水木聖來担当Pになった経緯
はじめに。
個人的な内容が大半で、イベントや台詞なんかの内容にはあまり触れません。聖來のダイマみたいなものを求めている方には申し訳ありません。
あと、アイマスの楽しみ方に関することについていくつか触れますが、個人の考え方や楽しみ方を否定するような感じでもありません。
そして「そんなこと言われんでも分かっとるわい」と思っている方には不快な内容を含むかもしれません。
じゃあ誰向けの文章なのか。
また、今回の内容はでんちゅうさん(@denchu765)と、ナポリンさん(@Napolin_P)というお二人が不定期に配信されている『私のマスターソング配信』(以下、わたマス)に出演させて頂いた際の候補に挙げた内容です。
わたマスについて軽く説明しておきますと、
毎回やってくる有志のゲストさんが数あるアイドルマスター楽曲の中から思い入れの深い五曲を選び、それにまつわるエピソードをパーソナリティのお二人が聞いていく……という内容。
番外編も含めると30回以上の放送回数を超える息の長い配信なのですが、とにかく毎回良いのでオススメです。『人前で話すのが初めて』という方も少なくないのにも関わらず本当にハズレ回がなく、様々な人生を歩んできた人たちがアイマスに出会って共に歩み始める物語は聞き応えがあります。
ご興味ある方は是非一度、ご視聴の程。ゲストも随時募集中とのことですのでアイマス大好きな方は本当にお気軽に是非。パーソナリティのお二人はもちろん、視聴者の皆さんもアイマスが好きで聞き上手な方ばかりなのでお気軽に声をあげて欲しいです。イチ視聴者として。
さて、そんなわたマス配信に出させて頂くに際して、いくつかアイマス楽曲とそれにまつわるエピソードを書き出していたのですが、今回ここに書く内容は同配信では話さなかった内容です。
ボツにした理由は主に二つ。
話題の中心になるアイドル『水木聖來』にボイスおよび持ち歌がない点。わたマスは曲について語る配信なので、この話題は不向きだと判断しました。
そして、以前の自分のアイマスに対するスタンスについて話さなければならない点。パーソナリティのお二人や過去に出演された方達に不快な思いをさせてしまったり、また(上にも書きましたが)個人の考え方や楽しみ方を否定するように捉えられる可能性があるため、話すべきでは無いのかな、と考えたわけです。
そんなわけでモバマス~デレステの話。
デレステが始まるよりうんと前、関東で泊めてもらっていたデレPの友人に「俺、キュートPで良かったわ」と話していたのを覚えている。
仕様について簡単に触れておくと『アイドルマスターシンデレラガールズ』通称モバマスはゲーム開始時にキュート・クール・パッションの三属性から一つだけタイプを選ぶことが出来、同属性のアイドルを編成すると攻守共にボーナスポイントを貰える仕様で、それは後で変更することが出来ない。
自分とは別の属性のアイドルで編成を組むと実力を十分に発揮出来ないような状況になる。
デレマス開始時は我那覇響を目当てにキュート属性で始めたものの、少ししてから「俺ってクール属性の子を好きになる傾向にあるな」と気づいた。
気づいたのだが、途中で変更することも出来ないし「ゲーム的なペナルティを背負ってでもクール編成にしたいのかと言われると、それほどでもないかもな」ということで手持ちはキュート属性で固めていた。
気になるアイドルがガシャに追加されても『でも俺、キュートPだしな』みたいな納得の仕方で切り抜けていた。ガシャ課金は避け、スタドリを購入するときだけコンビニに走っていたのである。
だから「キュートPで良かった」となったわけなのだ。
見て見ぬ振りをしていた他属性アイドルの中でも、水木聖來さんは特に気になる人だった。
顔が良い。犬好き。ダンスが上手。意外に天然っぽいところがある。チャレンジ精神が強い。快活で、綺麗なお姉さん。(そう、当時僕は聖來よりも年下だったのだ)
総選挙も初期の頃はなんとなく自分の編成に入れていた子に投票してたけど、何回目からか聖來に集中的に票を入れるようになった。
それまで、二次元キャラにいわゆる『俺の嫁』みたいな入り込みをしなかった自分にとっては数少ない、お気に入りのアイドルになったのである。
時は流れて、僕は徐々にアイマスから離れていった。
離れたこと自体にネガティブな理由はない。学校を出て働き始めたり、ゲーセン通いの毎日が続いたり、友人に誘われたのをきっかけに同人活動を本格的に始めたり、他に熱中できるものが出来て、アイマスに割く時間が減っていったのだ。
デレマスからも徐々に離れていくことになるのだけど、なんやかんやSNSなんかで話題になっていたり周囲のデレPの影響もあったりで完全に知らぬ存ぜぬ……という感じになったわけではなく、かといって以前のように熱中することも出来ないふわふわとした状態になる。
デレから離れたのには少し理由がある……といってもあまり珍しくもない話で、つまり総選挙やボイスの有無なんかの話題にうんざりしてしまったのだ。『第○回の総選挙はこういうドラマがあったよね』と周囲が盛り上がっている話題も、自分にとっては『自分が何をしたところでそういう大きな流れには勝てないんだな』とただただ落胆してしまう要因になってしまったりね。
元来ネガティブな性格であるのにも加えて、悪い意味で生真面目で信じ込みやすい性格なのも災いして、ネットで見聞きした情報を鵜呑みにしてしまい、結果的に関わり方はどんどん良くないものに変化していった。
「デレマスの運営はクソ」「ユーザーのことを一切考えてない」……そういう目に入りやすい意見を見聞きしては、それをそのまま信じ込んで、さも自分で考えた意見であるかのように「デレの運営ってクソなんだよねw」と何故か得意げに周囲に話すようになる。
コンテンツに対して憤ること自体にステイタスのようなものを見いだしていたような気がするな。ボイスの有無や総選挙に対して何かしらの怒りを露わにすることが正義というか、正しい行いであるみたいなね。当時もある程度は自覚があった気がするなあ。
この辺りに関しては、うーん、今現在もそこまで『間違っていた!』と思ってるわけではない。だって運営サイドが何を考えてるのかとか分かりようもないし。何もかも肯定するのはそれはそれで違うと思うし。本当によくわかんないアプデとかよくあるし。
ただ『損な考え方してたかもなあ』とは思ってる。
相手の考えを決めつける前にちょっと時間をおくべきかもな、みたいな。
閑話休題。
スターライトステージ(デレステ)のサービスが開始された当初もそういう考え方はあんまり変わらなくて、相変わらずボイスの有無や実装の順番(最初から全アイドルのグラフィックが用意されていたわけではなかった)などに対してなんやかんや悪態をついてた気がする。
「ボイスつきアイドルばかり優先して実装している! やっぱり運営はボイスのついてないアイドルのことをどうでも良いと思ってるんだ!」みたいな。
そんな僕に訪れた最初の転機は、デレステに水木聖來が実装されたことだった。
メモリアルコミュという、アイドルとの触れ合いエピソードシナリオの一つ目……つまり出会いのシナリオを読んだときに、それまでの認識が揺らいだのだ。
23歳のストリートダンサー。高校の頃から続けてきた大好きなダンス。周囲の仲間との間に感じる温度差。「自分が楽しむ」だけじゃなく「誰かに見せる」「誰かを楽しませる」ようなダンスがしたい。今から夢を追いかけるには遅すぎるかもしれないという焦り。突然声をかけてきた男に一度は警戒するけど「踊って見せて」と言われたら目の色を変えて踊り始める。まだ経験したことのないステージに連れて行ってもらえるかもしれないという期待に、アイドルになることを決断する。
まさにシンデレラストーリーだった。プロデューサーが登場しなければ、近いうちに聖來はダンスをやめてしまっていたかもしれない。
コミュを読んで「他の子よりも贔屓されてるじゃん」みたいなことを思って、すぐに「いや、でも、聖來ってボイスついてないしな、ボイスついてない子を運営が贔屓するわけないよな」みたいなことを思って、「でも、なんだかこのコミュ気合い入りすぎてない?」みたいなことを思って……つまりめちゃくちゃ混乱した。
ソシャゲのシナリオに期待を寄せた事がなかったのもある。
でもそれ以上に「ボイスのついてないアイドルのことなんてどうでもいいと思ってる」と決めつけていた運営が聖來の最初のエピソードを丁寧に描いてくれた事に対する驚きと喜びと興奮があった。
過去のカード台詞なんかも読み返して、聖來に対する認識が変わった。
「この子はダンサーというよりはチャレンジャーなのかもな」と思うようになった。
23歳から目指すアイドル。きっと挫折しそうになることはこの先何度もあって、理想と現実のギャップに苦しめられることなんて日常茶飯事で、今まで続けてきたことを全て否定されたような気持ちになることだってあるだろう。
「ダンスは趣味の範疇で収めていればよかった」とアイドルになると決意したことを悔やむことだって、やっぱり何度もあるだろう。
けれど、そうやって諦めそうになる度に光り輝くステージが頭の中でちらついて、忘れようとしているのに結局ずっとダンスのことばかり考えてしまって、最後には立ち上がって夢の世界に飛び込んで行くんだろう。そしてプロデューサーはその手助けをしていくんだろう……そう思うようになった。
同人小説を書き始めて、コミケにも参加し始めていた自分がそうだったからだ。
イベントに出れば本はある程度売れてくれるけれど、それは表紙を描いてくれている友人の画力によるものだと分かってたし、文章の技術自体は周囲の作家さん方と比べるまでもなく低いと最初から感じていた。
自分が表現したものを人前で発表して、評価されることに対する恐怖心は何度もコミケにサークル参加したり、Pixivなんかに作品をあげた経験がある今でも拭いきれない。
小説書きの世界に引き込んでくれた友人が「商業作家になりたい」とよく話してくれていたけれど、プロの世界に挑戦するなんて考えられなかった。
だからこそ挑戦者である聖來が光り輝いて見えた。
聖來のコミュシナリオに沢山の景色を垣間見て、応援したくなって「自分も何か出来ないだろうか」と思うようになった。
Twitterで検索をかけてみると「コミュを読んで聖來Pになった」と言う人は少なくなかったし、僕同様の驚きをしている聖來Pもかなりの数が居た。
そして翌年、聖來の誕生日である4月27日にSSを一本書いた。
誕生日と総選挙の投票期間が重なっていたのもあって、宣伝の一助にならないかと思ったのだ。
読まなくてもいいです。恥ずかしいので。ほんとに。
結果としては――望む成果は得られなかった。
書く前から分かっていたことだけど、小説という媒体はイラストや漫画に比べると『広く周知してもらう』という用途には向いていない。どちらかというと『深く掘り下げる』のに適している。
公開したSSを読んでリアクションを下さった方のほとんどが聖來Pだった。読んで下さるのはもちろんありがたかったけど、総選挙の広報としての効果は極めて薄いように感じた。
そして――こちらは僕個人の問題だったけれど――誰かを不快にさせることや批判されることを恐れて、かなり変化球気味な作品にしてしまったのも良くなかった。
元がソーシャルゲームであるとはいえ、アイマスの二次創作小説を書くことに対する恐怖心がまだ拭いきれなかったのだ。
内容としては聖來の友人視点で、水木聖來が徐々にアイドルとして成功していく様子を断片的に描いた小説。
正直、理想と技術量の差がありすぎて、今読み返すと「やりたいことは分かるんだけどなあ」と苦笑いしてしまう。より正確な表現をすると、今すぐ非公開にしたい。
少なくとも総選挙の広報目的で小説を書くのはやめようと決めた。
その頃から――聖來のコミュを見たことだけがきっかけだったわけじゃないけれど――少しずつ自分を変えようと努力し始めた。
何かを一方的に決めつけそうになったときに「待てよ?」と立ち止まろうとしたり、一人でヒートアップしそうになったときに別のことを考えるようにしたり。
あと、それまで湯水のようにお金を注いできた沢山のソーシャルゲームをやめるようにしたり。ソシャゲの本数や課金を減らしたのは、それまで薄々自覚していた「ゲームでも何でも、一度始めたからには全力で熱意を注げる人間でなければいけない、誰にも負けてはならない、そうでなければ意味が無い」という強迫観念を無くしたかったから。
一言で纏めると『コンテンツに触れるときには出来るだけ自分のペースを守っていきたいな』って感じ。
身の丈を考えず焦りすぎると損をしてしまうことが分かったから。
(ちなみに、変化を自覚出来るようになるまでに二年ほどかかった。その辺りの出来事については本件とは関係ないので省くけど、上の方で書いた『わたマス』に出させて頂いたときに話しているのでご興味ある方は是非)
それから何ヶ月か経って、もう一つの転機が訪れた。
デレステに水木聖來のSSRが実装されたのである。
正月から「もう二度とソシャゲに金は出さん」と決めていた2018年。連続して課金の誘惑から逃れられていたところに、ついに聖來のSSRが実装されてしまったのだ。
恒常追加なので後でチケットで交換することだって出来た。無理にガチャで追いかける必要はなかったんだけれど、まあ単純に欲しかったし「全体の課金額が大きければ、売り上げ的な面で運営に良い印象を与えられるかも……」みたいな邪な考えもあった。
まあ、なかなか出なかった。天井覚悟してたけど……確か課金額自体は1/3くらいだったはず。手持ちのジュエルもそこそこあったし。
イラストが良くて、衣装が良くて、めちゃくちゃテンションが上がっていた。
うれしそう。
手をつけていた小説原稿の締め切りが目前に迫っていたけれど、一刻も早く専用衣装を堪能したくて、いろんなものを中断したり睡眠時間を削ってプレイしていたのを覚えている。
翌日だったか、翌々日だったか。
Twitterで『聖來』のエゴサをしてみた。デレステに実装されたときみたいに、聖來P達の喜ぶ声や、今回のSSR追加で新たに聖來Pになった人の声を聞いてみたかったからだ。
予想はあまり良くない方向に裏切られた。
確かに、聖來のSSR実装を喜ぶ声はあった。
しかしそれ以上に不満の声の方が大きいように感じた。
主な原因は『聖來のSSRがビジュアル型の性能をしていた』というところにあった。
デレステには本家アイマスと同じくボーカル、ダンス、ビジュアルの3つの能力値が存在し、カード毎に決まっている基礎的な値やスキルによるボーナスを考えながら編成することでより高いスコアを狙うことが出来る仕様となっている。
聖來のスキルは『センターに置いたときにクール属性アイドルのビジュアルアピール値を上昇させる』というもので、つまり「ダンスアイドルの聖來がダンス型の能力値やスキルじゃないのはおかしい」と言われていたのだ。
直前に実装されていた別のアイドルのSSRカードにダンス型のものが存在しているから、それと被らないようにビジュアル型になったのではないか……という意見をよく目にした。「運営は聖來のことなんてどうでもいいと思っている」。そんな意見が多かった。
そのほか、別のアイドルの専用衣装と比較してシンプルな造りであることから「モデリングに手を抜いているのではないか」と呟いている人なんかも居たと記憶している。
聖來のSSRが来たことを素直に喜べている人は少ないように思えた。
それらの考え方が完全に間違っているとは思わなかったけれど、すごく悲しかった。
デレをずっと追っている人に対するリスペクトがあって、ましてやボイスがついていなかったり日の目を浴びにくいアイドルの『担当プロデューサー』を名乗り続けている人達の熱意にすごいものを感じていたから、勝手にショックを受けてしまったのだ。そういう人達に一番に喜んでいて欲しかったのだ。
同時に、以前の自分であればそういう意見を目にしたときに「そういえばそうかも」「ダンスアイドルの聖來がダンス型の能力値じゃないなんておかしい」「運営は聖來を、ボイス無しのアイドルのことなんてどうでも良いと思ってるんだ!」と考えていてもおかしくないとも思った。
正直言うと、ハイスコアとか狙ってないからカード性能なんてあんまし気にしてなかったので、聖來がビジュアル型だというのはそういうツイートを目にして初めて気づいた。
けれど、それを知ってからわりとすぐに「こういうことなんじゃないかな」という考察は浮かんでしまって。
ネガティブなツイートをしている人達全員の考えを変えようとは思わなかったし、そもそも「聖來がダンス型の性能であってほしい」という考えを否定する気も無かった。
そのことについて考察したSSを書こう、と決めるのにさほど時間は要さなかった。小説は広く知ってもらう用途には向かないかもしれないけど、『深く掘り下げる』のは得意な媒体だと知っていたから。
以前、Pixivに投稿した際に担当のSSを探しに来る人がそこそこの数いることや、アイドルへの考察のようなものを求めている人がかなりの数いることも気づけたし。
これがその時書いたやつ
読まなくて良いですパート2
聖來はプロによるレッスンをしっかりと受けてきたのではなく独学のストリートで、しかも『身体を動かす事さえ出来れば良い』という雰囲気の中で踊ってきたこと。(ヒップホップやハウスミュージックは踊ってきたけれど、アイドルの曲は未経験だという台詞がある)
そして僕にとって聖來は『ダンサー』というより『チャレンジャー』であること。
それらを踏まえた上でダンスの技術ではなくビジュアル(表現力)を評価された、という風に捉えれば、SSRについてあまり不思議に思わなかった。
聖來が高校の頃から続けてきたダンスは、プロの世界では全く通用しなかったのではないだろうか。
それよりも『ダンスが好きだ』という気持ちが表現力に繋がっていて、それこそが彼女本来の魅力として評価されたのではないだろうか。
最初は翌月に控えてた聖來の誕生日に投稿するつもりだったけれど、我慢しきれずにSSR実装から4日ほどで投稿してしまった。
SSに登場させたのは水木聖來と松本沙理奈、そして個人的に推してる乙倉悠貴ちゃん。
ストーリーは聖來と乙倉ちゃんの視点で描いて「まだダンスレッスンに慣れていない乙倉悠貴が、自分よりもうんと踊りの上手い先輩(聖來・沙理奈)と知り合うけれど、何故か群を抜いて上手な聖來がレッスン後にトレーナーさんに呼ばれて居残り練習をしている」という筋にした。
一応メタ視点で見たときの印象も変わるようにしてあって……つまり、デレマスに初期から実装されている聖來と沙理奈よりも後輩である乙倉悠貴の方がボイスが付くのが早い、大きなステージに経つのは乙倉ちゃんの方が先である、ということを念頭に置くとまた違った見方になる……とか。
ただ考察を読んでもらうのではなく、あくまでも作品単体としてある程度楽しめるものにしたかったんだけど、まあ、今読み返してみて、お世辞にも上手いとは思えない。けど、なんとなく気に入っててたまに読み返したりもする。(そして「うーん、小説を書くのが下手!」となる)
自分の続けてきたこと、大好きなことを否定されたときに聖來は何を思うだろうか。
きっとしんどい思いをするし、もしかしたらアイドルになろうと決めたことを後悔するかもしれない。夢だけじゃなく現実的なことまでしっかり考えられる人だから。
けれど、一人でも見ていてくれる人がいるならきっとダンスを諦めない。足を止めても、躓いても、顔を背けてしまっても、最後には光り輝く大きなステージを夢見てまた歩き出すんだろう。
そんなことを思いながら書いた。
翌日、通知を見てみるとそこそこRTして頂いていて、エゴサをしてみると「このSSを読んだら(聖來のSSRがVi型であることについて)納得できた」というようなツイートをしている人が何人かいらっしゃった。
大成功だった。全体から見ればほんの一部かもしれないけど、確実に誰かのもとに届いていて、それがそんなにすぐ早く知れるなんて。
一つ一つの呟きを何度も何度も読み返しているうちに「気づかないうちに僕は水木聖來の担当プロデューサーになっていたんだな」と自覚した。
同時に、こういう『意味のある作品』を作り続けていくと、次も、また次も作らなきゃ行けない……という義務感のようなものが出てくるような気がして、それにまた苦しめられるのが嫌だったので、この次に書いた誕生日のSSを最後に『もうアイマスの二次創作は書かない』となんとなく決めた。
それから十数ヶ月後、ミリシタにハマってその決意が揺らぐのはまた別の話である。
さて、今現在はどうしているのかというと、やはりあまり密にデレに触れているわけではない。どこかで耳にしてグっと来た楽曲やCDを購入したり、TLに流れてくるイラストをRTしたりいいねしたり、こっそり総選挙で聖來に投票してみたり、無料ガシャ期間にちゃっかりログインしていたり……つまりマイペースに楽しんでいる。
それでも今、「水木聖來の担当Pです」って胸を張って言えるのは、自分にとって良い変化だったと思っている。
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なんでこんな話を今更になって文章にしているのかというと、これから不定期にnoteにいろいろ書いていこうかと思ってる(というかもうすでにいくつも書きためてある)んだけど、なんというか、少なくともアイマスの話をするなら一番先にこのことについて明確にしておきたかったわけです。
内容が内容なので書くこと自体に躊躇があったんだけど、わたマス配信でいろんなプロデューサーさんのお話を聞いているうちに「まあ、書いちゃっても良いか」と勇気をもらえたわけです。
今回の記事を書くきっかけを下さったでんちゅうさんとナポリンさん、そしていつもアイマスの話をしてくださるプロデューサーの皆様に感謝を。
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