毎年1頭は馬券に絡んできています。
(今年は4頭。テルツェット、デゼル、マジックキャッスル、レイパパレ)
・それ以外もサンデーサイレンス系が有利で、基本的には速い上りが求められるレースになっています。
・今年はBコース替わりとはいえ、週中に降る雨の影響がかなり残りそうなので例年とは違う展開にはなりそう。

※2010~2021年までの前走。

やはり阪神牝馬Sからのローテが圧倒的ですが、近3年は中山牝馬Sを使う馬も好走してくるレースになっています。

■注目の穴馬について

上位人気馬に関しては皆さん調べると思いますので割愛します。
ここでは注目の穴馬を取り上げていこうと思います。

・メイショウミモザ
 この3走で馬が変わった。ブリンカーを付けた効果があったみたいですが、これまで時計の掛かるコースでしか好走できなかった馬が芝の軽い時期の小倉や阪神で好走できるようになったのは完全に覚醒しているようにみえる。時計が掛かる馬場は歓迎ですし、母メイショウベルーガも重馬場巧者。
少なくとも、阪神牝馬Sで負かしたデゼル、アンドヴァラナウト、マジックキャッスルよりは上位に取りたいし、穴で一考。

・シャドウディーヴァ
前走は完全に追走で脚を使わされた形で、ラストはまったく伸びなかった。
今回は府中牝馬Sの時と同じ逃げ馬ローザノワールがいるということで、ペースはあの時に近いものになりそう。
レイパパレ、レシステンシアが逃げるとちょっと話は変わるが、川田騎手の性格上、ここまで先行して溜める競馬を覚えさせてきた以上、ここで逃げるという選択肢は取らない気がする。
前半3Fのペースがある程度緩めば、直線でこの馬の末脚が爆発しそう。

・クリノプレミアム
年を越して馬がだいぶ成長している。京都金杯では牡馬相手にハンデ52キロながらも5着と好走。
4着ダイアトニックは阪急杯勝ち馬。6着エアロロノアはマイラーズCでも5着と好走。バスラットレオンは海外G2制覇。
牝馬限定戦ではなく、混合重賞で好走した点を評価。
その後、京都牝馬Sでは16着と負けましたが、これは前残りのレースな上に距離が短かったとみて良いでしょう。
その後、中山牝馬Sでは4コーナー外を回しながらも差し切って1着。
続く福島牝馬Sでは前半1000m58.6秒のハイペースを5番手で先行して2着。
まったく違う競馬でどちらも強い競馬を見せたという点は評価したい。
左回りや東京コースでの好走歴もありますし、上位は強い馬が多いですが、この成長曲線は見逃せないものがあります。

・ディヴィーナ
まだ3勝クラスを勝ったばかりの馬ですが、3走前の2勝クラスでは湘南Sを勝ったジャスティンカフェを完封。豊橋Sでは重めの馬場をこなしつつも勝利。重めの馬場への適性は十分ある。
時計が速すぎる場合でも対応できそうではあるが、時計が掛かるレースの場合はこの馬にとっては好都合。関東圏への初輸送が発生するのでその点は大きな割引か。

・アカイイト
穴馬になるなら普通に買いたい。府中牝馬Sではゲートで出遅れて追走してましたが、阪神の垂水Sではスタートもポンと出ているので輸送がクリアできればでしょうか。大阪杯のように前半34.6秒くらいでいかれると追走が厳しくなりそうですが、重馬場以上でレースが進むならマイルの流れにも対応できるのではないでしょうか?
今年の金鯱賞もレベルが高いレースでしたし、逃げ・先行が有利の展開の中を差してきたという点では馬がかなり成長しているように思える。
超ハイレベルの有馬記念で7着は十分ですし、この時のメンバーに比べれば。

現時点での印
◎ファインルージュ
〇レイパパレ
▲ディヴィーナ
☆シャドウディーヴァ、マジックキャッスル、クリノプレミアム、メイショウミモザ、アカイイト
△ソダシ、デアリングタクト

ソングラインはとても悩ましい存在です笑

■京王杯SC

ここはみんな大好きメイケイエールと同じくらいお転婆枠だったのリフレイムがいることでレース展開がどうなるのか。って感じですね。

この中で買いたい馬は
◎ワールドバローズ
〇スカイグルーヴ
▲ギルデッドミラー
☆クリスティ、ビオグラフィー
△リフレイム

ワールドバローズの前走は東京新聞杯でしたが、ここで好走した馬たちはファインルージュ、当馬を除いて後方11番手以降にいた馬で差し・追い込み決着だったことがはっきりわかる。この中でファインルージュは道中詰まって追い出しに時間が掛っていたが、抜け出した瞬間の加速が凄まじかった。
ワールドバローズはアオイクレアトールと接触しそうになったり、最後の最後で前にドナアトラエンテが来たり、伸びない内を通ったりと弁解の余地はある。特に勝ち馬イルーシヴパンサーは安田記念でも十分勝ち負けになる馬。
スカイグルーヴ:京都牝馬Sがシンプルにレベルが高い。
勝ち馬ロータスランドは高松宮記念2着。4着シゲルピンクルビー鞍馬S1着、11着アスタールビー鞍馬S3着、16着クリノプレミアム中山牝馬S1着、福島牝馬S2着。ギルデッドミラーもダービー卿CTでスムーズなら馬券はあったと考えれば、この組は素直に評価すべき組。
混合重賞ではあるが、ここに出走していた3頭を上位に置いているのはそこから。
リフレイムはイルーシヴパンサー比較でここでもやれそう。
ビオグラフィーは前走オーシャンステークスはもうレースになっていませんでしたし、去年の京王杯SCはハイレベル戦を5着と好走。
リフレイムとのハナの奪い合いをしたら終わりですが、テンはこちらの方が速いのでBコース替わりでギリギリまで粘ることができれば。

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