ミリユニ回顧録Vol.01 ミリユニリーグ開幕戦[2021-08-27]

 ついにミリユニリーグが開幕した。
 総勢12名の参加者が2リーグに分かれて各リーグ15戦ずつの合計30戦を行い、順位点を含めた獲得ポイントによって争う長期戦となる。

 あみだくじの結果、筆者は古参の多い『ミ』リーグの配属となった。
 幾度となく対戦を繰り返しているメンバーなので担当アイドルやクセが掴めている一方、誰が勝ち上がってもおかしくないハイレベルな対戦が予想されるので全く油断が出来ない。

 今回はそんな『ミ』リーグの開幕初戦の様子を振り返りたいと思う。

 ルールや進行に関しては配信の冒頭で説明されているので、不安のある方はこちらを先にみると良いだろう。『リ』リーグサイドの開幕戦はこちらで配信されていたので是非ご確認いただきたい。

 ルールをめちゃ簡単に言うと

・順番に山札からカードを引き、アイドルを揃えてユニットを作る。
・ステージに出てきたユニットの楽曲が流れる。
・ターンが回ってくると、手札が持てる最大数まで補充される。
 この繰り返しである。

 ちなみに、ルールやユニットなどに関して細かいいくつかアップデートが入っている。特殊カードや切り札の効果解決手順などが分かりやすくなってより混乱が起きにくくなっている。
 最新ユニット(楽曲)は『真夏のダイヤ☆』。
 チャンスがあれば是非とも揃えたいところだ。

 それでは内容に入る。

初手~『CHANGE!!!!』

 サイコロ勝負に勝利し、ステージ3を選択。幸先の良いスタートだ。

 リーダーは木下ひなた。
 バックダンサーは桜守歌織、北沢志保、望月杏奈。

 そして手札は……

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 春香、静香、やよい、雪歩、真壁、このみさん、美希、紬。

 悪くない手札だ。いや、かなり良い。

 春香、やよい、雪歩、美希と関連性の強いAS組が固まったのが大きい。
 千早と響が来れば、6人ユニットである『We Have A Dream』が完成し、ロータス込みであっても11点、純正であれば15点の大量得点となる。
 あずささんが来れば4人ユニットの『そしてぼくらは旅にでる』が揃う。
 AS『メリー』は3/5だが千早を入れるのであれば『We Have A Dream』の方を狙いたいか。

 そのほか、このみさん、真壁、紬で3/5の『ラスト・アクトレス』なども見えるが、今回はAS組をキープして序盤から大きなユニットを狙うのが良いと判断した。これが桃子込みのラスアク3人であれば相当の"唸り"が発生したことだろう。

 さて、『CHANGE!!!!』の結果だが……

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昴、千鶴、環、莉緒姉、そして第一ドローで響が入って試合開始である。

初動

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『We Have A Dream』 → ステージ

 ミリユニ始めてからこんなロケットスタート決めたことないわ。

 初手ドロー響によって5/6となったので切り札【ジョーイ・ロータス】によって千早の代役を探してきて『We Have A Dream』を成立させた。
 全てのアイドルの代役を探せるオールマイティ・カードであるロータスは非常に強力な切り札であるため初手で使うことに少し抵抗はあった。
『夜想令嬢 -GRAC&E NOCTURNE-』や『White Vows』などが見える莉緒姉と千鶴さんをキープしつつ、千早を待つ選択肢も考えられる。

 純粋な6人ユニットは15点。使用すれば11点(4人以上のロータス使用ユニットの得点が強化された)。点数から言っても手札効率から言っても、ロータスを使用するのが最善手だっただろう。
 ここで、例えば残りの昴、千鶴、環、莉緒姉が「3人組を組める」「デュオ+美咲ちゃんで出せる」「玲音」など、次ターンに3枚以上のドローが見込める並びであれば一旦控え室に送って様子を見たかもしれない。
 そらさんや高木社長、39トレインなど即座にドローが可能な特殊カードであれば言うまでもないが。

1T目P2手番【ミリシタ39トレイン】

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 比較的被害の少ない状況下での39トレインだ。
 手札の中で目指せそうなユニットは……
 5人ユニットでは『White Vows』『星屑のシンフォニア』が2/5。
 4人ユニットでは『夜想令嬢 -GRAC&E NOCTURNE-』が2/4。
 送り先であるP4の手札は全て裏面だし、いずれのメンバーにも含まれない環を送ってしまって問題ないだろう。懸念点を無理に一つ挙げるとすれば、リーダーを内包する4人組ユニット『ピコピコプラネッツ』のメンバーであることくらいだろうか。

 結果。

P1→P2 まつり
P2→P3 ロコ
P3→P4 環
P4→P1 ※裏面の為判別不可

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 P2からは見えていなかった昴と千鶴に相性の良いロコがやってきた。
 これで『ココロがかえる場所』『Jelly PoP Beans』が2/4となった。
 手札4枚で4人組ユニットを3つも狙えるのは非常に心強い。

2T目(山札残り78)

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 詩歌、亜利沙、律子、育ちゃん、桃子。

 環をキープ出来ていれば『TIntMe!』が成立していたが、2/4だったLTP12とじぇりぽが3/4と躍進した上に、一度に大量ドローが可能な詩歌を引き込めたので大幅なプラスと考えて良いだろう。
 桃子、昴、ロコ、千鶴さんの四人はキープで確定。上記の2ユニットはこの4人で狙えてしまうのだ。
 あとはやはりの亜利沙―律子ラインだろうか。ひなた、美奈子を引ければ『Helloコンチェルト』が狙えるのは非常に美味しいのだが……。
 ロータスを使ってしまっていることや、更なる特殊カードを引き入れることの方が勝利に繋がると判断。
 亜利沙、律子、育ちゃん、莉緒姉を山札に戻すことにした。

 詩歌 → ステージ

 さて結果は。

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 ジュリア、紬、風花さん、環、莉緒姉。

 特殊カードを引けなかったのはやや気まずいが、決して悪くないだろう。
 特に組長ひなた絡みの5人組である『侠気乱舞』が3/5と一気に伸びたのは面白い。

 莉緒姉と風花さんで『99Nights』が成立しているが、さてここで出しても良いかどうか考えてみる。

 一番に考えるべきはやはり3/5とかなり進んでいる『White Vows』だろうか。このみさんは見えないものの、P1の手札にバックダンサーでもある歌織さんが見えていてやや狙いづらい。ロータス無しで狙うには手札が圧迫されすぎる気もする。
 あとは『夜想令嬢 -GRAC&E NOCTURNE-』か。しかし現段階でユニットが見えず控え室に送りやすいアイドルが見当たらない。
 風花さんに関して……大好きな『永遠の花』を狙えなくなるのは痛いが、桃子はじぇりぽとココロの重要なキーパーツなのでむしろ出してしまった方が気が楽になるかもしれないし、そもそもこのみさんを待つのであれば莉緒姉もキープしてVowsで良いしね。

 考え方の一つとして「美咲ちゃんを引いてきたときのためにデュオユニットを温存しておく」というのもわりとアリなんじゃないかと考えている。
 特にこういった場面では有効なのではないだろうか。
 例えば、チュパカブラ前提で環とジュリアを控え室に送り、ひなたとのり子を引いてきたらチュパで『侠気乱舞』を成立させる……という動きをしつつ、美咲ちゃんを引いてきたらノータイムで99Nights、このみさんと歌織さんを引いてくればそのままVows……という動きだ。
 アイドルは山札の中に2枚ずつしか入っていないけれど、美咲ちゃんは4枚も入っているので引いてくる確率は高い。

 もちろん、引いてきた別のアイドルで新たなデュオユニットと美咲ちゃんを組み合わせられる可能性だってある。
 山札の残り枚数や、それぞれのステージ状況が判断材料になるだろうか。
 こういった決断のひとつひとつに一喜一憂するのもこのミリユニの醍醐味である。

 閑話休題。

 結果としてこの時は素直にユニットをステージに出すことを選んだ。

『99Nights』 → ステージ

3T目(山札残り63)

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 翼、歩。

 1度目偶然、2度奇跡、3度目必然、4運命。

 星屑のシンフォニア2/5のためにたまたまキープした昴。
 39トレインで回ってきたロコ。
 自ら引いてきた担当アイドル桃子。
 そしてここぞのタイミングでやってきた歩。

 ここでじぇりぽを揃えられたのは“運命”ということか。
 そして状況から言えば99Nightsを出さずにジュリア・環、紬のうち二人を控え室に送った方が良かったように思える。
 ジュリアに関しては翼が来たことによって『アイル』が見えはしたか。

 1点が加点されているところや、チュパカブラを使えなくなる可能性を考えると「失敗だった」と言い切れないのが難しいところだ。
 実際、この試合では終盤に小鳥さんを使用することになるだが。

 大好きな『月曜日のクリームソーダ』も流れたし、もうなんでもいっか!

『Jelly PoP Beans』 → ステージ

4T目(山札残り45)

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 黒井社長、美咲ちゃん、可奈、律子。

 黒井社長と即座に使って美咲ちゃんと組み合わせたい場面。
 いくつか見えるデュオユニットはさておき、3人組以上で残り一人になっているのは真壁待ちの『アイル』のみ。
 真壁はP1のステージに出ている。ここは狙うしかないだろう。

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 負けてしまうとこのターンはもう控え室にアイドルを送ることしか出来ないが、もともと組めるユニットもないのでダメージは少ない。
 強気に勝負だ。

 ダイス勝負。出た目は……

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 4。悪くない。さてP1の出目は……

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 1! チャレンジ成功!

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『アイル』衣装付き → ステージ

 手札を4枚消費しつつ5点。
 99Nightsを出す時に考えた、チュパカブラの使用を前提に環とジュリアを控え室に送る動きをしていたらこの動きは出来なかった。
 その場合、点差を考えてもP4のアイドルを黒井で持ってきて美咲ちゃんで衣装付きにすることも選択肢には入ったか。その場合は海美を狙って翼と組み合わせて『インヴィンシブル・ジャスティス』として出せたか。
 海美はP4(SHUさん)の担当アイドルなので《民式》という技が成立し、精神的なダメージを与えることも可能だった。

 純粋なポイントではこちらの方が高かったし、ここは素直に好判断だったと見て良いだろう。風が吹けば桶屋が儲かる。直前に失敗だったように思えた行動がこの5点に繋がったかと思うと不思議なものである。

5T目(山札残り28)

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 琴葉、律子、美奈子、ひなた。

 ひなたと共に美奈子を引き込んだことによって『Helloコンチェルト』3/4。成立すればリーダーボーナスを含めて10点になる強力なユニットだ。
 亜利沙がP4の手札に見えているものの、裏向きの亜利沙は控え室にもステージにも出ていない。今からでも十分狙うことは出来るだろう。

 あとは環―可奈ラインの『Good-Sleep Baby♡』も2/4ではあるが、P1の控え室で育ちゃんが待機しているので、やよいを引くことができれば律子ソロと組み合わせて6+2点の加点が見込める。

 有効なアイドルを引き込むことが出来なくても、P4の控え室の亜美と共に『“Your” HOME TOWN』と律子ソロを並べて3+2点の加点は約束されている状況だ。

 これらの点や可奈―琴葉ラインの『STAR ELEMENTS』2/3などを視野に入れつつ、控え室に送るアイドルを考えていく。

 ちなみに『サンリズム・オーケストラ♪』も3/5ではある。エレナの2枚組ソロがP4のステージに出ているため成立させるには黒井社長かロータスの使用が必要になるが、どちらも使い切られてしまっている。
 同一のユニットが既に出ている『ピコピコプラネッツ』も狙うのは難しいだろう。

千鶴さん、紬 → 控え室

5T目P4手番 スカウトタイミング

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 P4の奇策。最近流行しつつある差し込みである。
 控え室に亜利沙を送り、P3(僕)にスカウトさせることによってデッキトップのまつりを確実に手に入れにいく作戦である。
 こちらは成功すれば次のドローでやよいを引ける確率があがり、そうなればぐっすりと合わせて9+6点。持ち点が一気に40の大台へ突入する。
 P1とP2がこれを阻止するには僕よりも先にスカウトするしかないが――

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くうぅぅううぅぅううぅぅうううう~~~~~~!!!!!!

 P1は手札を崩してでもこの差し込みを止めに来た。
 これにより、P4はまつりを引けず、僕は山札のどこかに眠る亜利沙が来てくれることを祈るより他になくなってしまった。

6T目(山札残り19)

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翼、千早引き。

 前述の通りエレナが居ない以上4/5まで育ったサンリズムは成立しない。
 千早は『BRAVE STAR』が見えるが春香と貴音がどちらも手に入りにくそうなので控え室に送るべきだろう。
 もう一人はハロコン、ぐっすりに含まれない琴葉と翼の二人から選択になる。
 翼は美奈子と一緒にのり子待ちの『Bonnes! Bonnes!! Vacances!!!』2/3が、
 琴葉は可奈と一緒に未来待ちの『STAR ELEMENTS』2/3の候補だ。
 のり子も未来も透明の方がそれぞれステージに出ており、山札か他Pの手札に入っているはずなのだが、よりユニット数の多い未来の方が手札にキープされている確率も高いようも思う。
 熟考の末、ハロコンが成立した場合は美奈子をリブラに加えられないことから、ここは夢を見て翼を控え室に送ることを選択した。

 ……選択したのだが、この直後P4が『ハルカナミライ』を出していた。未来はP4の手札にいたらしい。

7T目(残り8)

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 ラストターン。亜利沙、引けず!
 小鳥さんでP4の控え室から亜美を呼んで来て、最後に出せるユニットを出していく。

『律子ソロ』『“Your” HOME TOWN』『Little Match Girl』 → ステージ

 点数は29点まで伸びた。

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このあとP1の39トレインがあったが、P4の手札は裏向きのものが二枚だったので、P4の担当アイドルである可奈を送ることにした。《ジェラ式》と呼ばれるテクニックである。

ラッキーガール勝負

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P1 22点
P2 26点
P3 29点
P4 29点

 一位が同率なので勝負が決まるまでラッキーガールが捲られ続ける。
 なんと最後は全員にチャンスが生まれた。
 大事なリーグ戦の初戦。誰もが勝ちに行きたいところ。

 さて今回のラッキーガールは……

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 あかねちゃーん!

 P4のロータス込み『クレシェンドブルー』に+4点。
 一時はリーダー込みユニットの差し込みまでして点数を伸ばそうとしていたP4が最終的に逆転勝利を収めた劇的な幕切れであった。

後書き

 控え室に送るアイドルの選択、「アイドルをスカウトさせる」という判断、自分の手を崩してでもそれを阻止するという決断。
 行動の一つ一つを後になって“正解だった”、“間違いだった”とするのはひとえに結果論に過ぎない。その場では最適解だったはずの行動が結果的に首を絞める結果になることもあるし、ひとつのミスが結果的に勝利への布石になることだってある。

 残り9戦。反省ももちろん大切だが、その場その場で期待値の高い判断をしっかりとして高順位をキープ出来るよう心がけていきたい。

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