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九州大学の編入試験を受けてきた(受験記録)

Black Rockです。

8/17・18の九州大学工学部の編入試験を受験してきました。僕が受験したのは電気情報工学科です。

今回は受験記録ということで、試験前日から試験終了までの流れや思ったことなどを時系列に沿ってお話ししたいなと思います。

いわゆる編入体験談的なものは合否が出てから書くことにします。ただ、不合格だった場合に、書くモチベがなくなって投稿しない可能性はありますが...
とりあえず、合否については確実に報告したいと思っています。

試験前日

10時くらいに家を出発して空港に向かい、空港で昼食を食べた後、福岡空港まで飛行機で移動しました。LCCのJetstarを利用しました。
僕は自律神経失調症の治療中で、機内でパニック発作などが出ないか不安が多少あって緊張しましたが、特に問題なくフライトを終えました。

空港から電車で1時間ほどかけてホテルまで移動しました。今回利用したホテルは、グローカルホテル糸島です。少し高めのホテルでしたが、開業プランで1泊9000円ほどで泊まることができました。九州大学付近にあるのがこのホテルのみで、他は移動時間が長過ぎて朝が辛いなと思ったため、少し値段は張りますがこのホテルを選びました。

最近開業したホテルのため設備は新しくて、料金が少し高いというのもあってサービスも居心地も良かったです。

ホテルでは次の日のための勉強を軽くしました。英文法の参考書の復習と、数学で忘れている公式等がないかの確認程度です。

難関大学の試験前日ということもあり、若干緊張感がありましたが、普段のルーティン通りに過ごすことを意識したので、緊張しすぎることはありませんでした。

先日の記事でも書いたことですが、僕は自律神経失調症治療のために睡眠剤を処方されていました。試験前の時点で2週間ほど睡眠剤を投与する生活をしていました。その2週間でのことを話すと、睡眠剤を投与すると30分ほどで眠気が訪れて、入眠しやすくはなるのですが、朝早く起きれたことがありませんでした。
なので、試験前日に睡眠剤を飲むことで試験に寝坊してしまうのではないかという不安はあったのですが、アラームをかけておけばどうにかなるだろうと思い、試験前日も服用しました。

実際に睡眠剤を服用すると眠くなるだけでなく、体の緊張感も和らいだように感じました。

就寝したのが12時半過ぎくらいだったかなと思います。
睡眠剤の影響もあり就寝してから5分ほどで入眠することができました。試験前日の睡眠に関して結構不安があるタイプだったので、これだけ速く睡眠状態に入ることができたのはありがたいことです。

試験前日に眠れないという人は、割と普段から不眠を抱えているタイプの人が多いと思います。そういう方は、試験の1週間前くらいに精神科や心療内科に行って睡眠剤を処方してもらうのが良いかもしれません。

僕は九州大学の試験終了日の次の日にあった大阪大学の試験も受けたので、4日連続の試験だったわけですが、これを精神的にも体力的にも乗り越えられたのは、睡眠剤によって安定した睡眠を確保できたからといっても過言ではありません。

試験1日目

睡眠剤による寝坊するのではないかという懸念に反して、朝は割と早く目が覚めました。7時くらいだったかなと思います。空調で若干体が冷えているなと感じたので、朝風呂に入って心身をリラックスさせました。

朝はあまり食べないタイプなので、ホテルの朝食を少しだけいただきました。

試験会場に着いて思ったのは、意外と受験者が少ないということでした。そもそも試験のレベルが高いというのもあり、受験しようとする人も少なかったのかもしれません。僕の受けた電気情報工学科はおそらく20人前後でした。

ここからは試験の内容について書きます。

1日目は数学と英語の試験がありました。一般科目に関しては、そのうち公開されるので、僕がここで内容を詳しく書くのは不要でしょう。ということでざっくりとした内容と出来を書きます。

数学

大問1:線形代数 10割程度

大問2:微分方程式 10割程度

大問3:ベクトル解析 3~4割程度

大問4:確率 3~4割程度

全体としては、おそらく65%程度です。大問3,4に関しては難易度が高いと僕は感じました。他の人が解けていたら、合格は厳しいかもしれません。


英語

大問1:長文の日本語訳
8~10割程度

大問2:長文の日本語訳
7~8割程度

大問3:英作文
8~9割程度

全体としては、おそらく85%程度です。時間がなくて埋められなかった問題が、たしか大問2にあったので、そこが痛手です。


1日目の試験が終わったあとは、ホテルに戻って次の日の面接対策をしました。なにしろ、面接対策を一切していなかったので、急いで準備しなければいけないという状況でした。2~3時間ほどで、Webサイトをあさって判断材料を探して原稿まで落とし込む、というところまでを終わらせました。面接対策に関しては以前に受けた別の大学の試験のために作ったものがありましたから、さほど時間はかかりませんでした。

そこからシャワーを浴び少し仮眠をとって、夕食を食べて、夜は電気回路の勉強をしました。計算機工学に関しては過去の情報がインターネット上にほぼ無かったので、あまり対策のしようがありませんでした。

この日の夜も、難なく眠ることが出来ました。就寝が12時半くらいだったと思います。

試験2日目

確か7時ころに起床しました。その日も朝風呂をして、朝食も軽く済ませました。

ホテルから大学への移動中に、面接の原稿を頭の中でアウトプットしていました。

ここからは試験の内容についてです。

専門科目に関しては、例年公開されていないので、詳しく説明します。といっても電気回路に関しては回路図を用いないと説明が難しいので、また今度それを作成して、ブログかnoteで公開したいと思います。計算機工学はだいたい文章を見ればわかると思いますが、時間があったら問題の再現を作成して公開したいと思います。

電気回路

大問1:交流回路
(1)力率と無効電力を求める問題
(2)コンデンサ-jX[Ω]をつないで力率が100%になったときの、Xの値を求める問題

7~10割程度。多分あってますが計算方法について不安な点が1つあったので、そこを間違えていたら7割程度です。

大問2:RL回路
(1) |E/V|の値を求める問題(Eは直流電源電圧、Vは回路中で指定されたある点と点の電位差)
(2)arg(E/V)=π/3のときの、X/Rの値を求める問題(Xはコイルのリアクタンス、Rは抵抗の値)

8~10割程度。全て解けたのでミスがなければ10割です。

大問3:過渡現象
(1)与えられた回路にて、スイッチをONにした直後(t=0+)の、回路中で指定された電流の値を求める問題
(2)t>0における、回路中で指定された電流の値を求める問題

8~10割程度。全て解けたのでミスがなければ10割です。


全体としては、9~10割程度だと思います。


計算機工学

大問1
(1)10進数表現・符号なし絶対値表現(おそらく符号付き絶対値表現の誤植)・8ビット2の補数表現・16ビット2の補数表現の対応表を埋める
(2)浮動小数点数
①問題中で指定された形式の浮動小数点数(指数部3桁、仮数部4桁)の最小値
②浮動小数点数で表された2つの数の減算を浮動小数点数で示す
③前問の解を10進数で示す

8~10割程度。ミスがなければ満点。問題中の符号なし絶対値表現という記載を誤植だろうと判断し、符号付き絶対値表現で答えを書きました。本当に符号なし絶対値表現というものが存在するなら、ここは減点されるでしょう。

大問2
(1)離散数学
与えられた3つの関係が反射律、対称律、推移律を満たすか否かそれぞれ示す、満たさない場合は反例を示す。
(2)論理回路
①与えられた論理関数を最簡形にする
②論理関数の等式が成り立つことを式変形のみを用いて証明
③与えられた論理関数をNANDのみを用いて表す
④4ビットの2進数が素数である時に1を出力する関数の真理値表作成と論理関数を示す

7割程度。(1)の反射律、対称律、推移律の定義を覚えていなかったので勘で書きました。離散数学からの出題は、計算機工学という試験名からは想定できませんでした。(2)はすべて解けました。

大問3
与えられた整数Nが、スミス数であるかどうかを判定するプログラムを書く。(スミス数とは、その素因数の各位の数字の和の合計がもとの数の各位の数字の和に等しい数のこと)

4~6割程度。プログラム全体のアルゴリズムは頭に浮かびましたが、コードに書き起こしているうちに、時間切れとなりました。


全体としては7~8割程度でしょうか。配点がわからなかったのでなんとも言えません。大問3に大きく配点が振られていれば、もっと低くなる可能性もあります。


面接試験

面接試験では、3人の面接官の方々がいて、志望動機、併願校、卒業研究、大学院への進学の3点について聞かれました。若干対策不足があり、少し考えたりで詰まることもありましたが、聞かれたことに対しての返答を確実に返して、面接官の方にもわかっていただけたようなので、大きな問題はないかなと思います。


面接が終わったら、試験終了で、ここからすぐに大阪へと移動することになります。

試験全体のまとめ

筆記試験全体の出来をまとめると、あくまでも僕の手応えですが、
数学6.5割、英語8.5割、電気回路9~10割、計算機工学7~8割程度です。

(ただ、これらには僕の希望的観測が含まれている可能性があります。自分の思っている以上にミスが多ければこれより低くなります。)

ただ総括して、悪くなかったかなと思います。実力を出しきれなかったみたいな事はありません。これが僕の実力だなと感じています。ただ、受験者のレベルも高いでしょうから、落とされても特に文句はありません。


今回の試験全体を通して、精神的にも体力的にも、割と楽に過ごすことが出来たように感じます。

昨年の試験では、夜は殆ど眠れなかったし、メンタルも体力的にも辛いという状態でした。

この変化は、自律神経失調症の治療のための薬によるものもあるとは思いますが、少なからず僕のセルフコントロール能力やセルフケアの能力の高まりによるものもあると思っています。

この1年で得たものは大きいなと感じました。

最後まで読んでいただいてありがとうございました。
応援してくれた方々、ありがとうございます。

次回の記事では大阪大学の受験記録について書きたいと思います。

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