物事、そううまくはいかない

先日、大型家電を買い替えた。
約20年、我が家の快適さを保ってきた家電であったが、寄る年並みには勝てずその寿命を全うしたのであった。

さて、買い替えである。
近所の大型電器屋に買いに行った。その前日に父が下見に行き、何を買うかは決めてきていた。
私としてはその金額を聞き、先年私が買い換えた時にはポイントがこのくらいついたから……と計算をしていた。ついたポイントでほかのガタが来ているものも新調しようという話である。

ところが。

ポイントはつかない、と言われてしまった。
何だか知らないが、ポイントにするより現金値引きに方針を切り替えたらしい。
となると、私の皮算用は台無しになってしまう。
いや、ヤバいんだって、うちの電気ポット。

そこで、私は気がついた。
「ねえ、昨日来た時にはポイント付かないなんて聞いてないわ。昨年買った時にはポイントついたから当然つくと思って来たのよ」
後から思えばとんだいちゃもんである。
聞かなかった方が悪いと言われても仕方がない。
だが、店員のおにーちゃん(メーカーから派遣されてるほう)は店頭在庫を減らしたかったのか、心よく?さっぱりと端数を切り捨ててくれた。
なかなか思い切りが良い端数だった。

ポイントついたらまあこのくらいにはなるからいいかー、という感じである。
隣にいた父は突然店員さんにゴネだした私に唖然としていたようだが。
かくして、大型家電のほかにポットも確保して帰路についた。
店頭在庫があってよかった。
さて、翌日取り付け工事がやってきた。
足りないパーツやコードが届かないなどがあったらその場で現金払いというのは、店舗で確認してあったところである。

びみょーーーーーーーーーーに、コードが足りなかった。嘘だろ。
追加料金がこのくらいになります。
チーン。
奇しくも、店員さんが切り落としてくれた端数と同じ額であった。

世の中上手くはいかないねえ。
落語のような、オチがついたのであった。

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