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バディファイト 10th童話をゼロから解説

・前置き的なもの
皆さんはじめまして、blackagate(くろめのう)と申します。
10thバディ祭の熱に浮かされ、GWが明けてもなお残る余韻と感情をぶつけるべく筆を取りました。が、「解説」なんて偉そうなタイトルをつけてしまったことを少し後悔しています。果たしてそんなうまいこと書けるのか?頑張れこの後の自分。
まあ紙オタクの自語りなんて書いてもしょうがないので、早速本編を始めましょう。多分すごく長くなります。


・何するテーマ?

端的に言えば「モンスターをいっぱい出したり引っ込めたりして、いっぱい殴るテーマ」です。いわゆるビートダウン的なやつですね。それがなんと可愛いキャラクター達によって行われます。盤面が非常に可愛いかんじになるので、使っていて笑顔になること間違いなし。
また、ビート系でありながら妨害札も使えます。もちろんコールコストはルールと言い張るデッキや、フラッグを追加で3枚不正持ち込みするデッキなどと比べると潤沢とは言えませんが、魔法無効、盤面破壊という必要最低限はあります。
もちろん防御面もなかなかのものです。詳しくは後述しますが、出したり引っ込めたりの仕様のおかげで、バディブロックとの相性が抜群です。
が、このテーマは「いっぱい出す」「いっぱい殴る」という性質上、ロイヤルティとバディブロックに異常に弱いです。もちろんケアするように動くのですが、ごまかしが効かないことも多々あります。そのため、宗教上の理由でロイヤルティを認知できない方や、親をバディブロックに殺されている方は使うのが難しいかもしれません。

・主なカード達の話

動き方を見る前に、ざっくりカードの役割を紹介。結構な量になる予定なので、流し見程度にご覧ください

・アイテム

幻想童話 エヒト・ビブリオ“Re:I”

今回の10thセットでの童話強化カードのうちの1枚。
やることの本質はそれまでの旧本と変わらず、ソウルにモンスターを入れて、好きな時に出すことができます。
大きく強化されたのは主に
1, "メルヘンパニック"の名称ターン1の消滅
2, 対抗で使える盤面、ドロップの収納
です。この2つの強化は書いてあるまま順当に使うだけでも旧本には戻れないくらいの強さがあります。しかしこの効果、なんと悪用することによって実質最大7回ナイスワンというテキストに化けます。言ってることはドラゴレムギアゴットの並び。詳しい話は後述のプレイの部分で。

・魔法

ハピネス・ワンダーランド!

こちらは旧童話から続投のメインカード。ソウルにカードが入ったら2ドロー(往復可)というバカドローソースでありながら、ソウルの枚数に応じて攻撃力があがるオマケつき。この5000という数値は一見地味に見えますが、このテーマは展開しまくりデッキのため、連携攻撃すれば増える効果量は2倍に、3枚で攻撃すれば3倍と無限の可能性を秘めたステータスになります。イラストのアリスが可愛いので皆さん80枚は集めましょう。

ヘクセンの儀式


更に時代がもどり、童話最初期のカードとなります。その実装時期とは裏腹に、今なお童話界トップクラスのドローソースであり、最強の魔法の座をほしいままにしているといっても過言ではないです。
自分のモンスター1枚を犠牲に、1ゲージ2ドローが往復するなんて恐ろしいテキストは、初動、攻撃透かし、ロスト直後ドロソの全てにおいて他の追随を許しません。(当社比) また、モンスターが破壊されたことによって誘発する効果を使うためのカードとしても機能するため、フルールエマの1ゲージ捨てる効果や、本にしまう効果もセットでお得なのも最強ポイントです。

シャルサーナの加護 "Re:S"


おそらく他のnoteでも散々語られているであろうこのカードも、もちろん最強です。
0にするという防御界最高峰の盾としての機能はもちろん、1ドローしながらターン中永続破壊耐性にステータスアップはさすがに強すぎます。特に後から出たモンスターにも効果がある点が童話と相性バツグン。童話の連続攻撃ヂカラを一つ上のステージに上げるカードです。

ボーナスクエスト "Re:S"


10thカード2枚目の魔法は、単純な鬼強ドロソ。コストでサイズ1以下を捨てれば3ゲージ3ヒール2ドロー、2以上なら2ゲージ2ヒール3ドローと、2回竜王伝を素でやるようなスペック。
しかしこのカード、その強さ故にコストで捨てるカードを何にするのかを悩むこともあるかなーと個人的には思っています。個人的にはアリス>エマ>ヨルダン、ヘンリー以外のs1>クライン隊>アリスドラゴンの順で捨てています。自分は、後述のナイスワン連打方式の最後に締めで出すモンスターは捨てていいという考えをしているので、特にアリスでドローしたいのですが、このへんは人によるかもしれせん。知り合いに童話使いが他にいないので分かりませんが。

アンフリージング


なんとTheカオス。童話に出てくる化け物枠イラスト。無条件でライフ1でデッキの上から3枚みて、1枚まで拾えるスグレモノ。序盤安定剤、最後の詰めに欲しいカード探し、ロスト後のドロソなどなんでもござれなので、採用待ったなし。少しデッキ構築的な話になりますが、このテーマはターン1回制限のカードが割と手札に溜まりがちになります。また、魔法を増やしすぎるとハピネスエマの効果が空振りしやすくなります。そのため、このカードは2枚までを目安に入れるといいかと思います。

バディファイト ”the 10th anniversary”


魔法コーナー最後はこのカード。マリガンやらなんやらはおそらくいたるところで言われていると思うので割愛しますが、このテーマで特筆することは自ターン中、2つ目がシンプルにフィニッシャーや防御力崩しとして有効なことと、3つ目のアイテムとモンスターを山札に戻す効果が擬似的にドロソになることです。
3つめは、この後のモンスターパートのヘンリーの所で語るのでお待ちを。
おそらく他のテーマより採用する価値が高いので、マリガンが気軽に入れておけるというのは心強いですね。

・モンスター

ワンダーランド・ウォーカー アリス

童話看板娘その1。金髪、サイドアップツインテール、ツンデレ、八重歯。私の好きな女です。
このカードの強みはなんといっても対抗能力の二つ。上の効果では、いつでもどこでも新鮮な童話がお届けできるため、自ターン中はアタックフェイズの打点増加に、敵ターンにはドリーミンハピネスエマをコールして盤面再展開や、ヨルダンなど小物で元々センターにいるモンスターを踏んで攻撃を透かすのにも使えます。最強。
下の効果は、一見アリスがスタンドするための効果に見えますが、もちろんそんなわけないです。このテーマの「いっぱい出す」は、「アイテムのソウルから」という枕詞がつきます。そのため場に置いたモンスターを繰り返し使うこのテーマの軸になる娘なわけです。最強。

ムーンライトフルール エマ

童話看板娘その2。こちらアニメ神バディファイトの童話使い夢見メルちゃんのバディの第3形態となっています。シンプルにいるだけで本とワンダーランドに耐性を付けてくれる守り神のため、アタック開始時までに必ず出しておきたいカードです。またアタック時ドロップから1枚ソウルイン出来る効果は、ワンダーランドに指定カードを入れるのにもってこいなので、クライン隊がドロップにいるときはこのエマで入れることを意識しておきましょう。

ドリーミンハピネス 赤ずきん エマ

童話看板娘エマちゃん最新の姿です。フルールエマ同様いるだけで耐性がつきますが、こちらは手札に戻らず、能力が無効化されないというのがモンスターにもつきます。そのためシャルサーナと合わせてほぼ完全耐性がつけられます。
さらに、名称ターン1ではありますが山上5枚から好きな童話が出せるというエンジンも兼ね備えており、このエマで事故回避が出来たというシーンも多々あります。そのため見た目以上にありがたみが強いカードです。

猟師 ヨルダン

今も昔も変わらない、童話の最強ドローエンジンです。見た目は出た時1ドロー、しかしここは童話。本にしまってもう一度だせば1枚で2ドローできる換算になります。弱いわけない。一応ゲージとライフも足せるので、ちょっと器用に動いたりもできます。
······というのが10th以前の評価でした。しかし、新本の登場により、このカードはヘンリーと合わせてもう一つの《高み》にいくことになります。

急ぎ足の白うさぎ ヘンリー

先のヨルダンに続く、童話のデッキ安定剤です。本がワンダーランドを回収できるということで、足りない方を持ってくるシンプルながらありがたいサーチカードでした。が、新本、ヨルダン、ヘンリーの三枚は、なんと疑ループのような挙動を行います。
まず、ヘンリーを出します。本回収。ヨルダンをだして1ドロー。もう一枚ヨルダンが出せれば最高、出せなくてもとりあえず本を装備し、本の収納効果を使い、場のヘンリーとヨルダンをしまいます。そのままこの2枚を(ヨルダンやレーネが追加でいれば3枚)メルヘンパニックで出して、デッキから本をサーチし、1ドローします。その後、回収した本を装備している本と張り替えます。するとあら不思議、もう一回収納できてメルヘンパニックできます。
これを4回やった後、10thアニバーサリーでドロップの本3枚を山に戻すことで、更に3回できる...という化け物リソース稼ぎムーヴが可能に。ナイスワンが1ターンに7回打てるなんて夢のような話がここにはあります。それはまるでおとぎ話のよう。

トランプ・ソルジャー クライン隊

童話の中で唯一素サイズ0のモンスター。役割はアタックした後に手札交換しながらの1点ダメージに加え、ソウルから捨てればダメージを0に減らす盾としても働きます。だいぶ勤勉。そしてこのカード、後述のアリスドラゴンの打点になるため、できるだけワンダーランドのソウルに入れておきたいカードです。そのため、アリス効果でしまう時や、フルールエマの対象は出来るだけワンダーランドにしましょう。フルールエマとムーン、ブロックさえ供給できてしまえば、理論上無限にターンがもらえます。

ワンダラー・アリスドラゴン

看板娘アリスのドラゴン形態。今回紹介する唯一のサイズ3モンスターです。このカードの役割はシンプルなフィニッシャー。ワンダーランドのソウルが3枚以上、うちクライン隊が2枚いるか1枚+シャルサーナを打った状態で出せば、ムーンもブロックもケアしながら潜影12点が出せるなかなかな強アタッカー。ただしサイズ3であるため、コールした後の盤面は消し飛びます。効果で出す時はアリスで場のカードをしまいきった後、アリスを破壊対象に選んで本のソウルにしまいましょう。

人魚姫 レーネ

ライフ回復と魔法無効を行う、このテーマの耐久性を上げる要のカードです。
疑ナイスワンループの際、ヨルダンが1枚しかないときにレーネを効果に巻き込むと結構ライフが回復します。引ききれなかったけどライフ2くらいあるからターン貰えそうだなみたいなことになることもあるので、見落とさないようにしましょう。
また、レーネをソウルに入れられる時はゲージは2以上必ず保持しましょう。ヤンキーにカツアゲされた場合も、ヘクセンなどで返せそうかもな、という意識を忘れずに。

・童話の動き方の話

・スタートからメイン終わりまで

メインフェイズが終わる時点での目標は、盤面にアリス、新本(効果を何も使っていない情報)、フルールエマ、クライン隊、ワンダーランドがある状態です。追加で手札にアリスドラゴンやクライン隊、ハピネスエマ、レーネなどあとからアリスの効果で出すカードや、クライン隊のアタック終了時効果で入れるカードも抱えておくのがベストです。もちろんバディブロックや恩寵などの防御札、ヘクセンなどのドロソやロストはいわずもがなですね、そのへんは他のデッキと大差ないかと。
基本的なデッキを回す手順は、ヘンリーのところで紹介した疑ナイスワンループです。そのためのゲージやパーツはボナクエやヘクセンで手に入れるイメージ。もちろん先にループを始めて、途中でうつのでも全然大丈夫ですので、そのへんは状況次第で変えちゃいましょう。
ただ、注意しておきたいのはアリスをコールするタイミング。本のしまう効果を使う前にアリスを出すと、場の童話のサイズが1減る効果によって、本のさまう条件を満たせなくなります。そのため、アリスを出すのはアタックフェイズにいく直前にしましょう。
個人的にはアリスをコストにボナクエ→3枚目の本の効果でアリスヨルダンヨルダン(手札に本がないなら1枚ヘンリー)でドロータームを終え、完成盤面に持っていく動きがきれいだと思ってます。
また、一応ロイヤルティ対策として2枚目にハピネスエマが出せると非常に強いです。相手がミス等でハピネスエマの効果にロイヤルティをうたなければ、登場時効果を持たないモンスターを効果でコールすることで4枚目が合法で出せます。そこにもなければ確変突入です。頑張って覚醒ハイパーまでいけば、あなたの勝ちです。

・アタックフェイズからエンドまで

基本的にいっぱい殴ります。ですが、アリスドラゴンフィニッシュが見えている時(アタックを1度もせずに、アリスドラゴンの打点が4にできる後攻1ターン目以降)は、アリスの効果コールとスクワット(注:アリスがスタンドした状態で場のカードをソウルに入れること)を済ませた後、そのまま出して攻撃し始めるのがベストです。アリスドラゴンの攻撃が終わった後、メルヘンパニックでアリス達を再展開し、必要があれば追撃を、なければスクワットなりを済ませてターンを返しましょう。ここで出し直したアリスはもう一度効果コールを使えるので、ワンダーランドなどでレーネやヨルダンを引いていれば出してOKです。
アタック中のメルヘンパニックですが、後攻1ターン目以降や、手札にヘクセンがある場合はフルールエマは出し得です。破壊されると1ランデスが飛ぶため、ヘクセン等の破壊におまけがついて美味しいかつ、アタック時効果が強力なのでフルールエマでいっぱい攻撃すると幸せになれます。やは〜。

・相手ターン中や攻撃の受け方

相手ターンにやることは、基本的にヘクセンでのドローとレーネ魔法無効くらいになります。なんならヘクセンもターン終わりにロストしてから使うなんて動き方もあるので、割と相手ターンは暇です。その分相手が何をしようとしているのかしっかり判断し、防御のプランなりを考えておきましょう。まあ私もそんなに真面目に考えてないので、相手のテキストでも見て待ちます。
防御は基本的にアリスでの透かしになりますが、分かっている人はさすがにまずアリスに向かって攻撃してきます。その場合、アタック中に効果コール、スクワットを(順番は何からでもOK)すませてアリスは攻撃を貰いましょう。破壊されれば本が収納してくれます。その後は低い打点はライフで受け、5を超えればムーンかクライン隊、そしてブロックまで繋げるのが効率的です。ムーンやクライン隊がいない場合は、アタック宣言前のタイミングでメルヘンパニックでアリスたちを再展開し、攻撃回数を稼ぎましょう。

・デッキ構築の話

私のトゥイッターに写真でレシピを上げているのですが、めちゃくちゃ写りが悪いのでデッキログをご参照ください「70FXJ」
おそらく、トゥイッターに上がっている他の方のレシピとの違いは、フューチャーカード(FCBF)を入れてないところ、クライン隊&アリスドラゴンセットの有無かなと。
まずFCBFについては(効果は割愛)使っていてハピネスエマがヒットしなくなる引っかかりになるなと思ったのが不採用の理由です。あとFCBFって手札にかさばると10thマリガン以外で使い道がないのですが、いかんせん回る時はいっぱいドローする関係で、手札が9枚以上のことが多くて邪魔になることが多かったです。なので2枚採用するくらいならまあと思ったのですが、デッキがおデブすぎたので抜く判断に。あといれるならバディをヨルダンにした方が強いので、バディをアリスにしたかった私のデッキからはいらない子になりました。
あとはクライン隊セット。おそらくデッキのぶん回りに目を着けた方は、ロストに繋ぐためのデッキとして童話を使っていたのかなと。その場合、クライン隊はまだしもフィニッシャーのアリスドラゴンなんて全然いらないので外れているのかなと。逆に童話で戦い決めるぜ!の方はロスト抜いてアリスドラゴンに変えるのも1つの手だと思います。
あとは個人的に採用悩んだのはアイリスライラックとスロースロースワロー、ぴゅあゆめシフォン、タイムセールあたりですね。ライラックはアタック中に引いても使えるリソース札ですが、初動で使い物にならなすぎて断念。スワローとシフォンも同じく枠が厳しいかんじ。タイムセールに関してはFCBFが採用されているなら生まれる2ゲージをドローに変換できていい感じですが、そうじゃない時のゲージがさすがにしんどいですね。もし採用するなら途中ヨルダンの1ゲージを使うタイミングが増えそうでした。
変わり種として、アリスバディ、ミライパレットと狂気のシェーブル採用でアリスを守る択もちょっとありかなと。結局バディブロックで止めることになりそうだな、と思って自分は使いませんでしたが、クライン隊を採用せずにいくならシェーブルは必須ですね。パレットはお好みでどうぞ。

・最後に

まず、めちゃくちゃな長文にここまでお付き合いいただきありがとうございます。いや読み飛ばしたよって方もむしろありがとうございます。何かの手違いで新しくバディファイトを遊ぶ人や、懐かしさでデッキを組む人の手助けになればなとおもった見切り発車で書き始めた解説が、ここまで膨らむとは自分でも思ってなかったので、ちょうどよくつまんでいくくらいで全然構わないなーと思ってます。全部話そうと思ったのが悪い。
ぶっちゃけ書き終えた今でもこんな解説いるか?と思ってます。素人質問にボコボコにされる未来まである。それはそれでない知識が増えて美味しいかもしれない。
なんかいいじゃん、と思ったら私に感想とかいいねとか全然なくていいので、是非童話を使ってください。勝手に私から認知させてもらいます。ユーザーは増えれば増えるだけいい!
ということで、長々と書き殴らせてもらいました童話解説はここまでとさせていただきます。また何かの形でお目にかかれば、その時にまた。

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