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決して万人受けはしない。それでも見て欲しいアニメ「BanG Dream! It's MyGO!!!!!」

お久しぶりです。

夏が始まり、「BanG Dream! It's MyGO!!!!!」が始まり、もうまもなく終わろうとしています。

アニメ公式サイトは以下になります。

書きたいこと、言いたいこと、思ってることが山ほどあって、数えきれない感情と情緒を、このアニメに今夏持っていかれた私なのですけれども。
改めて書き出そうとすると何も思いつかない私です。
ので、公式サイトのTOPにもございますが、まずはこちらを貼らせて頂きたい。


今回オススメ致しますアニメのOP映像ですね。
梅雨明けから夏に向かうような爽やかさがMV風に描かれたライブシーン。
個人的に特にお気に入りです。
全編通しての癒し部分の一部でもあります。

1話ではこの映像が見られません。ので、こちらからどうぞというには不適切なのかもしれませんが、動きやキャラクター、アニメ映像として「好きかどうか」の基準になるような気もするので挙げさせて頂きました。
3Dアニメが苦手という人も多いですからね。

私はスマホアプリの「BanG Dream! ガールズバンドパーティー」をアニメの二期頃から始めたクチなので、【MyGo!!!!!】のことは公式垢でお見掛けしていました。
アニメをやることが決まった時は本当に嬉しく、メンバー達の所属高校が明かされた時は「知ってる学校だ!」と喜びました。

今作は、これまでのシリーズで積み重ねられた「大ガールズバンド時代」を地続きに引き継いだ形で始まります。
なので、バンドリ!に一度も振れたことのない人には少し敷居が高いかもしれません。
初見バイバイなところが全くないかと言われると、そんなことないよ!と否定は私はできないところでもあります。

キャラクターは一新と言っていいし、これまでのメンバーが大々的に出てくるということもないため、初見でも安心!と言われます。
それは私もそうだと感じつつ、バンドリ!に触れた私が「嬉しく」思い、「おっ」とテンションの上がる瞬間というのは、どうしてもこれまでの先輩メンバー達の面影や軌跡を追った瞬間だったりもするからです。

なので、「そういう部分もあるんだな」というのを踏まえて見てもらえたら、有難いなと初見さんには思うのですが、初見さんに対して「それを踏まえて楽しんで欲しい」と思うのもなんだかおこがましいのかなというのが、「高い敷居」だと思う次第です。
それでも見て欲しい。それが「BanG Dream! It's MyGO!!!!!」に感情を揺さぶられた一人のファンとしての痛烈な願いです。

さて、ここまでが前置きになります。長いですね。

では内容に少しだけ触れていきます。
物語は、とあるバンドの解散から始まります。


第1話「羽丘の不思議ちゃん」

バンドアニメにおいて、いきなりバンドの解散から始まるのは何とも斬新ですね。バンドリの世界の中ではきっとよくあるワンシーンにすぎないのかもしれません。なぜなら大ガールズバンド時代だからです。

第1話「羽丘の不思議ちゃん」

印象的な解散シーンから一転、時が流れて主人公【千早 愛音】ちゃん(かどうかは論争が起きるらしい)の方も事情ありげに登場。
冒頭解散バンドシーンにも出てきたもう一人の主人公【高松 燈】ちゃんの入学した羽丘女子学園に入学してくるところから、『MyGo!!!!!』になっていくバンドの物語はスタートしていきます。


シリーズを少しでも知っている人はおそらく知っている、感じている、イメージにあるであろう代名詞にもなっていそうな『キラキラドキドキ』は正直一切ありません。

なんなら、OPの爽やかさもありません。
3話まで一挙配信があったそうで、私がアニメ放送に気づいたのは3話までがAmazonPrimeで配信されていたからでした。
その時は、「もう三週もアニメ放送終わってたのか」と思ったのですが、三話まで見たら…とは言えないので、初見さんにはぜひ四話まで見て頂きたいと考えています。
1話、導入。
2話、主要メンバーが物語に絡んできつつ、世界観とキャラのお目見え。
3話、1話冒頭の説明も兼ねた、もう一人の主人公を過去と共に掘り下げる展開。
そして、4話でようやくOPメンバーが出揃って(一応)「バンド組みましょう」となるので、実質話が動いていくのは4話だと感じました。

私個人が個人的に(けれども視聴者の大多数はきっと)1話冒頭から気になった部分については、触れられそうで触れられないまま、話は現在最終話に向かっています。
私は当初、ここが明かされることを最重要点として捉えてアニメを見ていたのですが、8話が終わった辺りでですね。ようやく気付いたのです。
このアニメは、「迷子」なキャラクター達が迷子のまま【MyGo!!!!!】になっていくのだ、と。

7話「今日のライブが終わっても」

見る人によっては話が進まない。冗長で、何がしたいのかわからない。じれったい。イライラする。

そう感じる人もいるだろうなと思います。
キャラクターに感情移入できない。という人もいるでしょう。暗くて見ていてしんどいというのも頷ける感想の一つなんです。
ですが、それが「MyGo」で、だから「迷子」なんだと思わざるを得ないのです。
作中何度か、「一生」という言葉が出てきます。
「人生が長い」というようなセリフも、EDの歌詞にも織り込まれています。

私たち視聴者は、作中のキャラクター達の人生のほんの一部を覗き見しているに過ぎないのです。
学生時代の一日一日は今にして思うと、長かった。
迷っていればいるほど、歩みが遅くなるのは当然です。同じところを何度もめぐり、間違った方向へと歩みだしてしまっては、後戻り。
見えない目的地に向かって歩く足取りが、軽いわけがないのですから。

このアニメは、そんな彼女たちそれぞれの心に寄り添い、覗き、触れながら、ゆっくりと5人の心を知りながら、一緒に迷子になっていく。
そんなアニメです。

バラバラのまま始まり、バラバラのまま、「迷子」のままで、それでも、手を取り合って一つの道を作っていこうとしている。

11話まで見た感想として、そう収束しようとしているように感じました。
だから、迷い込んだ迷宮の謎は解かれないのです。それを握るのは、迷子のメンバーではないからです。
迷うことから逃げ、「忘れる」ことを選んだ彼女の物語はまた別のものになり、私が求めた答えが明かされるのはまた別の話になるのでしょう。
それでも、【まだ名前もないバンド】から始まって、【迷子のバンド】になろうとしている彼女たちが【MyGO!!!!!】と名乗り、OP映像の表情になるその時まで、私は彼女たちを見届けたいと思うのでした。

作中の彼女たちが自らを「MyGo!!!!!」と名乗った時が、私にとっての

「忘れたくない最初の一雫」

になるのでしょう。




・12話放送後追記

13話で思いっきり出てくることになりますね!!!!!!!!
というか、12話の終わりからもう祥子様のターンでしたね。
ぜんぜん予想と違いました!お疲れ様ですwwwwww

よくわからないんですけど美味しいもの食べます!!