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パナホーム

~「契約強要、工事放棄、顧客への恫喝訴訟」の一部始終~

全国的に名の通った大手ブランドを信頼して土地活用を任せようとした顧客に対して…

・強引に契約を迫り
・会社側で勝手に作成し、捺印した契約書類を基に
・融資が通る前提で一方的に話を進め
・融資が通らないと判明するや「定期を解約してでも金を払え!」と客を脅し
・代金を受け取っておきながら整地工事もロクにおこなわず
・挙句の果てに「金を払えないなら土地を売り払え!」と顧客を訴える

というとんでもない会社がある。それが今回採り上げる「パナホーム株式会社」(以下「同社」と表記)だ。TVCMも放送され、その名は全国的に知れ渡っているが、そのブランドを信頼した顧客を食い物にしている裏の実態はまだまだ知られていない。

今回は、被害者である高齢女性(以下「Aさん」と表記)とその家族から告発を受けてヒアリングした、戦慄をおぼえる同社のやり口、酷い実態を皆さまに知って頂こう。

Aさんがパナホームに依頼した経緯

Aさん一家は近畿地方の閑静な住宅街に住んでいたが、Aさんの夫が他界した際、諸事情により一家が相続できたのはその土地と建物だけであった。当時Aさん自身は年金暮らし、Aさんの娘も派遣社員として勤務している状態であり、決して富裕なほうではなかった。

当該土地は広大であり、固定資産税も高額となる。早々に税支払が困難になることも予想されたが、一家にとって思い出の土地であり、手放すことは考えられなかった。よってAさんは、当該地を活用して不動産収入を得る形での対策を考え始める。具体的には土地を「居住部分」と「活用部分」に分割して、活用部分に一軒家を数棟建築し、そこからの家賃収入を得る、という方向性で固まり、Aさん一家はいくつかのハウスメーカーを検討することとなった。

知人経由でパナホームを薦められて問い合わせたところ、迅速な対応をされたことでAさんは同社をすっかり信頼し、問い合わせの1ヶ月後には同社社員が実地を確認するために訪問してきた。

パナホームとの協議開始

ある年の4月、パナホームから2人の社員(以下「社員B」「社員C」と表記)がAさん宅を訪れ、現場を確認した。その際に工事資金の話となり、Aさんは「相続したのはこの土地だけなので、土地を担保にして融資を受けたい」と要望を伝えた。それに対して社員Bは「大きな土地だし、融資は問題ない。提携先の金融機関もあるので心配ない」と説明、Aさんを安心させたのだった。

その後複数回にわたって、業者や設計士なども交える形で現地確認があり、
Aさん一家も立ち会った。活用を考えていた土地は庭に当たる部分であったため、Aさんから「残したい木、庭石、灯篭もある」と伝えたところ、社員Bから「であれば、梅雨前には移植しないといけないから、契約を急がないといけない」という説明があり、この後早いタイミングで契約に至ることになる。

しかし結果的に、その移植がなされることはなかったのだ。その後起きたことを引き続き説明していこう。

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